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ぽかぽか春庭「デ・キリコ展 in 東京都美術館」

2024-08-22 00:00:01 | エッセイ、コラム

20240822
ぽかぽか春庭アート散歩>2024アート散歩盛夏(4)デ・キリコ展 in 東京都美術館

 7月26日にでかけました。猛暑の中、午前中東博、午後都美、夜庭園美術館という三連続ハードスケジュール。高貴幸齢者、貧のがんばり。
 庭園の竹久夢二展、私は一度見ていますが、娘が夜間開館日に行くというので、二度目の観覧。一度目はシルバーパス利用で見て、二度目はぐるっとパス利用。高齢者は家にいてエアコン代をケチって熱中症になるから、図書館とか冷房が効いている場所ですごせ、という区報のおすすめに従ってのことです。庭園美術館は、目黒区の「高齢者避暑場所」のひとつになっています。無料じゃないけど。

 ぐるっとパスで入場できないので、見にいくかどうか迷っていた東京都美術館のデ・キリコ展。「漫画家画家文筆家」と名乗っているヤマザキマリさんが「好きな画家のひとり」とおっしゃっていた。好きな画家が好きだと言ったデ・キリコ、ヤマザキマリが好きなら見ておかなくちゃ、とミーハー基準で観覧を決定。

 ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)の形而上絵画の試みは、シュルレアリズムの先駆者となりました。
 
東京都美術館の口上
 20世紀を代表する巨匠の一人、ジョルジョ・デ・キリコ(1888-1978)。彼が1910年頃から描き始めた「形而上絵画」(幻想的な風景や静物によって非日常的な世界を表現する絵画)は、数多くの芸術家や国際的な芸術運動に大きな影響を与えました。
 本展では、デ・キリコのおよそ70年にわたる画業を「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマに分け、初期から晩年までの作品を余すところなく紹介。デ・キリコが描いた世界をたどる、日本では10年ぶりの大規模な個展となります。

Section1  自画像肖像画
弟の肖像1910

自画像のある静物1950年代半ば
 

Section2  形而上絵画 1910年代に描かれた形而上絵画をキリコ自身が1970年代再画したの絵を含む)
バラ色の塔のあるイタリア広場1934頃   形而上のコンポジション1916
 
哲学者の頭部がある形而上的室1926    南の歌1930頃  
 
球体とビスケットのある形而上的室内1971 不安を与えるミューズたち1950頃
  
ヘクトルとアンドロマケ1978      詩人と画家1975
 
予言者1914-1915        オレステストとエレクトラ1975
 
トロイアの前のヘクトルとアンドロマケ


Section3 1920年代の展開

ギリシャの哲学者たち1925     室内の家具1927  
   
谷間の家具1927


Section4 伝統的な絵画への回帰ー秩序への回帰とネオ・バロック
アキレウスの馬1965
 

Section5 新啓而上絵画
オデュッセウスの帰還1968      イーゼルの上の太陽1975
  
オイディプスとスフィンクス1968   瞑想する人1971 
 
放蕩息子1973           競技場の剣闘士1975
 

Topic1 神秘的な水浴 1936    
  
 
白鳥のいる神秘的な水浴1958


 

 


 見にいくかどうか迷っていたデ・キリコ展。ヤマザキマリに背を押されて見にきてよかったです。

 

 20世紀アートシーンを突っ走り続けたピカソもデ・キリコも一度は古典的表現に戻った時期があることが共通しています。21世紀のアートがどのように歩んでいくのか、「予言者」のパネルの前に撮影自由コーナーがありました。私はアートの未来なんて予言できないけれど、アートを楽しむ人であり続けたい。

<つづく>
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