天気 晴
建物の窓に映る太陽がまぶしい、日の出直後の北の空。
日本海側の凄まじい大雪は大変なことになっている。国道に何百台もの車が動かなくなり。最近は毎年、どこかで起きる災害だ。
温暖化なのになぜ異常なほどの大雪が・・と昨日ふと思ったが、その疑問は、朝の報道番組で詳しく解説してくれた。以前、北極の氷や、北半球の氷河が溶け続けると氷河期が来る、という説を読んだことがあった。蒸発した海の水蒸気が宇宙に溜まり、それが凍って地球を冷やす・・簡単にはそんな理屈だが、なるほど、と思わざるを得ない。最近の暑い夏は、海をどんどん蒸発させている。それが今、大雪となって日本を襲っている。
新潟には縁あって何十年も毎年滞在し、上越・中越・佐渡まで随分と廻った。長岡や柏崎の平野部は豪雪地帯ではない。出雲崎で2月に結社の吟行句会を開催したとき、地元の人が「雪はあまりないから大丈夫」と言う。でも、帰りに南魚沼のスキー場へ寄るつもりの私は雪靴の重装備で出掛けて笑われたくらいだ。が、泊まったその夜、珍しく大雪が降り、翌日の吟行では普通の靴で行った人たちのために長靴を調達するのに苦労したようだ。無論、私の重装備は正解で。
山間部では、一晩で50㎝の積雪なぞ珍しくもないが、止む間もなく降り続いたらたまらない。長岡から南の市街地の道路は、普通の雪なら、流水の出る仕掛けがしてあるので幹線道路にほぼ雪は積もらない。でも、テレビで見ていると、水の出る穴も凄まじい雪の量で凍ってしまい、役に立たないようだ。海岸に近い地域は重たい雪で停電になるだろうし・・乾いた関東平野では想像のつかない被害が拡がるかもしれない。
前に住んでいたマンションからは今頃はこんな夕暮れの富士山を眺めていた。
今日も同じような風景だった。天気の良い毎日が申し訳ないような。
冬夕焼け富士のうしろの燃ゆる色 KUMI