春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

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春庭@アート散歩

歌集「野生の思考=野の菫」

2008-07-07 07:03:00 | 日記
カフェ「野の菫」です。
パンセ・ソバージュ=野の菫=野生の思考
ひっそり咲いたことばの花を押し花にしてそっとノートにはさんでおきます。
 ~~  ~~ 

2011
06/19・薔薇ぞのに埋めしロザリオ若き日の罪はつみなれ許されずともよし(春庭)
06/19・防人の君の足刺す道遠く野のウマラ我が胸に刺してむ(春庭)
06/19・湯に浮かべし薔薇の花びらことごとく我が肌(はだえ)より剥がれし如散る(春庭)

2011
06/17・わが乳腺よりほとばしる乳の色の薔薇白き(春庭)
06/17・花びらの腐され散るや薔薇の園(春庭)
06/17・我が罪の緋文字の如き薔薇散りぬ(春庭)

02/20春袷余命数えて染め直す(春庭)
02/20春ショール内緒で出かけし妻の影(春庭)

2010
11/17ほおずきのような夕日や冬隣
食用のほおずき有ると知りてより食らうてみたし秋の夕日も

2009
03/26 春霰(はるあられ)鬱勃(うつぼつ)ウッツンボッツンと屋根たたく音にたたかれている 春庭
02/28
・悴むもめくる歳時記春の部に
・広辞苑に新語立項春浅し
・如月の尽きるや母の忌のぬくし
・カラバッジョの果物籠に盛る馬酔木
・別れ霜放置のままの友ブログ
・三回転跳んで涙の二月尽
・銀盤の舞姫競って二月尽 


2008

11/22泥水を飲むアフリカの子の目は澄みて赤道直下の日は照り続く
11/21あふれ出るアネモネフリージャサイネリヤカサブランカの香り濃き廊
haruniwa(2008-11-20 09:44)麻衣廼木曽(あさぎぬのきそ)の山道越え来れば巴よ、にわかに鎧が重いぞ
:haruniwa(2008-11-12 12:49)月からの地球の出を見る冬隣おひとりさまの晩酌テレビ (ちあきなおみの歌によせて)

11/20雉鳴くや絵筆三代の太き線
11/20春沼や鴫鳴き交わすらむ交るらむ
11/15七宝の金の輝きこの線に命を賭けし職人の指
11/11金の匙銀の茶筒のきらめいて、野点の席に吹きすぎる風
11/01ひな形の小袖模様の蝶よ花よ娘盛りは駆け足でいく

10/31ありんこも雲も蛙も守一が寝ころぶ庭にめぐるめぐるよ
10/30愛し娘の白き骨壺持つ父の下駄足袋の黒、ヤキバノカヘリ
10/29北斎の江戸シーボルトのEdo、紫陽花に学名残す「滝さん」のえど

08/27女ひとり傘傾けてゆく萩小道投稿者:haruniwa(2008-08-27 08:18

06/08麦の秋女教師は小足なりharuniwa(2008-06-08 18:12)

05/31五月闇杖を頼りにしたくなく
05/31まだ癒えぬ足ひきずりて五月尽
05/17博士望む女弟子いて山笑う
05/09遊牧の民の織りなす塩袋ラクダの背にてゆられし日の夢
05/08芝居する若者の声春惜しむ
寡婦同士八十八夜の愚痴を飲む
05/07サンシャイン乙女ロードも夏近し
05/07執事喫茶とう店のあり春尽きぬ

04/27「コピルアック」と、魔法の呪文を唱えたら、このコーヒーはコピ・ルアックの味
04/26茜さす君が寝そべるアフリカのラム島の浜はたそがれの中
04/25フィンランドかもめ食堂の花菜漬け
04/24麝香猫(シベット)が生み出す香りのコピルアック南の島の森奥神秘
04/23デパ地下の半額セールの菜飯食う
04/22『桜姫』『櫻史』『桜桃』古書彷徨 初版は買えず桜ティ飲む 
04/21初さくら遠き顔寄す法事かな
04/21糸桜刺繍のハンカチ姑(はは)の手に
04/20懐石にやや苦みある嫁菜和え
04/19どんぶり飯に春の卵を落としけり
04/18花待ちて東京ハナマル食べ放題
04/17花吹雪千の風なる姉の声
04/16五十路に吹く風よ散らすな遅桜
04/16糸桜 姉妹仲良く老いにけり
04/15幸せを探してちるちるみちる春
04/15りんりんと車いす押すみどりなる欅若葉はさやぎつつ照る
04/15熱帯の光をうつしてオオハシの黄なる嘴「か、呵々」大笑
04/14カピバラは天竺ねずみ、天国のジャングルの川の夢見て寝ている
04/14恐竜の大口千万年を飲む
04/13誕生会(たんじょうえ)小さき幸を数えつつ
04/13花御堂 我娘の小さき歩幅かな
04/13考える。ロダンもいっしょに考えて、もいちど考え今夜はトン汁
04/12トロンボーン春半月(はんげつ)に吹きながす
04/12金管のスライドする手や春疾風
04/11桜散らし雨に唄えば頬濡れる
04/10播磨坂 桜飲み干すバッカナール
04/09(娘といっしょに、歌うようにゆったりと歩いた花見の思い出)
アンダンテ・カンタービレ娘(こ)の花衣
04/08和田倉門たんぽぽの黄もひそやかに
04/08亡き母の好める乙女椿咲く故郷の家ふるさとの庭
04/07 木漏れ日の武蔵野林の菫草「なにやらゆかし」明日も歩かむ
04/06「桜梅の少将」の舞う青海波(せいがいは)(平田郷陽制作の人形を見て)
04/05 花ぞ知るや竹橋師団の反乱史
04/04 老母(はは)の鞠 はずみて花芽のふくらみぬ
04/04 春愁や指細き子の手まり唄
04/03 春の城 肥後もっこすの筆の反古
04/02 ユリディスのあと追うオルフェの夢春暁
04/01 和敬塾の青年の声風光る

03/29鍔にある桜に破扇の諸行無常
03/28 鉄砲の象嵌の美や受難節 
03/25 さびしくも春塵かわらず部屋にあり
退職の友春塵の道に消ゆ
投稿者:haruniwa (2008 3/25 12:44)
01/10 水仙の白さ窓辺を広げたり
投稿者:haruniwa (2008 1/10 22:16)

2007

01/20 大寒や受験子の帰宅おそかりき(春庭)投稿者:haruniwa (2007 1/20 23:19)

2006

12/17 (回文句の試み)寒笹子 秘密やや罪 肥後山茶花

11/29 13:14 冬薔薇出会った頃の君でいて
11/01 (回文句の試み) 肥後菊は愛(かな)しい品か葉茎恋ひ

3/21 10:18 もの乞いに喜捨して黄金の涅槃像(春庭・タイの涅槃寺にて)
03/03 白木蓮の白さよわれはこのしみとよごれを生きて明日も歩かむ(春庭)

01/24 ぜにかねのニュースは遠し女正月
     八十媼の唇に紅、女正月
     老いの身にウォッカ注ぎ骨正月
01/19 ごうごうと母押したまへる乳母車ティンゴーゴー時軸をまわす
01/18 柚(ゆず)檸檬(れもん)蜜柑オレンジ夏蜜柑、朱欒(ざぼん)と沈む夕日は海に
01/04 新しき暁(あかつき)はきぬ、起て!かつて 飢えたる者よと歌いし我ら(春庭)

01/04 飽食の世にありて心冷え冷えと、正月ニュースの大雪を見る(春庭)

2005

11/08  今朝の冬と、いえども温(ぬく)し キッチンは 温泉卵とあたしと猫と
11/08  素足伸べ 小春の午後のひだまりに 亡母(はは) 購(あながい)し櫛で髪 梳(す)く
11/08  小春日のベランダにひとり梳(くしけず)る真白き髪も母に似てきし
11/07  この地球(ほし)を 経巡(へめぐ)る水を研究(きわ)めんと 水文学(すいもんがく)とふ学問のある
11/07 「水文学(すいもんがく)はハイドロロジーの訳語だと、留学生から教わる水無月
11/02 09:24 haruniwa 解夏(げげ)まつるビルマパゴダの金色(こんじき)の屋根をかすめて飛ぶ白き鳥

10/26 東京の路地その奥の秋の声 荷風の下駄音一葉の歌
10/22 12:52 haruniwa 東京とう迷路経巡る秋日和(春庭 )
10/15 08:52 haruniwa ラ・トラヴィアータ乾杯の歌口ずさみ秋の黴雨を飲みほしてみる
10/11 まびき子のまどう真昼野 修司死す(春庭)

9/18 小望月(こもちづき)煮ものの湯気をすかし見る(春庭)
9/18 待宵(まつよい)やダウンロードはまだ終わらず(春庭)

08/30 00:55 haruniwa 燃え上がる縄文の火の火炎土器太古のムラで土こねし人

07/03 親指で打つ文月のラブレター
07/01 文月の朝(あした)あこよりメール来る教育実習今日で終わりと

06/27 旱梅雨(ひでりづゆ)就活の娘の踵減る

04/24 若葉風がめくるページの古写本の 墨 時の間(ま)を流れ来て濃し(春庭) 
04/21 欅若葉の道を過ぎゆく親子連れ恐竜展のカタログかかえて(春庭)
04/17 散るちらず散りぬるを我がアンソロジーチルチルミチルとさがすとり鳥
04/17 散り果てて冷雨の宵の川縁(かわべり)に 一葉桜の細き枝揺れる(春庭)
04/16 ホスピスの窓辺にふりくる花びらを 手に受け肉腫の姉 笑みて逝く(春庭)
04/15 光るビル散るちる見散る舞う桜 空にわたしに青い鳥にも(春庭)
04/13 レインボウ・ブリッジ望む浜離宮 江戸の春日(はるひ)を海に降らせる(春庭)
04/06 一葉も見し上野山の糸桜明日質入れの帯締めて見る(春庭)
04/05 初恋の蒼き翳りを染め出して群青と藍と勿忘草色(春庭)

03/30 永き日にイカロスの翼全開す♪春庭
03/29 富士の雪峰雲駿河の白き波デジカメ構える妹の笑み(春庭)
03/28 春疾風春霖春雷菜種梅雨でも少しずつ春の足音♪春庭
03/25 彼岸会の帰路姑の長話(春庭)
03/24 春驟雨 しゅうしゅうと落つ 窓を打つ うつウツ欝撃つ 啾々(しゅうしゅう)と落つ<春庭>
03/23 思春期の子の親なれば吹き荒れる春嵐にも萌える芽を待つ<春庭>
03/22 白木蓮の白き翳りは秘めしまま三十路乙女も花嫁となる<春庭>
姉妹(あねいもと)たわいなきことメールにてかわしつ春のひと日を過ごす<春庭>
03/18 一房の卵(ラン)とし生きた日も遠く 黙(もだ)して食す朝のオムレツ<春庭
03/17 まっピンクのノートパソコンかたかたと指にあふRuRu♪ミソヒト文字たち<春庭 
03/15 まっピンク!カラミからまれ水蜜の果肉の中に染まる指はも」<春庭
03/04 08:33 雛もまたうつむきかげんのひとり住み(春庭)
03/03 13:41 母子諍いうつむきかげんの雛もあり(春庭)

02/25 18:09 イラクどこ北朝鮮どこ子供らの地図にはあらぬかユートピアどこ
02/19 12:01 安吾忌や人みな堕落の中に生く(春庭)
02/19 13:26 まだ老いは遠いつもりの薄紅梅(春庭)
02/18 薄紅梅乙女のままに逝きし人(春庭)


2004

12/24 10:10 孤児孤妻肩寄せあいて聖夜過ぐ(春庭)
12/23 17:17 不和家庭にも住み慣れて年を越す(春庭)
12/12 15:14 凍てる夜もしらじら壁を見て眠る(春庭)

11/27 12:29 やま国の廃家の屋根に雪近し(春庭)
11/22 23:01 我もまたおあしに縁なき一葉忌(春庭)
11/22 22:59 北口を出でて時雨にすすみいく(春庭)

10/29 07:01 なゐ(地震)の夜に小旅果て子に土産無し(春庭)
2004/10/11 19:17 haruniwa アイウエオあいは最初に覚えてね誰かにあいを語る日のため
10/05 14:58 シュウシュウと秋霖(しゅうりん)キュビズムの雫落つ(春庭)

09/08 22:40 颱風過ぐ密かに妬む人といて(春庭)
09/01 傷心の夏のはてにも雲の峯(春庭)

08/21 11:49 トップページの向日葵模様や夏のはて(春庭)
08/30 9:23 猿に乾杯!空の巣キッチンドリンカー(春庭)
08/28あの夏に「読めよ」とアイツが投げくれし『オリンポスの果実』絶版となる(春庭)
08/27 スプラッシュ!雫のひとつぶひとつぶが 水かく手足のメダイヨンだね(春庭)
2004/08/24 07:28 オリーブの葉を輝かすアテネの火(春庭)
08/20 飢えさすらう満州の朱夏 夕日(ひ)は巨塊(春庭)
08/18 08:45 シャワー浴びつつ競泳メダルニュース聞く(春庭)
08/17祇園山車祭囃子の響く空故郷の寺へちちはは送りぬ(春庭)
08/17 遠き日の石に刻みし夏の花(春庭)
08/12 鉄の雨きび畑に降りし真夏(春庭)
08/10 人質の首切り落とす砂漠首夏(春庭)
08/10 ペディキュアはハイビスカス色ミュール盛夏 (春庭)
2004/08/09 07:25 haruniwa 夏色に命輝く思い出の麦わら帽子トマト向日葵(春庭)
08/07 炎昼やビル陰ランチの工事びと(春庭)
08/05 炎帝やポケモン図鑑に熱中す(春庭)
08/03 遠き朱夏 女盛りなんてあった?(春庭)

2004/07/13 10:16 haruniwa 山なかのホスピス病棟中庭の花びらの中の蜂と蕊たち(春庭
07/20 13:55 あじさいの株ごとの色わたし色(春庭)
07/11 07:15 ひと色に染まる事なくさまざまに楽しむ暮しとりどりの色
07/06 10:52 筆無精詫びる文月熱帯夜(春庭)
07/03 12:44 赤貧に泣く夜もあり半夏生(春庭)

05/11 15:18 かくも長き不在の夫の露語辞典で四迷忌に読む初恋あひびき
05/09 19:12 亡き母の句集を膝に開きおり今日一日を母と過ごさむ
05/09 09:27 遠き地の捕われ人や朝曇
05/05 13:33  争いも流せよかしと立夏の雨
05/03 10:30  五月祭「暁はきぬ」とふ歌遠し

04/29 10:30 自転車で都内散歩や緑立つ
04/27 22:49 春疾風屍帰還の写真見る
03/15 12:38 捨子猫の細き鳴き声カラースキャナと書かれし箱の中から聞こゆ
03/10 15:38 かっては広き父の背中の丸まりをつつんで青く山笑う午後
03/10 0:35 鰊群来ヤンシュの声を幻聴す
03/08 18:56 春愁や子を持てば子を嘆きつつ
03/07 18:29 春霙滅びし家の菩提寺
03/07    啓蟄やサイトにワーム接近中
03/06 11:32 底なし沼のごとく春泥にたちすくむ
03/04 1:21 白々と冷えしひいなの口の紅
03/02  亡き母が手を温めてくれる夢春の霰の降る日の晩に
03/02 6:31 手にとれば手の中に消ゆ春の雪

02/25 20:52 末黒野の背景に立つ大団地
02/23  春嵐疾風怒濤と雲流れ我が腹中も奔流のごと

02/23 18:21 最終で帰京せし夜の春嵐
02/23 01:17 受動態にて生きる女の春うれい
02/21 20:11 春の燈のオモニの店の鍋の湯気
02/19     雪割草を見守るごとく立つ松は三百回の春見たという
02/16 22:12 春塵やサッカー少年天を蹴る
02/15 11:07 落ちこぼれと呼ばれるあこにも春一番
02/14 18: 2 母子草つみくさ小さき手光らせて
02/12 10:50 春浅し水仕は今日も怠りて
02/11 21:40 都鳥荒川の波にたわむれて光りの春に羽ひるがえす
02/11 19:22 春光や友のメールに胸ぬくし

02/03 20:25 鬼やらい居残る鬼の角見ては今日も一日洗濯もせず

01/27 23:17 火蜥蜴も不思議種やら銭亀も陰陽五行の相剋循環
01/26 18:20 コーランを指でたどりつ学ぶ子らイラクの学校春来る日いつ
01/25 22:58 ルワンダもコソボアフガンチェルノブイリも子らの瞳は輝き光る
01/25 冬曙かじかむ指でキーボード打てばほんのり温まりくる
01/24 雪女郎音なく出でて息白し
雑炊喰う後生ねがわぬ今なれど
01/22 初弘法キーボードの誤りかぎりなし
01/22 寒紅をさして恋なき五十肩

2003年

09/27 宇宙(コスモス)へ旅立つ人へ一輪の秋桜たむけてグラスほす夜

10/15  我も手に釘打ちぬいてみる修司の忌

11/06 遠き日を笈に拾うて明治節
 文化の日 老婆は一日にしてならず
 おいおいと老いにも慣れて栗ひろう
 門跡尼寺の細き裏道吾亦紅
 菊見事死ぬときは出来るだけ派手に
 亡き母の年を数える十三夜
 マクベスの長き台詞や桐一葉
11/07 haruniwa  紅葉する前に剪られし街路樹の梢の枝の打ち震えたり
11/08 haruniwa  色づかぬ葉もありしまま冬立ちぬ
11/09 haruniwa   読みかけの本にはさむはイチョウの葉ページの中の金の小鳥よ(与謝野晶子本歌取り)
11/15 6:53 haruniwa  半かけの月が真白く笑ってる君と味わう夜明けのコーヒー
11/16 8:29 haruniwa  車椅子のマラソン選手風になれホイール凛々回れよまわれ
11/18 21:26 haruniwa  秋の陽に落葉キラキラ舞踊り銀杏の小鳥も紅葉のお手々も
2003/11/23 19:46 haruniwa ちさき手のぬくもり握る散歩道小春日和のジジと春ちゃん
11/23 22: 4 haruniwa 一面のイチョウを前に歩みでず立ちつくす夕べの黄金の絨毯

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