KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

武蔵野探勝・利根川吟行

2012年09月22日 | 俳句
昨日・21日、利根川まで行った。
虚子一行の武蔵野探勝の吟行句会、昭和6年9月に埼玉県・須加村のほととぎす会員・川島奇北邸を訪ねている。川島家は広大な農地を持ち、土地の素封家だったようだ。
実は・・川島奇北は虚子の信頼厚い会員で、埼玉では知られている俳人、とは幹事さんはじめ仲間も知らなかった。たまたま、幹事さんが川島奇北を知りたくて電話してみたお寺さんが、奇しくも川島家の菩提寺・長光寺だった。忌日には毎年記念の俳句大会も催されているという。


縁あってのこと、お彼岸でもあるし川島家の墓前にお参りさせていただいた。


手向けむと秋の花々ひと抱へ  KUMI

そんな訳で俳句に理解あるご住職のご好意により、境内にある古い石の蔵を改装した立派な集会所を句会場に使わせていただけた。

お寺の裏は利根川である。土手に登ってみたら、やっぱり迫力のある流れだ。といってもこのところ、水源地に雨が降らなくて、首都圏の水甕は干上がっていて、取水制限中なのだが。

秋旱とはいへ利根を水滔々  KUMI

向こう岸は群馬県館林。いつも利根川を渡るときはこの上流を関越道で通る。ともかく利根川は雄大だ。
今日はいつものメンバーに、埼玉の男性二人が仕事を休んで参加した。ちょっと厳しい句会だったが、選の点数はすくなかったものの、私としては満足。

それにしても遠かった。大宮から先は新幹線でしか行ったことがないので、その間にある土地は縁がなかった。帰路も乗り換え乗り換えで2時間かかってしまった。武蔵野は広い。

虚子立子佇ちし堤や秋の蝶  KUMI
コメント (2)
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