庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

カラムシ

2009年09月06日 | お出かけ
良い天気でした。カラッとしていたので大物の洗濯や布団干し・・朝早くから大忙しでした。





庭のカラムシの花穂が出ていました。

7月のとある休日、大雨で庭仕事ができなかったので急に思い立って以前から行って見たいと思っていた福島の昭和村へ行ってきたのでした。
いくら同じ東北圏内とはいっても出かけたのが遅い時間でおまけに高速のインターをかなり手前で降りてしまって大雨の中四苦八苦して会津・昭和村に着いたのは午後2時過ぎ。
何も予備知識の無いまま出かけたわりに幸運な事にからむしの里フェアが行われていました。
駐車場の車は関東をはじめ遠くのナンバーが多くて皆さんこの2日間のイベントを楽しみにすごい山の奥深くの里へはるばる来たんだなあとまだ何も見ないうちにびっくりしてしまいました。
雨にも関わらずすごい人でした。


初めて見る栽培種のカラムシの茎。刈り取って葉を落として数時間水に浸してあくを抜いたものだそうです。
茎を折って表皮だけきれいにはがします、熟練していないと細かく裂けてきれいな帯状にならないのだとか。



専用の道具(鉋の刃を薄くして握りをつけたようなもの)で表皮をしごいて余分な部分を落として中のきれいな繊維だけを取り出します。


陰干ししたものがこちら。さくっときれいに乾いていますが手触りはすべすべ。
こんな形にして保存しておくそうです。


上の束を水に浸けて柔らかくし1本抜いて細かく裂いて糸を績んでいきます。私はこの部分を体験したのですが慣れないのでかなりむずかしい。
裂いた繊維を途中で撚りあわせて長い繊維にしていくのですがうまく撚りがかからないとするっと抜けてしまいます。
指導してくれたおばあちゃんはしゃべりながら次々に繊維を継ぎ足して長くしていきます。

このあと糸車?で繊維に撚りをかけて丈夫な糸にして初めて糸の完成になります。
見る事に夢中でぜんぜん他の写真は撮らないでしまいました。

カラムシの繊維が一番良いとされる7月中旬からお盆前までが収穫時期だそうです。
7月下旬に庭のカラムシを少し刈り取って繊維を取り出してみましたが茎がそもそもきれいなグリーンではなく茶色がかっていました。
野生のカラムシは一番茎は硬いから2番刈りを試したら柔らかい繊維が取れますよ、と教えていただいたので来年は早めに刈り取って2番刈りをためしてみようと思います。
糸を紡いでみたいと乾燥したカラムシの繊維を買ってきたけどつなぎ合わせるのがうまくできるかな。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする