20240812
ぽかぽか春庭アート散歩>2024アート散歩夏(3)オールドノリタケとガラス in アクセサリーミュージアム
アクセサリーミュージアムで、オールドノリタケの展示がありました。館所蔵品が中心でしたから、点数は多くなかったですが、陶磁器の技法の解説もあり、充実した展示でした。また、館所蔵のガラス器の展示もあって楽しく観覧。
アクセサリーミュージアムの口上
19世紀後半のジャポニスム人気と共にアメリカの生活に広く浸透したオールドノリタケは、当時では珍しい現地での流行や需要を商品展開に取り入れたことで知られています。オールドノリタケとは、株式会社ノリタケカンパニーリミテドの前身である日本陶器と森村組が第二次世界大戦終結までの間に製造販売し、輸出した陶磁器を指します。彼らはアメリカの流行をいち早く商品に反映させるため、ニューヨークに図案部を設置し、現地で描かれたデザイン画を日本の専属画付工場で忠実に製作しました。
藤文絵皿(金盛り)

湖水のスワン アーチ型花瓶(タペストリー)

タペストリーとは、陶器の表面にタペストリーを当て、折り目模様を写し取る技法。
ウッドランド花瓶(エナメル盛り)

リンドウ泥漿 花瓶(盛り上げ)

静物画大皿(素描き)











オールドノリタケと同時代のガラス器も、エミール・ガレの花瓶やドーム兄弟のガラス製品など展示されていました。




ノリタケもガラスも美しく目の保養になりました。使ってこその美しい器と思うのですが、もしも私がひとつ手に入れたとしても、私が使うとすぐ割ってしまうだろうから、きっと大事にしまって眺めるだけになってしまうかも。毎日使うのは百均の皿や景品のコップになるでしょうが、いつかはガレのコップでジュースを飲み、ノリタケの皿でソース焼きそばを食べましょう。

<つづく>