KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

生かされて

2023年01月03日 | 俳句
病気のことをダラダラ書きますので、楽しくありません。読みたくない方はスルーしてください。
多分、夫が生きていたら「そんなことまで書くな!」と怒られますが、夫は写真だけになっているので無視します。

無事に年を越せて、「自分は生きている」と言うよりは「生かされている」という受動態なのだと思った。
薬の力・医学の力・闘病を手助けしてくれる周囲の人の力により命を繋いでいるような・・それをどこまで受け入れるかは自分で決めることではあるけれど、もうやめると言うのは勇気がいる。小心なので、折角だから、と受け入れてしまう。多分、これからも。
そんな私の、錯綜している病気を整理する気になった。何しろ面倒なことになっていて、自分でも解らなくなることがあるので。認知症になる前の「覚書」のつもりで。

房室ブロックによるペースメーカー装着 身体障がい1-4級(74歳のとき判定)
脈が著しく遅くなり、遅いだけなら問題はないが、一時的に心臓の動きが止まって失神するので、器械で動きを正常化している。でも最近は、それも効果なし?徐脈がひどく、遅脈(50前後)もなかなか正常に戻らないことがある。脈が遅くても失神しないタイプならほおっておいて問題ないようだ。私のタイプは、失神の場所が悪いと命取りになるので手術した。来週、年に一度の器械の「定期点検」の予定。

肺腺がん(非小細胞がん) 夫が小細胞がんで逝ったので、その直後の検査で「肺がんの疑い」と言われショックだったが、夫の病状(主に喫煙が原因)とは異なるタイプのがんで、女性に多いようだ。夫は発見時にすでにステージ4でリンパ転移も疑われ、手術不可だった。治療の甲斐なく発見から11ヶ月で逝った。
私の場合は、ステージ1か2,普通ならば病巣部分を切除して放射線治療をすれば完治する、と言われた。実は、60代前半に右乳がん手術をしていて、そのがんは肺とか肝臓へ転移しやすい、と言われる。ちょうど乳がんの完治を宣言される10年目に肺がんになった。もしかして転移?と思い乳がんの主治医に聞いてみたら「関係ない」と断言。
手術は無理、と言われた。「心不全が進んでいるのと、高齢とで、手術には賛成しかねる」ということになり抗がん剤を使うことに。ところが、1回目でその抗がん剤の副作用が強すぎて、とても5回6回と続けることが体力に良くない、ということで中止した。で、そのあとに「試してみましょう」と1年前に始めたのが、今受けている免疫療法の「テセントリク」という点滴による化学療法。これは、健保承認されてからまだ年数も何年もは経っていなくて、実績のある病院でしか受けられないらしい。

実は、ここでも私のもう一つの持病が問題になった。
膠原病による強皮症からの間質性肺炎の疑い。
このテセントリクという薬は、様々な副作用の中でも、間質性肺炎を起こすことがあり、その可能性があれば継続出来ない。私はその間質性肺炎の兆しである「強皮症」がだんだん顕著になりつつあった。月に1回の点滴投与の日、無論肺のレントゲンかCTを撮るのだが、一年経った今も間質性肺炎の方は悪化していない。ただ、強皮症の症状は日々悪くなり、寒い最近は指先に血の通わなくなるレイノー現象に悩まされてはいる。ちょっと放置していると指先から痺れてくる。でも、温めれば治るので下痢やら口内炎やらの副作用に較べればどうということはない。
ただ人前で指が真っ白になると見た人がびっくりするので気をつけないと・・

免疫療法の効果で肺がんはかなり消えているようだが、毎回、腸を傷め心臓を弱めていて、どんどん痩せて、今や服のサイズ7も私には大きすぎる。そんなことはどうにでもなるが、イレウスという、問題外の病気にまで取りつかれてしまったせいで、痩せるだけ痩せてなお、痩せ続けているのは困ったものだ。このイレウスも、心不全のため手術出来ないままに退院したので、再発したらどうなるやら。異常に痩せているので、知らない人が見たら「がんの末期症状か」と思われそうな。まだまだ、末期は遠い。心不全はかなり悪くなっているようだけれど。「心不全」というのは病名ではなくて心臓の弱り方に付くことばなので、心不全=死、ではない。心不全にも段階があって1~4まであるそうだが、もう、そういう知識が覚えきれないので詳細は省略。4になると「お迎え」が近いらしい。

という病気のあれこれを、病院で生きていられるように支えてくれている。コロナの中、病院にとってはこんな高齢者よりも大事な患者がいっぱい居ると思うのに。生かされている、というのは悪い意味ではないけれど、動悸息切れ目眩耳鳴り、などなど、毎日、何かの症状と闘っていて、疲れる日もある。歩けなくなるのが一番怖いので目眩がしても足のストレッチは欠かせない。最近は、目眩で、情けなくも椅子に掴まらないと片足になれない時もある。どこも不快なところがない、という日を一日くらいは体験したい、と思う。
そういえば、今日は耳鳴りがあまりしない。耳鳴りにも自分でランク付けしていて、1~5まで。今日は本当に珍しく、午後からは1になった。微かに耳の底で何か響く程度。5になると、蝉時雨の中でもクマゼミだけの蝉時雨。これは滅多にないけれど。耳鳴りと目眩は必ずしも連動はしていないが、ある程度は関係しているようだ。耳鳴りは、あまり苦痛に思うことはない。痛くも痒くもないので。

お口直しに富士山ではなく、谷川岳遠望


富士見ゆる梢を選び初鴉  KUMI
コメント (2)
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