2020年9月28日、滋賀観光で重要伝統的建造物群保存地区の彦根市河原町芹町地区に行きました。
「彦根市は滋賀県の北東部、琵琶湖東岸に位置する。保存地区は、旧の城下町の南東隅に形成されたかつての町人地である。城下町と中山道、さらには東方の農村部及び山間部を結ぶ芹川北岸の往来に沿った町並みで、北から江戸時代の河原町、袋町、安清町、善利新町にあたる。
彦根の城下町は、元和期(1615~1624)に三重の堀を巡らす城下の骨格が定まり、寛永期(1624~1644)にかけて城下町も整備されるが、河原町は元和4年(1618)以前、南端の善利新町も寛永18年(1641)には成立したとされる。
保存地区は、ゆるやかにS字を描く幅二間程度の往来に沿った約780メートルの範囲である。所々に不整形の敷地を見せながら、短冊形に割られた敷地が並び、芹川の流路を付け替えて城下町を整備した名残を、現在の地割りによく残す。
この往来に沿って、切妻造、瓦葺、二階建とする伝統的な町家が建ち並ぶ。軒の低い厨子二階として虫籠窓を備えるものが多く、袖うだつを設けるものもある。片側を土間とし、部屋を一列もしくは二列に並べる間取りが大半で、二列の場合には土間側の一列を幅一間とするのが特徴である。
敷地に合わせて不整形に建てる町家や、近代以降も商業地として栄えた様相を伝える銀行等の近代建築、表構えを洋風に改造した町家等が、町並みに変化を与えている。
彦根市河原町芹町地区伝統的建造物群保存地区は、江戸時代前期に河川を付け替えて形成された城下町の特徴ある地割りを良く伝えるとともに、街路に沿って江戸時代から昭和戦前期にかけて建てられた町家等を良く残し、商家町としての歴史的風致を良く伝えている。」
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滋賀中央信用金庫銀座支店店舗(登録有形文化財)
「1918年(大正7年)建築、木造2階建、スレート葺、建築面積54㎡。市街地の交差点に建ち、木造二階建、建築面積54㎡、寄棟造スレート葺である。交差点側を隅切りして腰折れ破風を載せ、左右に切妻破風を並べる。外壁は二階分の柱形と縦長窓を配するなど、瀟洒な外観で街角のアイストップとして親しまれる。」








高﨑家住宅主屋(旧川原町郵便局舎)(登録有形文化財)
「1934年(昭和9年)建築、木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積84㎡。通りに北面して建ち、桁行12m梁間7.7m、木造一部二階建、寄棟造妻入、桟瓦葺である。正面はタイル貼とし、上部をコーニス風にモルタルで仕上げ、出入口にペディメントを飾る。近世町家の正面を洋風化した一例で、町並に変化を与える。」
























お疲れさまでした。
「彦根市は滋賀県の北東部、琵琶湖東岸に位置する。保存地区は、旧の城下町の南東隅に形成されたかつての町人地である。城下町と中山道、さらには東方の農村部及び山間部を結ぶ芹川北岸の往来に沿った町並みで、北から江戸時代の河原町、袋町、安清町、善利新町にあたる。
彦根の城下町は、元和期(1615~1624)に三重の堀を巡らす城下の骨格が定まり、寛永期(1624~1644)にかけて城下町も整備されるが、河原町は元和4年(1618)以前、南端の善利新町も寛永18年(1641)には成立したとされる。
保存地区は、ゆるやかにS字を描く幅二間程度の往来に沿った約780メートルの範囲である。所々に不整形の敷地を見せながら、短冊形に割られた敷地が並び、芹川の流路を付け替えて城下町を整備した名残を、現在の地割りによく残す。
この往来に沿って、切妻造、瓦葺、二階建とする伝統的な町家が建ち並ぶ。軒の低い厨子二階として虫籠窓を備えるものが多く、袖うだつを設けるものもある。片側を土間とし、部屋を一列もしくは二列に並べる間取りが大半で、二列の場合には土間側の一列を幅一間とするのが特徴である。
敷地に合わせて不整形に建てる町家や、近代以降も商業地として栄えた様相を伝える銀行等の近代建築、表構えを洋風に改造した町家等が、町並みに変化を与えている。
彦根市河原町芹町地区伝統的建造物群保存地区は、江戸時代前期に河川を付け替えて形成された城下町の特徴ある地割りを良く伝えるとともに、街路に沿って江戸時代から昭和戦前期にかけて建てられた町家等を良く残し、商家町としての歴史的風致を良く伝えている。」
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滋賀中央信用金庫銀座支店店舗(登録有形文化財)
「1918年(大正7年)建築、木造2階建、スレート葺、建築面積54㎡。市街地の交差点に建ち、木造二階建、建築面積54㎡、寄棟造スレート葺である。交差点側を隅切りして腰折れ破風を載せ、左右に切妻破風を並べる。外壁は二階分の柱形と縦長窓を配するなど、瀟洒な外観で街角のアイストップとして親しまれる。」








高﨑家住宅主屋(旧川原町郵便局舎)(登録有形文化財)
「1934年(昭和9年)建築、木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積84㎡。通りに北面して建ち、桁行12m梁間7.7m、木造一部二階建、寄棟造妻入、桟瓦葺である。正面はタイル貼とし、上部をコーニス風にモルタルで仕上げ、出入口にペディメントを飾る。近世町家の正面を洋風化した一例で、町並に変化を与える。」
























お疲れさまでした。