KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

キーンさんの「正岡子規」

2012年09月23日 | 俳句
天気 雨

急に気温が下がってしまった。また明日には暑くなるというから、今日一日だけ?そういう天候の変化も困ったもの。こんな日は終日家に居て、あれこれとパソコンで出来るものを整理。

この本は、もっと前に読み終えていて、ここに書こうと思いながら機会がなかった。
もう本は増やすまい、と思いながら、9月の結社の例会でキーン氏と親しくしている主宰から薦められてついつい買ってしまった。日本の芸術を愛し、日本を愛してついに日本人となったキーン氏(正しくは鬼怒鳴門氏)の、子規の一生を調べあげて書いた新刊の一冊。
現在の俳句の基礎を築いたとも言える子規ではあるが、私はそのことよりも、子規の生き様に興味がある。家にある古い文学全集に子規の作品などが載っていて、俳句には縁のない頃に読んだ。死病を得てからの凄まじい闘病の日々には震えるような感動を得た。
最近、また、それを読み返したり、子規の句を書き写したり。

この本、俳句関連、ということで読むよりは、子規の人間性・功績などを知るにはとても興味が持てる。多分、子規に関する研究書は数知れずあると思う。不勉強なので殆ど読んだことはないが・・でも、あまり子規に興味を持たずに来た人でも、この一冊を読めばこと足りるのではないだろうか。
キーンさん、ありがとう、と言いたい。

秋霖や鳴かぬ鴉のまた過ぎり  KUMI
コメント (2)
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