芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

なぜ若者の就職を急がなければならないか

2010年02月25日 | Weblog
今、なぜ若者の就職を急がなければならないかについて、私見を述べてみる。
小泉平蔵による、新自由主義に基づく政策のせいで、大学あるいは高卒の派遣社員という不安定な条件で働く若者の増加が、異常な犯罪を増やしているとかねかねがね思っている。勿論その政策を指示した米国ブッシュ政権のチェイニー、ラムズフェルド等が世界に害毒をまき散らしたのだが、その政策が日本をも救うと信じ込んで実施した政権のこれらの閣僚こそが救いようがない。
もともと、税務当局の都合で、税の源泉徴収しやすいサラリーマンを増やすことで、猫も杓子も進学させて、サラリーマンを増やしてきたのであるが、高学歴であれば、3kの仕事をしないという前提で進学した若者が、約束された就職口がないからと、3kの労働者になるよりは、派遣を選んでいるのであろう。中学校卒でも職人を育てる仕組みをこれまでの政権が作っていれば、これほどまでのサラリーマン予備軍が失業しなかったであろうが、これほどの若者が食えないという常態で、この程度の犯罪ならまだましで、反政府運動が起こっても不思議ではない。そのハシリが、オーム真理教である。これから、それに似た市民団体や宗教団体が次々とできてきて、社会不安の原因になるであろうから、今、喫緊にしなければならないのは、社会からあぶれた若者にまずは、職業につかせることである。昔だったら、食べられれば何の仕事でもしたという時代とは、サラリーマンを大量に作り上げて、しかも、それを核家族にして、所得税を取り立てる現在の進学教育構造の下ではまるで違うのだから、若者の考えを甘えと贅沢であると非難するよりも、その構造を作った財務省の思考方法の歴史を変えるしかないと思われる。母親の確定申告を代理でしてきての感想である。