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ぽかぽか春庭「友と語れば姥桜の園」

2018-09-08 00:00:01 | エッセイ、コラム
20180908
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記残暑deござんしょ(2)友と語れば姥桜の園

9月6日未明の北海道地震、たいへんでした。全道ほぼ全世帯停電という事態になり、泊原発への送電もストップ。非常用電源があるから、原発冷却はできる、と報道されていましたが、発表される「絶対安全」は、絶対じゃないことが2011年によくよくわかりましたからね。
 被害あった方、不安を抱えている方、お見舞い申し上げます。
 全道停電が全面復旧するまでに1週間かかるのだそうです。1週間電気なしの暮らし、たいへんでしょうね。

 春庭は、さまざまな不安抱えながらも、友人たちに助けられること多々あり、なんとか暮らしていられること、感謝の毎日です。

 友人K子さんとのおつきあい。1970年から48年になります。
 女子高時代からの友人やっちゃんたちとの1965年以来のおつきあいに比べれば短いですが、それでも50年近くの交友は、ともだち少ない私にとっては、宝物のような友人です。

 5月26日土曜日に梅若能楽堂での公演、東京ノーヴィレパートリーシアター『桜の園』に、K子さんからご招待いただいて観劇してきました。
(公演レポートは、
https://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/287cf2500e41445bb0b29fca1e316d7c)

 K子さんは、この劇団の「スタニスラフスキー・スタジオ」というところに所属しています。劇団の「演劇教室ワークショップ」から発展したアマチュア劇グループのメンバーとして演劇活動を続けています。
 スタジオ公演にK子さんも出演するとき、ミサイルママたちと誘い合わせて下北沢の劇場に見に行きました。

 7月29日は、私がK子さんをお誘いして、池袋演芸場に出かけました。仕事を終えてからかけつける私は、何時につくか予想できないので、演芸場入り口で待ち合わせ。
 金原亭世之介独演会。おおいに笑って、終演後、K子さんのお宅におじゃましました。(世之介独演会感想8月5日に)
独演会レポートは、
https://blog.goo.ne.jp/hal-niwa/e/b8c26ee5988401b87a7e94dafbe70396#comment-list

 K子さんは、伯母様からゆずられたというすてきなグリーンのワンピース。私より2歳うえですから古希すぎているはずですが、相変わらずシックな美人さんです。
 料理上手なK子さんですが、この日は高幡不動へのお参りとお墓参りをしたその足で池袋演芸場までかけつけた、ということで、デパ地下お寿司を用意してくれました。

 おおいに笑っておなかの脂肪をゆすったので、ビールを飲みながらお寿司をぺろりと。そのあと、近所のむかしながらのお豆腐屋さんがつくっているお豆腐冷ややっこ、ふるさとの妹さんから送られてきたソーセージ、トマトサラダなどをつまみながら、ワインをいただきました。
 ソーセージは、行者ニンニク入りのハーブソーセージでとてもおいしかったです。

 K子さんのニュースは、昨年から三味線を習い始めたこと。若くして亡くなったK子さんの母上は、結婚前に三味線を習っていました。とても筋がよいとほめられて、ゆくゆくは長唄師範などして自活できるようにというほどでしたが、結婚後は歌舞音曲を好まないご主人に遠慮してか、お稽古をやめてしまったのだそうです。

 K子さんは若いころは三味線を習ってみようなどとはかけらも思っていなかったのに、最近、もしあの世でお母さんと会ったら、なにも共通する話題がないことに気づき、お母さんの好きだった三味線のお稽古に通うことにしたのだそうです。もし、お母さんに会えたら、三味線のことをいろいろ話し合える、もしもあの世で会えたなら、、、、、。

 まだまだお稽古を始めたばかりなので、3の糸もテトロンナイロン製で、上達したら取り替えるそうです。三味線の棹も上達するにしたがって、上等な木材に換えていくのですって。
 腕があがってきて、発表会などに出るのを見に行くのはいつになるかしら。K子さんの三味線の音色が楽しみです。

 娘からメール。「K子さんの家に寄るならメールするというから、晩御飯食べないで待っていたのに、おなかすいたから母を待たないで食べます」と。しまった、娘への「晩御飯食べて帰るメール」を忘れてしまいました。
 地下鉄の終電に間に合って、ようよう帰宅できました。
 
 8月23日夜にも、K子さん宅へ。ビールとビビンバ丼をいただきつつ、おしゃべりを続けました。仕事のうえのお願い事をして、K子さんにはこころよく引き受けていただいたのですが、いろいろK子さんのお手を煩わせたうえで「今回は、なかったことに」ということになってしまい、残念無念。K子さんの経験と卓越した能力をお借りしたかったのですが、いろいろと仕事の制度上の制約があり、ご破算になりました。

 「こちらから頼んでおいてご破算にする」という頼み事。
 夏の間、さんざんお手間を取らせたのに、白紙撤回になってしまいました。
 「今回はダメだったけど、いつでも私の細腕なんかお貸しするから、また聞いてね」と、やさしい言葉をかけてくれたK子さん。いつもありがとう。

 宵越しのお金は持たない春庭ですが、長年の友情は持っている、それだけでも人生万々歳。

<つづく>
コメント (2)
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