KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

隣人からの風

2012年09月05日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴

暑さが戻ってしまった。といってもかなり日が短くなったし、朝晩は過ごしやすい。

ちょっと不快・・ということは外出すれば毎日出逢う。
これも、たいしたことではないとも言えるが・・私には不快なことの一つに、隣りに座った人が扇子をバタバタ扇いだときに貰う風。有難くない。私だけかと思ったら、先月、句仲間が同じことを言っていて、同志が居るのだ、とほっとした。
通院先の待合室でお隣に座った人がバタバタと始めると、私はさりげなく立って席を変える。暑ければ自分の扇子を使う。自分で作った「風」は涼しいけれど、見知らぬ人の作った「風」はなんだか不快でイライラする。
今日も、ジムへ太極拳に行った帰りの電車で、次の駅から乗ったサラリーマンが扇子をバタバタと動かし始めた。5時半ごろだから会社から急いで駅へ向かい、汗がひいていないのだろう。
その「他人の汗」まで私が浴びてしまうような感じだったので、立ってしまった。どうせ次の駅で降りるのだし・・
ところが、そのサラリーマン殿、立った私を不審そうに、長いこと見上げていたのである、扇子を動かしながら。心の中で「あなたが厭で立ったのではありません、扇子の風が厭なのです」とつぶやいた。

隣りに人の居るところで扇子を使うときは、横から扇ぐのではなく、扇子を自分の顔の正面へ向けて動かすのがエチケット、と昔聞いたことがある。風は自分だけに作れば良い訳で。
隣りからの風をありがたく思う人ばかりではない。

穂芒となりゆく風を恃みとし  KUMI 
コメント (2)
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