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ぽかぽか春庭>昔の映画

2012-03-17 00:00:01 | エッセイ、コラム
2012/03/17
ぽかぽか春庭カフェらパンセソバージュ>bbsコピー(4)昔の映画

Re:昔の映画
haruniwa
 「昨今の映画はどうも、、、」と思い、ゆったりと流れる映画を見たいと、思っていらっしゃる、ろくじょうさん、私たちの年代の人にとって「思いはみな同じ」かもしれません。
 50代以上の女性の映画館での鑑賞本数は「年に一本未満、次に多いのは、年に1~2本」というデータが出ています。一番映画館に足を運ばないのが、50代以上の女性みたいです。

 私が、映画館で見た映画、この1年で24本。ほぼ月に2本見ている春庭は、たぶん、「映画好き」なほうに入ると思います。これほどこまめに映画館へ行くのは、「当映画館で、何度でも映画見放題」のギンレイシネパスポートという会員証があるためなのですが。

 春庭が見た映画についてのひとことコメント、2004年の分は
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/eiga0511a.htm
のページに、2005年の分は、
http://www2.ocn.ne.jp/~haruniwa/eiga0503a.htm
 このページにありますので、のぞいてみてね。
 ろくじょうさんのお気に召す映画、あるかしら。
 同じ時代を共感できる映画、貴重ですね。同時代を描いた映画に、同じ時代を生きた気分が感じられると、ストーリーそっちのけで、そのシーンだけで、感動したりします。

 団塊世代の涙腺くすぐるシーン、いくつかあるんです。新宿西口広場で「友よ」をみなで歌っているところとか。ヘルメットかぶってデモってるところとか。
 自分では体験しなかったことでも、たとえば、同世代の人が集団就職で上京するシーンとか、涙ぽろりものです。

『三丁目の夕日』、やたらノスタルジィだけの映画だったら困るなと思っていたら、けっこうよさそうだし、原作漫画キャラの改変も許せる範囲らしいので、飯田橋ギンレイにきたら、またはテレビ放映のときに見ようと思っています。
2005-11-26 15:14:51 ページのトップへ コメント削除

Re:昔の映画
haruniwa
<続き>
 「貧しさへの共感」に、関して。
 『アルジャノンに花束を』の1968年映画化作品『チャーリー(邦題「まごころを君に」)』

 1970年に東京へ出てきてすぐのころ見た映画です。
 主人公の知的発達遅滞の青年チャーリーの貧しいアパートが画面に出てきます。古い冷蔵庫、狭い室内。
 ところが、1970年に、私は現実の東京ひとり暮らしで、チャーリーよりもっと狭いアパートに住み、もっと古い冷蔵庫を使っていたんです。このとき、チャーリーを、「貧しい」と感じられなかった。

 しばらして、『アルジャノンに花束を』が有名になり、テレビでこの「まごころを君に」が放映された。今度はチャーリーの貧しい境遇が身にしみるようにわかったの。
そのとき、「あれ、チャーリーの貧しさがわかるってことは、私はチャーリーより豊かな暮らしをするようになったんだなあ」と、しみじみ感じました。

 昔みただけで、今見直したことのない作品、たとえば、『下町の太陽』なんかに出てくる東京下町の貧しさとか、今見たらどんなふうに感じるのかなあ、と思います。

 『草原の輝き』、映画館で一度見て、テレビで放映されたときも、見たのですが、ウォーレン・ベイティ(当時はビューティ)がかっこよかったことしか覚えていなくて。
今見たら、青春の輝きとその喪失の時代に対して、若い頃とはちがう感慨をもつことでしょうね。
2005-11-26 15:15:53 ページのトップへ コメント削除
☆   ☆   ☆   ☆   ☆

2012/03/17
 NHKの「日本の映画100選家族編」の放映をビデオにとって見ているのだけれど、戦前戦後の光景、あまりの貧しい暮らしぶりに、「昭和30年代にノスタルジーを感じるなんて、言うやつは、この貧乏ぶりを見てからにしろ」と言いたくなる。たとえば『にあんちゃん』の炭鉱の暮らし。映画公開当時だって、日本の平均よりは貧しい生活だったとおもうけれど、イマドキ、インドのスラムだってまだマシとおもうような圧倒的な貧しさです。

 『めし』も『生きる』も、『煙突の見える場所』『若者たち』『上を向いて歩こう』も、みな貧しさの中にせいいっぱい生きているのだけれど、このような昭和30年代に戻りたいかと言われたら、私は「父母姉妹と犬の五人一匹で暮らしたあのなつかしい日々」には帰りたいけれど、社会全体があの頃に戻るのならお断り申し上げる。



 本日3月17日は、飯田橋ギンレイで『明日のパスタはアルデンテ』と、『さすらいの女神(ディーバ)たち』を見ます。パスタ会社一家の話と、ショウダンサーたちの話。

 「アル・デンテ」ってイタリア語で「ちょっと固め」というパスタの茹で具合だと思っていたら、「デンテ」とは英語の「デンタルクリニック」っていうときのデンタと同じ「歯」という意味で、アルデンテは「歯ごたえのある」という意味なんだってなーるほど。


<つづく>
コメント (12)
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