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ぽかぽか春庭「お涼み所・肥後細川庭園」

2024-08-04 00:00:01 | エッセイ、コラム
20240804
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2024二十四節季日記夏(3)お涼み所・ 肥後細川庭園

 高齢者は電気代をけちってエアコン使わず、室内で熱中症になる老人もいるというので、区報にも「エアコンの効いた区の施設に出かけて、日中をすごしましょう」と、図書館や区民センターなどが紹介されていました。老人はそういう施設に出かけるまでが、よっこらしょなんだってば。
 ペットボトルのお茶を半分凍らせて、半分にお茶を足し、美術館の行き帰りには緑陰散歩を楽しむことにしました。

 永青文庫のついでには肥後細川庭園。
 永青文庫側の入り口
 

肥後細川庭園            
          
 松聲閣                松聲閣2階
 

 周囲を緑に囲まれた庭園や公園では、市街地より2~3度は気温が低くなることが知られています。肥後細川庭園の中も、緑陰は涼しかったです。ただし、日が照っているときに日向に出ていればそりゃ暑い。

 細川家子弟の学問所にも使われていた松聲閣。文京区に移管されて以後、集会室として1階の洋室和室の区民が利用できるようになっています。また、1階の椿の間、2階の展望室は「文京区涼み所」として、避暑に利用されています。私の住まいでも高齢者の避暑場所として、図書館や老人集会所が指定されていますが、あまり魅力的な場所に思えません。出かけて行って、ジジババが集っていて、身体のどこが痛いとか、服用している薬話などしているかと思うと、まあ、家の中で暑さがまんかな、と弱気になります。

 でも、松聲閣の「文京区指定お涼み所」には風鈴がつるされ。扇風機の風を受けてですがチリンチリンと聞こえる。ガラス戸の外にはひろびろとした池と緑。ひとりでぼうっとしていられそうに思いました。椿の間が喫茶部であったのは、2024年3月までだったということで、あんみつを食べる予定はなくなり、おなかすいてきたので、あまりのんびりせず。

 電車と地下鉄バスのりつぎで、片道600円。江戸川橋駅へ向かう途中、徳島ラーメンというはじめて目にするラーメン屋があったので、徳島冷麺を食べました。980円。
 帰りにスーパーのポイント返還商品券の使用期限が7月31日までだったので、野菜や牛乳など3400円。商品券3千円と現金で支払いました。美術館で涼しくすごす作戦。つづきます。

<おわり>
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ぽかぽか春庭「六義園」

2024-08-03 00:00:01 | エッセイ、コラム
20240803
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2024二十四節季日記真夏(2)六義園

 7月22日、猛暑日。帰り道、駒込の駅の中で救急隊3人が駅員に誘導されて駅の中に入っていく姿を見ました。ああ、熱中症で駅で気分が悪くなった方がいたのかなあ、と思いました。猛暑日に高齢者はうそうそと出歩くなと、ニュースでは言っていました。不要不急な用事で外にでるなと。出かけてきました。不要不急のお出かけ。

 東洋文庫の「アジア人物伝」観覧と六義園散歩。月曜日午前中。さすがにこの猛暑の中を散歩しようというのは、日本の夏の怖さを知らんのか、よほど暑さに強いのか、園内で出会った数少ない散歩客のほとんどが外国人でした。私は帽子の頭部分を園内水道の水でぬらして気化熱防暑。もちろん日傘も。

 真夏の六義園 園内

 出口で3人組の観光客が帽子もかぶらず日傘も持っていなかったので、入り口に置いてあった貸し出し用の和傘をさして、園内で利用できますよと伝えました。3人組のひとりは私のつたない英語をわかってくれたようで、あとのふたりにスペイン語で伝えました。3人は大喜びで和傘をさしたので、撮りましょうかと申し出てスマホの3ショットをとりました。サンキューサンキューと感謝され、園側が用意した和傘を紹介しただけなのに、えらく感謝されました。もとでいらずの親切押し売り。いい散歩になりました。

 

 猛暑日とはいえ、木陰は周囲に比べてひんやりして、歩く時間より休んでいる時間のほうが長かったかも。池の対岸にある吹上茶屋で麦茶を買って一休み。

 午前中、1時間ほどの散歩でしたが、月曜日だし猛暑だし、ほとんど人のいない園内を独り占めした気分ですごせました。月曜日は都立の施設のほとんどはお休みですが、公園は年末年始の休みのほかは開園。やっててよかった。

 帰りにはお気に入りの古本屋「青いカバ」で百均本と250円と300円で1250円の「暑い中がんばって歩いたご褒美」を買いました。
 百均本700円購入したあと、青いカバのスタンプを押したカバーは百均本にはつけない、と店主が言うので、300円辻邦生と250円原田マハを買ってカバーをもらう。店主小国貴司 さんは、リブロ店長などを経て2017年に現在の地で独立開業。売る本の量より、買い込む量が多いので、どんどん棚が増え、店がますます狭くなっているというブログ記事を読みました。百均文庫を買う程度の客だけれど、応援してます。志ある本屋さん。厳しい本屋稼業と思いますが、がんばってほしい。

 駅前の滝の家で天ざる750円を食べました。てんぷらは、エビ、かぼちゃ、さつまいも。天ぷらついて750円は安い。駒込、いい街です。

<つづく>
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ぽかぽか春庭「ア・ツ・イ!」

2024-08-01 00:00:01 | エッセイ、コラム
20240801
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2024二十四節季日記真夏(1)ア・ツ・イ!

 暑い、ただただ暑い。口を開けばあついとしか出てこないので、一人でいる間、ただ黙って過ごしていますが、やっぱり暑い。

 熱中症で病院搬送というニュースを見るにつけ、電気代は気になるけど、死ぬよりましと思って、室温30度超えたら、28度設定の冷房つける。
 冷茶のみ飲みテレビ三昧。毎朝虎子を見る。クドカンドラマは見逃さず、花子とアン、なつぞらの再放送もBSで見る。日曜日には紫式部見て、しばし平安時代にタイムスリップ。
 子供のころは「テレビばかり見ていると馬鹿になる」と叱られたが、もう高貴幸齢者で、すでに馬鹿になっているので、テレビ三昧に遠慮はいらぬ。ドラマの「平安W不倫石山寺で子孫繁栄行動」なんぞを見て、脳細胞活性化をはかる。ボケ防止。

 たかだか正五位にすぎない受領階級藤原宣孝の娘藤原賢子が、いくら母の盛名があったからといって、道長孫の親仁親王(後冷泉天皇)の乳母に選ばれたのは、とびっきりの大出世、偉大な母を持ったご利益と思っていた。けれど、後世の尊卑文脈に「紫式部は道長の妾」という真偽たしかならぬ文言をこのように解釈できるなら、父も祖父も届かなかった従三位という高位に賢子が上った理由もうなずける。

 院政時代のように乳母の権力が強かったのかどうかは知らないが、賢子が親仁親王の乳母に選ばれたことに、実資が小右記にブーイングを書き込んでいないのは、道長の人選にだれも否を言わなかったからだと納得。ドラマだと、倫子がどんな顔をするのか、楽しみ。賢子の行く末を確かなものにしたのち、道長は病死する。賢子は、歌人としても名をなし、平安の世では異例の81歳という長命。道長臨終の場面があるなら、「さあ、おじじ様にごあいさつを」とか言いながら道長の枕元に親仁親王を連れていき、倫子が席をはずしたすきに、道長の耳元で賢子が「父上」と、ささやきそうな気がする。

 7月8月の楽しみの、もうひとつ。賛否両論あろうけれど、勝った負けたのお楽しみ。オリンピックニュースを見る。開会式前日に、「あるある」と言われていたテロ勃発。爆発で電車がうごかなくなり、なでしこジャパンは電車移動ができなかった。テロ防止で窓を開けられないエアコンのないバスで、移動せざるをえなかったけれど、ブラジルに逆転勝利。

 金メダル1号は、柔道48kg級で谷亮子以来48年ぶりに金を得た角田夏実、阿部一二三連覇、瀬戸大也は七位に終わったけれど、新鋭18歳松下知之 が個人メドレーで銀、スケボー、14歳心と16歳凛音が金銀、フェンシング男子エペ個人で加納虹輝(26)が、この競技初の金メダル。

 などなど笑顔溢れる勝ちニュースもさることながら、私の心打つのは、敗者の姿。寂しそうにブール脇に立つ池江璃花子 、予選敗退。二回戦敗退となった阿部詩は、今まで聞いたことのないような号泣を響かせ、会場からの「ウタ、ウタ」という励ましコールを受けても泣き続ける。のちほどのインタビューでは、相手が強かったと、自分を負かした選手をたたえました。マテのコール後にシメ技を続けて勝った男子柔道もあった中、負けても成長への誓いを見せる姿こそスポーツの楽しみ。詩ちゃん、次をめざしてください。

 リアルタイムで全勝負を見続けたのは、体操男子。中国と交互に演技をする組で、最終競技の鉄棒で中国選手が二度も落下。体操ではぜったいにひっくり返らない点差である3点ビハインドが一気に逆転。2度落ちた中国選手を責めるコメントがないように願いつつ、2大会ぶりの団体金メダルに歓喜かんき。

 スケートボードの堀米雄斗も逆転で金メダル。でも、スケートボードは何度聞いても、あの長い長い技の名前が覚えられないので、この先も大ファンになることはないと思う。妹が中学高校で体操選手だったり、娘が高校で息子が中学で水泳選手だったりしたので、やはりなじみの競技は見ていて楽しい。ダンスは好きだけどブレイキンはなじみがない。
 馬術93年ぶりの団体銅メダルというのもうれしかった。「馬術ひとすじの人生だった」というやっちゃんがどれほど喜んでいるかと思うと、わたしもうれしい。
 メダル得た人も残念だった人も、また4年後に晴れ舞台に戻ってくることを願っています。

 毎年もより駅前の人家に巣作りをする燕。今年も雛が巣立ちました。

 この2日後にはもう姿が見られなかったので、ちょうど巣立ちの前日の姿、3羽のうち、左端の雛の成長がやや遅れているように見えたのですが、いっしょに飛び立ったようです。元気に来年もどっておいで。

<つづく>
コメント (4)
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