KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

4年目

2015年03月11日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴

もう4年も経ってしまったのか、と思う。
今日の夕焼は金色に染まって綺麗だった。

わが家は東日本の被災地の端っこ、7階住まいだから家の中はめちゃくちゃになった。
あの日、何だか精神状態がおかしくなっていたのか、思わずその写真をブログに載せてしまった。ブログは、毎日見ていただいている人が心配するだろう、と、書かねば、と思ったけれど・・TVの現実とは思えない映像を見て、わが家のプチ被害をお笑い草にしてもらおうか、くらいに考えたらしい。
でも実際は、割れた(余裕のあるときに買った高額のものもあり)食器を泣きながら片付けていた。被災地の映像に泣いたのか、お皿への執着なのか解らなくなっていた。

ということで・・4年経った。
長い揺れで食器棚の観音開きの留め具がぶっ飛んだので、それは、市役所から支給された留め具をきちんと付けた。地震対策はそれなりにしていたつもりなのに、あの被害。不足する他の対策も、それからは少しづつ足していった。
家が倒れることはまずないから、生きていられる最低限はしておかなくては・・

みちのくの余寒を生き延びたる知らせ  KUMI(2011年作)

句をちょっと説明すると・・
夫の祖母・叔母が福島へ疎開して戦後も住み続け、福島と宮城に親しくしている従弟が暮らしている。津波被害はない地だったけれど、原発にも近いので心配した。
電話の通じたのは数日後のことだった。本当はこちらから掛けたのだけれど。
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三月十日

2015年03月10日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴のち一時雨

列島どこも荒れ模様、北国だけではなく、南でも春の雪だという。
こちらは・・寒風が吹くばかり。今年は大雪のないままに春になるのだろう。

今日が東京大空襲70年目、明日が東日本大震災の4年目。そんな、国の負の歴史が続く三月になってしまった。
空襲は全国各地にあって、何も東京だけではない、と言えばそれまで。そのあとの原爆被災の方が悲惨だった、ということもあってか、だんだん忘れられていくような気がする。しかし、原爆の死者よりも東京大空襲の死者の方が多いのだ。下町の10万人という一般市民が火の海に命を落とした。
東京の空襲はその前後にもあり、わが家は山手に住んでいたのだが、前年末の空襲が近くまできたので母の実家のある房総の村へ疎開した。

震災と違い、戦災は人が作り上げたもの。人の知恵で防げるのが戦争なのだ。
戦争の体験をした人たちは、思想信条とは全く別にして必ず「戦争はもう起こしてはいけない」と言う。兵士だけが犠牲になるのではない。市民もまた、犠牲になる。そして、生き残っても戦争のあとに続く貧しさと飢えと悲しみと・・際限のない負の日々。
若い人たちにそれを知っておいて欲しい。今も世界のどこかで戦争が起きている。愚かなことはもうやめよう。70年も戦争をしなかった国もあるのだから。どうしたら戦争に巻き込まれないか、政治家も国民もじっくりと考えて欲しい。売られた喧嘩は買わないこと。

ということで、戦争と戦後の辛さを知る最後の年代の私も、少しは反戦の気持をたまには書き残そう、と思っている。

咲くものにふくらむものに春の雨  (2001年作)
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春が来ない・・

2015年03月09日 | 暮らしのつぶやき
天気 曇のち雨

今日も、昨日と同じような天気で寒い。いつになったら春になるの?
敷地(マンションの)にある梅の花がいつまでも見ごろを続けてくれている。でも、この陽気では桜が本当に今月中に予想通り咲くのかしらん?といぶかしく思ってしまう。

朝、食事のあとに朝ドラを見るのが日課になっている。暇な年寄り夫婦。
でも、この朝ドラ、毎回思うのは、戦争の話が長すぎることだ。今回も、開戦からもう3週間目というのに戦時中の話ばかり。「ごちそうさん」に至っては1ヶ月は戦中の場面ばっかりだった気がする。何だかうんざり。若い人たちにあの時代を知ってもらうことは大事、とは思いつつも、身をもって知っていると、もうイヤ、と思って最近は新聞を読んでいてTV画面はあまり見ていない。朝から気分が滅入ってしまう。
今夜というか、明日の未明は東京大空襲のあった日だ。燃える東京の空を母の背中に負ぶわれて海岸から眺めていたことは、B29の爆音とともによく覚えている。それが自分の最初の記憶、というのも辛いことだ。三つ子の魂百まで。疎開先の房総半島は首都攻撃のB29の通り道だったからたまらない。何十年もの間、それがトラウマになっていて飛行機の爆音に怯えた。

今日は、銀行に行ってATMと無言で向き合い、スーパーにちょっと寄ってレジのお姉さんに無言で支払をして、帰路、梅の花の近くに居た猫に「ひさしぶりねえ、元気だった?」と声をかけた。猫は写真のあと、ニャンにも言わずに逃げた。


結局、近所の誰にも逢わず、電話もかかって来ず、話をしたのは猫と夫だけだった。
平和なこと。

武蔵野の空の広さをつちふれり  KUMI(2008年作)
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吟行句会・向島百花園

2015年03月08日 | 俳句
天気 雨のち曇

真冬が戻ってきた陽気、隔月の句会、本当なら第3週に行うはずが、結社の句会が3週になってしまって繰り上げた。なので、暖かくなっている時期のはずなのに・・
と思いつつ気の重いままに出かけることになって。

いつものように9時に家を出て、10時半には百花園に着くつもりが・・
駅近くで中年の女性に道を聞かれた。それを教えていて少し遅れてしまい、電車一本は遅くなった。ま、本数の多い線なのであまり関係なし、と思ったのに・・
バスに乗る亀戸駅で、信号待ちしていたら乗る予定のバスが出ていく。あら~と思っても遅い。次のバスまで15分以上の時間があるので、寒い停留所で待つのも・・と駅ビルに引き返してトイレに入り、お店をあちこち眺め、次のバスの時間にゆっくりとバス停へ。とバスが、私の目の前からす~~っと発車してしまった。
嘘!まだ発車時刻前でしょ、と思い時刻表を確かめたら、私が「37分発」と思っていたのは土曜の時刻表を見てしまったからで、日曜は「42分発」だった。

ということでいつもより30分も遅れて百花園へ着いたら、それまで小雨だった雨が大粒になってきた。おまけに、屋根のある二つの四阿屋が工事中で雨の中に立っているしかない。朝からちょっと痛む坐骨神経痛が気になり始めた。
見頃の梅も咲き始めた椿もあまり目に入らず、何だか戦意喪失して、30分ほどで園を出てしまった。
あとは、カフェで食事がてらの句作。
でも、追い詰められると句は何とか作れるもの。四苦八苦しながら、出す10句はそろえた。無論、さほどの成果もなく・・
何だかひどく疲れた一日だった。

土割つてものの芽丈を競ひ合ふ  KUMI (これは今日の句)
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余寒

2015年03月07日 | 暮らしのつぶやき
天気 曇一時雨

寒い。冬が戻ってしまい、箱根では雪になってるという。
予定がないし買い物も昨日行って済ませてしまい、結局、はがきを出しに近くの郵便局へ行っただけ。散歩に行く気にもならず、午後はTVの映画を見てしまった。

工事で花は全部片付けてしまったから、ベランダの花もちょっと寂しい。
何しろ、パンジーとビオラが三鉢に植えてあるだけだ。居間から見ているとその花たちがこちらを見つめて微笑んでいる。


彼岸が来たらまた、花を植えよう。


花韮やいつより指輪せぬ指に  KUMI(2007年作)
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