
20250309
ぽかぽか春庭アート散歩>2025アート散歩歩いて探す春隣(3)動物の文様 in 文化服飾博物館
オペラシティギャラリー観覧のあと、初台駅から服飾博物館前までバスがあると思ったのに、4時台5時台はバスの運行なし。徒歩で15分かかって歩きました。地図上では徒歩5~10分なんですけれど、なんせ足指骨折後の年寄りの足。
2月14日、娘と文化服飾博物館の「あつまれ動物の模様」を観覧。
動物模様は、原始時代から人々の身のまわりにとりいれられていました。ラスコー壁画などの見事な牛や鹿!。
動物の力、霊力を身に備える、そのパワーで身を守るという概念は、衣服、装飾愚、家具など様々に表現されてきました。
今回の観覧で、日本では模様として見ることが稀な山椒魚の模様とか、日本には生息していないアンテロープなど、世界の動物模様を見ることができました。装身具、衣装に動物文様がさまざまに取り入れられています。
文化服飾博物館の口上
鳥や獣などの動物をモチーフとした模様を衣服に取り入れることは、さまざまな地域で見られます。それらの動物の模様からは、それぞれの民族がどのような動物を目にし、どのように暮らしを営んでいるのかが垣間見えます。また、空を自由に飛ぶ鳥、牙を持つ勇猛な獣など、人にはない優れた能力が備わる動物に畏敬の念や神秘性を感じ、自らの願いを託して模様に取り入れることもあります。さらに、人間の願望や創造力が現実を超越した空想の動物を作り出し、縁起の良い存在として服の上に表すこともあります。本展では、世界各地の衣服に表される動物の模様を集め、それらの持つ意味を探り、遠ざかりつつある人間と動物の本来あるべき関係を改めて考えます。
2階展示室の最初に目に入るのは、中国皇帝の霊力を示す龍の文様。五本爪の龍は、皇帝だけが身に着けることができた衣服です。日本では水神信仰となり、祭の意匠には欠かせず、寺の天井画にも描かれてきました。世界にもそれぞれの地に生息する動物が文様に取り入れられ、布や衣服に表現されてきました。
モロッコの護符「山椒魚」20世紀中頃 掛布コートジボワール2011
アンテロ―プ サイチョウ 魚


イギリス ウェディングドレス「蝶」1902 娘から花嫁への変化の象徴として、毛虫から華麗な蝶へと変身する蝶が結婚の象徴に使われました。

日本のめでたい模様として多い図象は、鶴と亀。長寿の象徴であり、さまざまな場面につかわれました。
鶴の打掛1926年 亀の袱紗19世紀前半


2階ロビーに、「スカジャン」の展示と制作風景のビデオ録画が上映されていました。横須賀の米兵相手にジャンパーを売る際に、希望を取り入れてミシン刺繍をほどこしたのが始まり。ミシン刺繍は特殊な技術が必要で、横振りミシンで虎や龍、鷲などの模様を縫いこんでいきます。
その第一人者の山上大輔さんが作業しているようすのビデオ、スカジャンの横振りミシン刺繍を初めて知りました。様々な色糸を組み合わせて、勇猛でいながらどこか愛嬌もある虎ですが、ネットで工房の値段、一着20~30万円を見て、スカジャン着用は無理とあきらめました。文化服飾博物館でスカジャンの横振りミシン刺繍を知ることができてよかったです。見るだけでも満足。

文化服飾学園敷地内のカフェが、前にきたときとはことなり、コメダ珈琲になっていました。名古屋から進出してきて、東京でもすごい勢いで店舗をふやしていますが、今まで入ったことがなかった。娘と初めての名古屋カフェ体験。私はドリア、娘は味噌カツサンドを注文。娘はカツサンドを食べたあと、デニッシュパンの上にホイップクリームが乗っているシノワールというデザートを頼むつもりだったのですが、サンドイッチだけでおなかいっぱいになったので、次の機会に。
次は500~700円のモーニングカフェ(ポタージュ含む)を頼むと、トースト、卵(orあんこ)、ジャム(orバター)がついてくる、というセットを頼んでみます。名古屋カフェ文化おそるべし。
<つづく>