晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

小千谷再訪

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.25(金)晴れ   
 7:00 起床
 9:20 野沢温泉もみの木発
15:30 小千谷川岸旅館着
 
 今日の朝季節が変わった。空気が昨日までと違うのだ。空も色が薄い、蝉は相変わらず声を絞っているが、コオロギの声だってだんだん大きくなっているのだ。
 さよなら野沢温泉、4日間もいたら里心がついて一人になるのがとてもつらい。
 荷物を3分の2にし、ポンプでエアーを満タンにしたら自転車が軽いこと。しかも今日から千曲川、信濃川に沿った下りのコース、気分的にも全然楽勝である。
 野沢温泉村は意外と広く、1時間走ってもまだ村内である。R117は側道が広く、車も少なく最高に走りやすい。それにしても長野県も大きい、8月13日に長野県に入って以来12日間も滞在しているのだ。野沢温泉村、栄村と過ぎ、知らない間に津南町(新潟県)に入っていた。同時に千曲川も信濃川と名が変わっているのだ。
 手頃な公園で昼食をとる。石塔は相変わらず多いが、長野と少し違う、念三夜塔というのがそれ、どういう意味があるのか?Img_0354
  恐ろしく長いスノウシェイドが何本もあるが、歩道がしっかりしており問題なし、ただ川はだんだん大きくなり不気味な感じがする。津南町は日本一の河岸段丘の町だとか、何でも日本一になるもんだ。Img_0353_1
 あっという間に十日町に到着、本来の宿泊地なんだがあまりに快調で、ええい小千谷まで頑張っちゃうか。十日町は本日夏祭りで、大通りには屋台が並んでいる。ひょっとしたら大きなチャンスを逃しているのかも知れない。
 小千谷市に入るとやたら道路工事となった。信濃川沿いの土砂崩れも並はずれた惨状である。山古志村(現長岡市)方面の山肌には多くの茶色の面が見られる。Img_0356
 小千谷についていつもどおり宿探しをする、今回は駅前ですんなり見つかった。
 さっそく主に工事の原因を聞く、「あの工事はこの6月の大雨ですか?」「いや、地震ですよ」「もう、2年もたっているのに」「そうなんです、大変ですよ。」
 2年前の8月私は小千谷を訪れて、へぎそばを食べて帰ったのだ。今回あの店、あの町を確認したいという気持ちもあるのだ。  その際訪れたのは角屋というそば屋であったが場所も解らないので、とりあえず駅前の和田屋でへぎ蕎麦を一枚いただく。おいしい。

走行 80Km 累計 1087Km  費用1,864円

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夏期休暇

2006-08-27 | 旅行記

 8月22日(火)雨、曇り
 8月23日(水)晴れ、曇り
 8月24日(木)晴れ

 仕事をしているとき毎年8月下旬に休みをとっていた。今回も同様に休暇をとることにした。体調を立て直すこと、福井県のどこかの宿でやられたダニの後遺症を治すこと、今日までの旅行を振り返り、方針を変更することが目的である。

 休暇中の日課は、外湯に入ること、蕎麦とビールで昼食をとること、自転車の手入れをすることぐらいかな。この間あったことで特別なことだけ紹介しよう。

 八代正氏にあう。毎日通っている新田の湯の隣に小さな家があり、二階にデローザのBIKEがぶら下がっている。んっと郵便受けを見ると八代正と描いてあるではないか。知ってる人は知っているあの八代氏である。私にとっては10数年ぶり、グリンピア三木のMTBコースを彼に依頼して以来の再会である。最初に合ったのはチーム気錬の練習会、30年近く以前のことである。最近は白馬におられるとばかり思っていたら、まさかここで合うとは驚きである。
 20日にMTBのイベントがあり、プロモートされていたとのこと、23日にはその打ち上げがあるということで招待される。相変わらずの大酒飲みである。
 八ヶ岳で辻本氏と自転車産業界のあれこれをお話しし、八代氏のことも話題にあがっていただけに奇遇の一語に尽きる。八代氏は私の旅を気遣ってチューブやパーツなど必要な物があったらと言ってくれた。チューブを1本ありがたく頂戴する。秋には東北や北海道に出張するとのこと、またお会いできればと思う。Img_0350

 八代正氏と事務所の前で

 Img_0347

Img_0344

Img_0348

 野沢の外湯は13カ所有り、すべて無料で入浴できる。私は大湯、真湯、寺下湯、新田湯、熊の手洗い湯、麻釜湯と6カ所を体験、泉質の異なる真湯と熊の手洗い湯はおすすめである。

 蕎麦とビールはすっかり日課になってしまった。特段おいしいとは思わなかったのだが、十割蕎麦の庄平蕎麦はうまい。ただし、ざる1,000円は私の評価対象外、蕎麦の1,000円は論外である。戸隠の春夏冬中の粗挽き蕎麦も食したが、特段うまいとも思わなかったのだが、、、、、。

 蕎麦の用具の用途が判明した。Img_0341
トージ籠というこのしろもの、麺と具を入れて、みそ汁などにつけ、また煮立った汁を掛けて食する道具であること。川中島以来の疑問が解けてすっきりした。 

 

 炊事用具をすべて送り返す。この間テントを利用したのは3回、炊事用具を使ったのは2回、そのために重いサイドバッグを積んで走るのはいかがなものか。大体キャンプ場なるものは高いところにありすぎる。疲れた体であと2Km、あと3Kmを登るのはとうてい無理な話、キャンプ場とは自転車で行くところでなく、車で行くところなのだ。
 あの重き荷ゆえに私の旅は自由を奪われている、炊事用具とフロントバッグを送り返すこととする。キャンプするときは外食だ。

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野沢温泉へ

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.21(月)晴れ、曇り   
 7:00 起床
10:13 安代館発
12:00 木島平村着
13:30 野沢温泉着
 
 今日は野沢温泉までと決め、ゆっくり朝風呂に入る。昨日と違う古代風呂に入れてもらう。名前のとおり古めかしい風呂だ。熱いのは慣れきっているので、適当に水で薄めさっと入る。と、湯船の横に「お湯がぬるい時は水道栓のお湯を足してください」と書いてある。このお湯をぬるいと言う奴がいるのか、世の中はひろいなあと感心し、女将に尋ねると、「冬は出てくるお湯も、たまったお湯もぬるくなることがあるのです。」そうだろうなあ、それにしても自然だなあ、夏は熱くて、冬はぬるいのだから。
 朝、安代館を見上げると3階建てのこれも立派な木造建築である。宿は明治に始まり、今で4代目だとか、なかなかの老舗である。横山大観の元別荘も所有されており、そちらも宿として経営されている様子、安そうなどと飛び込んだ私が恥じ入る次第である。Img_0328
 もうひとつこの地で気に入った物、それは中野の土雛(つちびな)である。名のとおり土製の人形だが、個性的な物が多く、絵で言うと大津絵のような滑稽な物もあり、またいつかこの地を訪れるなら買ってみたいと思うのである。
 野沢温泉への道は女将に教えてもらった千曲川沿いの県道を行く。車は少ないが、単調な景色だ。途中木島平村に着く頃「幻の蕎麦 富倉蕎麦」という看板があり、寄ろうとするが一向に見あたらない。本当に幻に終わってしまった。
 小さな公園があり昼食とする。せんべいと水。蕎麦食いてえ。例によって石碑があり句が詠んである。見ると田んぼの中に四つの古墳があり、大塚、小塚、根塚、平塚と呼ばれている。何でもない風景だが、妙に落ち着く。Img_0330
 山の方でゴロゴロと鳴り出した。急いで漕ぎ始めたら峠となった。峠からはずいぶん遠ざかっているので苦しい登りとなった。小さな峠で峠の名も表示無く、越えたら野沢温泉が一望となった。Img_0331

峠を越えたら野沢温泉村

 民宿組合で宿を決め、大茂ん食堂というところで、盛り一枚と生ビールを所望、おいしい麺であったがそば湯が出てこなかった。
  ペンションもみの木に宿をとり、風呂、洗濯の後外湯新田の湯にいく。熱いお湯ではあるが昨日の安代の湯のことを思えば楽勝であった。Img_0334

宿から3分新田の湯

走行 39Km 累計 1007Km  費用10,685円

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体調が変だぞ、要温泉治療

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.20(日)晴れ、曇り   
 7:00 起床
 9:30 ホテルニューやまや発
14:30 安代温泉着
 
 ホテルの周りは長野最大の歓楽街とのこと。居酒屋、スナックが入り乱れている。昨晩歩いているとき感じたのだが、外国人の多いこと。そういえば群馬県、長野県は多いと言われている。産業のありかたが原因なんだろうか。歓楽街の朝はむなしい。強者どもが夢の跡ってところか。中央郵便局によって小包を出し、ホテルで聞いた道をゆく、今日も朝から思い切り暑い。適当に行けるところまで行こうと思って出発したのだが、どうも体の調子がよろしくない。特にどこがどうと言うことではないのだがなんとなくつらい。8月1日から20日間一番暑い時期に自転車を漕いでいる。適宜休養も入れているのだが、目に見えない疲れがたまっていてもおかしくない。今日は一番近い温泉場、湯田中にしようと決める。
 道中記念館や資料館など多々あるが、訪れる気力がない。昼は中野市の戸隠蕎麦屋に寄る、まづまづの味(だいたい蕎麦の味はよくわからないのだが、まずいのだけははっきりわかる)。
 信濃は石塔の村、あちこちに馬頭観音、道祖神などの石塔、石碑がある。Img_0314 以前は物珍しく写真を撮り、あるいは内容を読んでいたのだがこれほど多いと立ち止まることも無くなった。石碑、記念碑のなかにはその石の立派さに比して内容の乏しいものもある。何でも石碑にしなくでもよいのでは。
 湯田中は大きなホテルなどがありなんとなく俗っぽく感じ、渋温泉まで足を伸ばす。
 渋温泉はいかにも温泉街という感で、狭い川沿いに所狭しと宿が建ち並び、路地が網の目のように走っている。中心部に自転車を止めていると、たちまち人だかりが出来る。「どこからきたの?」「どこ行くの?」「いつまで行くの?」いつもの質問が終わるとこちらが聞く番、「どっか安い宿知りませんか?」「古くてはやってなさそうなところ行ったら」
「はい、そうします」、、、何の役にも立たない。古そうな宿に飛び込んで、「こんにちは
」と大声を出すが、返事がない。やっと出てきた女将さんに(といっても普段着だが)「空いてますか?いくらですか?」といつもの質問。「1万円です」「お金がないので安くなりませんか」「ご冗談でしょう」「本当です、いつもはキャンプや野宿しています」「8,000円でいいですよ」交渉成功。
 荷を解いたら散歩に出る。外湯がいっぱいあって土産物屋や食堂、なつかしい射的場などもあり温泉町情緒たっぷり。そば屋により盛りとビールをたのむ。これが日課になってきた。Img_0318
 ご利益の道なんてのがあり、天神さんや不動さんなど古い神社仏閣を散歩道がつないでいる。階段がきつく、真っ昼間のこともあって誰も歩いていない。それにしても建物は古く、崩れかけそうなものもある。金儲けもいいが信仰心薄いのじゃないのと思う。最後の温泉寺だけは町中が檀家なんだろうか立派なお寺である。そこに外湯番外の信玄釜というのがある。夜に入ることにし、坂道を下る。Img_0319

 宿に帰るとさっそくお風呂をいただく。竜宮風呂と古代風呂の2種類があり、この時間男は竜宮風呂とのこと、風呂というのは食事より期待感がある。誰も入ってない風呂を独り占めするのはこの上ない喜びがある。さっさと裸になり、湯船に手をつけてびっくり、えらい熱いのだ。草津のお湯も熱かったがそんなもんじゃない。源泉掛け流しはいいんだけど、これじゃ入れない。チキンラーメンでもできそうな熱さだ。宿代値切ったせいかなとあきらめて、水をじゃかじゃか入れる。源泉も相当薄まった頃やっと入れるようになった。これじゃ水道の風呂じゃないか。風呂上がりも汗がとまらない。
 食事後すぐそばの外風呂大湯にいく。ここは湯温がちゃんとなっているかなと思い、入るが結果は同じ。こういうものなんだ。自然現象である温泉がいちいち人間の適温に合わせているわけ無いもんね。いい湯加減なんて方が不自然なわけだ。Img_0326
安代温泉大湯 

 夜は夜祭りが連日行われており、通りに灯籠を立て、夜店やヨーヨー釣り、映画の上映などもあって賑やかだ。特に女将のお薦めは、金具屋という宿の夜景であって、文化財の指定を受けている4階建ての木造建築はライトアップされて美しい。「千と千尋のかみかくし」に出てくる宿屋に似ているということでお化けの人形も用意されている。Img_0324_1 
Img_0325

レトロな温泉宿、おばけは右の女性ではありません。

 さて私の泊まっている宿は安代(あんだい)館といって、実は渋温泉ではなく安代温泉ということなのだ。渋温泉の下に小川を境としてぶら下がったような温泉が安代温泉であり旅館組合なども別々で、盛況な渋温泉に比しなんとなく寂れた感がある。閉鎖した宿も何件か有り余計物寂しい。昼間に見た外湯群は渋温泉のものであり、安代温泉の宿泊者には入れない。でも源泉は似たようなもので変わりないようだ。安代温泉の外湯も2件有り、近所のおじさんが入っており、この方が温泉らしくていいか。ただ昼間に入ろうと思った信玄釜に入れないのは残念である。

走行 36Km 累計 968Km  費用3,130円

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暑いはずだよ

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.19(土)晴れ、曇り   出発時30度
 6:30 起床
 9:30 上田まほろばYH発
13:05 川中島の私立博物館着  14:10 発
15:30 善光寺 ホテルニューやま着
 
 ペアレントに見送られて出発、適当に上田方面に向かって走る。住宅街の路地など走っているのだが、信じられないほど合っていて、予定どおりの県道77号線に出た。千曲川沿いに走るのだが、「こんな大きな川なら自転車道があるんじゃないかな」と思ったとたん上田長野自転車道入り口がありびっくり。自転車道は走りやすいのは結構だが難点もある。まず日陰が少ない、これは堤防の上を走っているのだからしかたないか。水場がない、たまに公園などがあり、水道があることがあるがまれである。コンビニや自販機も期待できない。そして最大の難点は、人が住んでいないから見るものがないこと、景色も単調である。それでも車が走らないのは最高に気持ちが良い、あれば必ず自転車道を選ぶこととなる。
Img_0296Img_0297 上田電鉄別所線 別所温泉駅

 列車ファンにはたまらない電車かもしれないが、もっと凄いのがあるのだ。丸子から別所に来る途中工業団地があって、そこに「別所温泉行き」のレトロな電車があるのだ。写真はって?それどころじゃ無かったんだよ。

 サイクリングの夫婦に出合う。そういえば今日は土曜日なんだ。ロードのトレーニングの連中やツアーの若者にも出合った。佐良志奈神社があり写真を撮る。Img_0301 いつも「何をさらしな食堂」などと言っているので、今後は「なにをさらしな神社」としよう。罰当たりな話である。

 酒屋に「ウバステ正宗」と親不孝な大看板があがっているのがあり、これも写真を撮っておきたかったが、「そのうちまたあるだろう」と思ってやり過ごしてしまった。二度と無くて、撮りたいときが撮り時と反省する。
 自転車道が終わったところで県道にはいるが、一体どこにいるのか解らない。昼食、と言っても水とカステラだけであるが、を摂りたいがまるで日陰が無い。やっと空き家のトタン屋根の下で食べるがこの暑さはなんだ。やっと国道18号線に出合い、歩道をノロノロ進む。道中川中島に古戦場跡と市立博物館があるので立ち寄る。謙信と信玄が何度も合戦をしたのだが、じゃあどちらが勝利したのかというとどちらでもない妙な戦いである。戦国時代最大の戦いであることは間違いないのだが。Img_0307
Img_0304  信玄と謙信の有名な像、実際に二人がまみえたとは思えないが、、、、

私立博物館、古戦場の跡に建っている。

 博物館では戸隠の農家を移転したものが興味があったが、蕎麦の道具で一体何に使うのかわからないものがあり、結局解らないままで残念なところがあった。
 住宅街を迷いながら、長野駅、善光寺にたどりつく。Iモードでビジネスホテルを予約し、たばこ臭い部屋に荷物を置き善光寺にお参りに行く。門前はレトロな町並みで真夏というのに人出も多い。善光寺郵便局は古い建物で、こんなおしゃれな郵便局は初めてだ。 Img_0308 Img_0309 Img_0311

本堂、門前町、善光寺郵便局

 門前で蕎麦を一枚、まづまづというところ。善光寺は例の暗がりのお参りは時間切れでできなかった。どうせ暗がりなら夜中でもやればいいのに。
 ホテルでは洗濯、原稿書きと忙しい。ニュースでは長野駅前で38度と何度もやっている。暑いはずだよ。
 
走行 56Km 累計 932Km  費用10,149円
    
 ★安宿大全(4)ホテルニューやまや  長野市   5,000円
 古いホテルだが、何かと親切。食事補助券500円有り、インターネット可、洗濯無料
(洗剤30円)

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小諸なる古城のほとり

2006-08-27 | 旅行記

 2006.8.17(木)曇り、雨   
 7:00 起床
           ブログ作成、休養、読書

 朝方から雨の音、今日は休養と決め込む。4泊という長逗留となったが、久々に知己の方々にあったこと、宿が気に入ったこと、インターネットが出来たことがその理由である。読者はもちろん「北八ツ彷徨」、すべては読み終わらず、重いが持って行くこととなる。 キャファの合宿は毎朝ベランダで飲むコーヒーから始まる。これが実にうまい、高原のなせる技ということか。Img_0280 Img_0281_1 主は夫婦で「留守番よろしく」と言って佐久に出かけてしまった。キャファの連中はバイクのトレーニングに出かけ私一人となった。眠いけれどブログの書き上げと写真の整理をしないと訳がわからなくなってしまう。そのうちお客が訪ねてきた。「今留守ですよ」と言うと「おみやげを持ってきました」なんて言って上がり込んで休んでいる。常連のお客のようでなんとも悠長な話だ。
 2時過ぎキャファの合宿が終わり、バタバタと帰ってしまうと本当に一人になった。今夜も酒宴となるだろうからさっさとブログを書き上げよう。
走行 無し  費用 5,000円(3日間の飲み代)

 2006.8.18(金)晴れ、曇り    R141に降りたところ30度
 6:30 起床
 9:40 閑人舎発
13:05 小諸懐古園着  14:30 発
17:00 別所温泉まほろばYH着
 
 閑人舎はついに4泊もしてしまった。安宿ではないので予算的に結構苦しいのだが、面白くて泊まってしまった。安宿大全にはランクイン出来ないのだが、イチオシペンション(主は民宿と称しているが)として紹介しておこう。「泊まれる飲み屋、不良中年の安宿」のキャッチフレーズどおり、主は四六時中杯を傾けている。ただの酒飲みかと思いきや、会話も深く広く、旅人を寂しくさせない様に結構気遣っているようだ。どのような宿が客に気に入られるのか真摯に考えてもいる。定位置で飲んだくれている姿はなかなか決まっているが、マスクして掃除している姿は板についていない。Img_0283_1
http//homepage2.nifty.com./kanjinsha/
 

 すっかりお世話になって宿を出る。一人旅というのは孤独なもので、人恋しいものである。9月には主が夫婦で東北に旅するとか、再会が心待ちである。
 高原を下ると、なつかしいあの暑さが戻ってきた。嬉しいのは最初の2,30分で後はまた悪戦苦闘。特に後頭部がたまらない、いつもタオルを濡らしてヘルメットの後ろに垂らしている、ちょうど南洋の兵隊さんのような調子なんだが、これがものの1時間でからからに乾いてしまうのだ。ただ、今日の行程はずっと下りなので耐えられるのだが車の多いことは相変わらずでうんざりする。
 小諸なる古城のほとり、人多く遊子哀しむ
 小諸の城跡は探した探した。たいがい道標はあるものなんだが、無いのだ。「懐古園」という道標はたくさんあるのだが、、、、いやあ着いてびっくり、ものすごい人だかりで「遊子哀しむ」なんて心境じゃない。Img_0287 例によって郷土博物館に立ち寄る。これも例によって農具、民具のところをつぶさに見学していると、どこにでもあるあの藁でできた赤ん坊を遊ばせておく容器というか、入れ物というか、あれが「つぐら」と書いてあるのだ。猫のやつは「ねこつぐら」というのだ。滋賀、福井、石川、富山では確か別の呼び名であったと思うのだが、資料を送り返しているので思い出せない。帰ったら調べようと思うのだがいつのことになるやら。京都から来たというと博物館の職員さんが2人して見送ってくれた。
 R18大屋というところを左折、スタンドで道を聞いて進むがどうも不安である。幹線道路で無いので、確かめようが無いのだ。道行く人に聞いて、聞いて進む。何回聞いても合ってるのだ。最後に富士山(ふじさんという)と言うところの農協におばさんが集まっているので訪ねるとやっぱり合っている、本人はてっきり間違っていると思っているのに。礼を言って出発しようとすると、中に入っていけと言われる。みんなが寄って市を開いており、お茶を出すからあがって行きなさいということなのだ。遠慮無く入ると、厚焼き卵、とうもろこし、リンゴのゼリー、漬け物、お菓子など盛りだくさん。お腹すいていたのでぱくぱく食べて、再出発、本当に親切にしていただいた。富士山では金曜日に市を開いているから、みんな行ってね。Img_0293
Img_0294 富士山の金曜夕市といただいたごちそう。

 やっとこさで別所温泉に着いた。このYHは古川のYHとえらい違いで、宿泊客が中高年ばかり、一人だけ若者がいたが、ライダーなど一人もいない。精神的な落ち込みを癒そうと来ている人などがいて妙な雰囲気であった。でも夕食はごちそうであった。YHの場合必ずおかずが不足するのだが、ここは大丈夫、おまけにデザートなんかも出ちゃったりして。
 食後温泉に行く、何件か共同浴場があり、宿で買えば120円で入れる。大湯というのが大体オーソドックスなタイプなので何件も入れない場合は行くことにしている。硫黄泉の良い温泉である、消毒・加温はやむを得ないところか。
 
走行 80Km 累計 876Km  費用41,490円
    
★安宿大全(3) 上田まほろばYH  4,720円(2食付き)
 食事おいしい、段ベッド、洗濯200円、別所温泉入浴券120円Img_0295

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