晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

茅葺きの家 11/10

2006-11-16 | 旅行記

 2006.11.10(金)     快晴  道中22度 
 6:50 起床   
 8:30 偕楽園YH発~偕楽園逍遙
10:25 偕楽園YH出発~R50~笠間~県道42~道祖神峠~県道140~
16:00 新田家着(石岡市)
  
 水戸は落ち着いた良い街である。偕楽園は斉昭公の遺志を活かして無料の公園である。
出発前にこれだけは行っておかなくてはと思い、散策する。公園や庭園は絶対に一人で散策するものである。昨年栗林公園を団体で行ったのだが何の感動も何の記憶ものこっていないのだ。団体で行くと自分自身のペースで行動したり思考したりすることができない。Img_1654 Img_1655

三千本の梅林と仙奕台からの眺め


私が庭園を散策するときほとんどを空想に費やすのである。例えば偕楽園の3000本の梅にしても、今は花も実も無いが春の満開の風景を空想するのである。あるいは自分自身が徳川の殿様になってお供を連れて散策している姿を空想するのである。仙奕台(せんえきだい)からの眺めだって、電車や車の風景ではなく江戸時代の市街が見えるのである。そうすると全然退屈しないし、楽しいことこの上ない。偕楽園は梅林の他に、杉林、竹林があり、市街地の中に原生林のような林があるのがとても奇妙な気がする。という訳で一周半2時間あまりの散策になってしまった。
Img_1665
竹林に朝日が



 門を出るといきなり21世紀にワープしてどうどうと車の走る街になってしまった。 昨日見残した歴史館内の水戸農校旧本館、水海道小学校旧本館などゆっくり見る。職員さんに、朝から1時間毎に鳴っている花火のことを「風流ですねえ、昔の太鼓か大砲の変わりですかね」と言うと「えっそんなもの鳴っていますか、そりゃ何かイベントでもあるのじゃないですか」という返事、興ざめである。道理で出発時には時間に関係なくどんどん鳴り始めた。Img_1670 Img_1673

水戸農校と水海道小学校

 R50は幹線道路であり立派な国道である、片側2車線で歩道も両側に広く物集街道ほどの幅がある。流石に茨城県じゃと思いつつ走るも、10Kmも行くと片側一車線となり
歩道も無くなった。やっぱたいしたことないわ。笠間を少し過ぎたところで、新田君に電話する。新田穂高君は15年ぐらい前沖縄の伊是名島トライアスロン大会で初めてであった。私は大会初の審判長(もっとも審判はひとりであったが)に派遣されて行き、彼はランナーズ社を退社し、フリーのスポーツライターとして取材に来ていたのである。その後年賀状のやりとりをしていたのだが、ある日日経新聞の書評で彼の茅葺きの家に暮らす本を知り、その後彼の出版物は総て揃っていると思う。都会生まれの彼が茅葺きの家に暮らし、百姓するなんて驚きものである。出版物の中には田舎暮らしをするための用具や農法など具体的に書いてあり、まさに田舎暮らしのバイブルである。今回の旅で新田家を訪ねることは一つの目標でもあったので、電話をするときはドキドキした。YHに泊まって訪問しようと思っていたら、明日明後日は用事があるので泊まりますかということ、二つ返事で泊めていただくことにする。
 新田家への道のりを聞くと道祖神峠を越えるとのこと、この峠は地図を見ながら通ってみたいなと思っていたので願ったりかなったりだ。峠に上がる手前で、町がやってる食堂に寄る。850円の天丼は海老2匹、舞茸や野菜の天ぷらがどっさりのり、つゆと漬け物と一品が付き京都なら2,000円はする代物だ。得した気分で道祖神峠を登る。名の通り古い街道のようだが、旧の峠は現在の峠と違っており時間の都合で訪ねられなかった。
下りの途中に石塔があり、やはり古い街道のようだ。Img_1675
Img_1676
道祖神峠への道と街道沿いの石塔



下りの途中を左折し村々を通り抜ける。道を尋ねると、このあたりも訛がきつい、でもそのことは嬉しいことだ。畑は収穫が終わって寒々としていた東北と違い、白菜、ネギ、大根、蕪など青々としており果樹も豊富で豊かな農村という感じだ。コンビニやフランチャイズの店が無く、私の大好きな風景である。ヘルメットをかぶった中学生や小学生に「こんにちは」と挨拶されると嬉しい気分になる。農協で待ち合わせて茅葺きの家に向かう。畑の中をうねうねと進むと、立派な門が現れた、「庄屋さんの家か」「そうらしいです。」茅葺きの屋根も表の方は葺き終わって立派なものである。本だけで見ているとダッシュ村のように妙にすっきりしていてユートピアの様な想像をするのだけれど、期待通り雑然とした私の育った茅葺きの家同様の農家であった。そして新田君はすっかり農家の親父になっていた。Img_1679 Img_1680

新田家の大門、前面は葺き替えが終わって立派


 田舎暮らし8年で穀物と野菜類はやっと自給でるようになったとのこと、雑誌の編集や執筆のかたわらだから大変なことだと思う。家でとれた野菜とお土産にもらった大仏芋で鍋を頂く。私の持参した泡盛で、家の話、百姓の話、旅の話、自転車の話もう際限がない。Img_1682

右手が筍芋、左手が大仏芋、どちらもでかい


 勇弥君に湧かしてもらったお風呂に入り、座敷で沢山の布団を借り寝かせてもらう。ありがとう、楽しい夜をありがとう。
 新田君のえらいところは、好きなことを私のように一人でやるのではなく、奥さんと二人の子供と一緒にやっているところだ。「うちは教育も自給なんですよ」ってテレビも見ない、塾も行かないあゆちゃんと勇弥君がどんな大人になるか、私の方が楽しみにしているのである。
 
  走行距離 53Km  累計4,225Km   費用1,523円

★峠列伝(24)道祖神峠(茨城県県道42号線) 困難度 3  景色 3  水場 有り    歩道 無し  古い街道の様子

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袋田の滝 11/9

2006-11-16 | 旅行記

 2006.11.9(木)     快晴  道中22度 
 6:45 起床   
 7:50 河鹿園発~袋田の滝往復
 9:50 河鹿園出発~R118~常陸大宮市歴史民俗資料館~R118~
15:00 偕楽園YH着~茨城県立歴史館(水戸市)
  
 昨日の人混みで行かれなかった袋田の滝に行く。朝霧の中で誰もいないと思ったら、ちらほら、、、やはり同じ思いの人もいるもんだ。滝に通じるトンネルは有料で、300円いるのだがこの時間では係もいなくて無料、ラッキーである。この滝は日本三名瀑で120m、幅は73mということである。有名な滝ほど実際に見るとたいしたことはないのだが、いやはやこの滝は凄い。感激して写真を撮るのだが、私のカメラでは全部が入らないのだ。写真になると臨場感がなくてつまらないものになるかも知れない。眼のレンズで脳裏のメモリーに焼き付けておこうとしばし眺める。北海道の豪快な滝はそれとして、これはこれなりの美しさがあるもんだ。吊り橋を渡ると遊歩道があり、鉄階段が果てしなく続いている、奥の滝「生瀬の滝」から月居山に続く道だ。奥の滝は秘かな人気とか書いてあったので登ってみる、袋田の滝の落ち口が見えるが、やはり滝は下から見るものだ。嫌というほど階段を登ると奥の滝の見える広場がある。先程名瀑を見た後では人気の滝も影が薄い。さっさと下りにかかる。すると妙に尿意をもよおしやむなく立ち小便となる。下からはいくつもの視線がこちらを見上げているのだが、この場所では見えないだろう。それにしても私の小便の一滴がいずれはこの滝の一滴として流れ落ちるのかなあと変な感動をしていると、上の方で足音がしたかと思うと人が二人急に現れ、眼と眼がいや眼とチンがばったりあってしまった。「失敬、失敬、まだ頂上はかなりありますか」などと変な会話で誤魔化すが、ばつの悪いこと。駐車場まで降りてゆくとトンネルの料金徴収事務が始まっており、みんな並んで払っている。俳句の投句箱があり、さっそく一句投句する。

 名瀑や 横糸紅葉に 布を織り    うとくImg_1636 Img_1633

名瀑袋田の滝


 旅館に帰り、準備をしてスタート。昨日道があか抜けしてきたなどと言っていたが、それは奥久慈の観光地街だけであった。今日の道は歩道は狭くとぎれとぎれで、ガラスやゴミはいっぱい落ちており、道幅は狭く車は多く最低の道だ。東北や北海道のように一人で寂しく走るなんて贅沢はもうできないのかと思うとがっかりする。
 常陸大宮市に入り一服していると歴史民俗資料館の案内板がある、無料とあってさっそく入館する。この地方はコンニャクが名産であって、昨晩もおかずに出ていたが、これが実に旨いもので気に入っていたのだが、このコンニャクの粉末化をなした中島藤衛門なる
人物の紹介がなされている。この人のおかげでおいしいコンニャクが頂けるわけだ。
 車道の騒音が嫌になって、県道、町道にできるだけ迂回することにする。さっそく小貫というところで左折し、県道165号線に入る。いままでの雑音が嘘のように消え、車はすっかり姿を消す。そして現れるのが、石碑や石塔なのだ。旧跡の案内板も出てきて嬉しい限り、関東東海はこの路線で行こう。ただし、迂回路作戦は難点もある。道標が少ないこと、やたら狭くなること、同じ幅の道路が交差し解らなくなることなど。一番困るのは狭くなるだけなって交通量が減らないケースである。これなら幹線道路を走っている方がましである。
  辰ノ口江堰というところに江戸時代の逸話が石碑となっている。面白い内容だ。Img_1647_1
水戸に入るときも国道を嫌い、那珂川沿いの堤防を走る。これは気持は良かったが遠回りになったようだ。YHに着いて歴史館に行く旨言うと、招待券をくれた。夜は洗濯機の水漏れ騒ぎに乾燥機の故障で靴下が真っ黒になってしまった。ついているのかいないのか変な一日である。
   

走行距離 64Km  累計4,172Km   費用11,700円

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さよなら東北 11/8

2006-11-16 | 旅行記

 2006.11.8(水)     快晴  道中15度 
 7:00 起床   
 8:50 東横イン発~R289~南湖公園~R289~棚倉~サイクリングロード
            ~矢祭山~R118~R461~月居滝見の湯着15:05
15:50 滝見の湯発~河鹿園(袋田駅前)着
  
 北海道では竜巻で被害が出、各地で強風が吹き荒れた昨晩であった。土湯温泉では初冠雪ということで、東北を去る私への餞なのだろうか。風もなく雲一つ無い朝が来た。久しぶりのバイクに緊張して5時に目が覚めてしまった。白河にはアウシュビッツ平和博物館というのがある。シンドラーのリストで有名な杉原千畝の特別展をやっている。仙台に居るときに新聞で知り、切り抜きを保管していたのだが、てっきり郡山市だと思いこんでいて、今朝切り抜きを見直し白河と気付いたのだ。出発前に見ていこうと電話すると、10時からの開館とのこと、時間的に無理がある。早く気付いていれば昨日行けたのに、誠に残念である。
 やむなく南湖を歩いてみる。立派な松や浮島など良い景色である。池の周りを車が走れるのは頂けない。会津方面の山が白く冠雪している、東北には本格的な冬が来るのだろう。Img_1622 Img_1620

南湖の景色、山には初雪が、、、

 棚倉町で救急車が通り過ぎたかと思うと、パトカーや警官が集まっており交通事故の処理をしている。どうやら自家用車と歩行者の事故らしい。今回の旅に出て4回目の目撃である。初日に滋賀県で接触事故、その後一週間以内に福井県で2件の単独事故を目撃、それから無かったのだが遂に4件目にであった。毎日道路に出ていても確率的にはそのようなものなのか。
 棚倉から矢祭まで久慈川に沿ってサイクリングロードを発見、さっそく走ってみる。景色よし、路面よし、休憩所トイレ水場などの設備よしで最高のサイクリングロードだ。橋などは一般の歩道を共用するケースが多いのだが、このロードは単独で橋が架かっており、相当費用もかかっているようだ。22Km楽しく走行できた。Img_1623 Img_1624

久慈川サイクリングロードと休憩所

 矢祭を越えるといよいよ茨城県に突入、9月2日に鶴岡に入って以来の東北とお別れである。なんとなく胸にジーンとくるものがある。月山、台風、八甲田、津軽半島、残暑、温泉、縄文遺跡、宿の人々、いろんな事が思い浮かんでくる。
 関東に入ると道もすっきりしてなんとなくあか抜けしている雰囲気がする、気のせいだろうか。奥久慈は人気上昇中ということだが、果たして袋田の滝では信じられないぐらいの人と車がごったがえしている。今日はウィークディの真ん中なのに。「なんでこんなに一杯なんですか」「そりゃシーズンだもの」そうなんだ、東北と違ってこれからがシーズンなんだ。
 滝の近くの宿に飛び込んで値をきくと、12,000円とか。予算に合わないと言うと安いところを紹介してくれた。三叉路を左に、、、、と聞いて訪ねるが、左に曲がって峠道を3kmも登る。やっとたどり着いた温泉宿は、ここも満杯、一体どうなってんねん。がっかりしていると、またしても紹介してくれて電話までしていただいた。そこは温泉ではないので、ここの日帰り温泉に入る。滝見の湯というこの温泉は地区の直営で地元の人で賑わっている。内風呂に源泉が出ており、飲泉する人、ペットボトルで持ち帰る人、目を洗う人、身体に掛ける人などでなかなか効果が有りそうだ。アルカリ性単純温泉ということで確かにツルッとする。

走行距離 80Km  累計4,108Km   費用1,817円

★月居滝見の湯 300円 アルカリ性単純温泉 循環だが内湯には源泉が出ているImg_1628

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小原庄助の墓 11/7

2006-11-16 | 旅行記

 2006.11.7(火)     曇り、にわか雨 
 7:30 起床   
 9:00 りんどう湖ロイヤルホテル発~新幹線見送り11:45
15:30 東横イン新白河駅前着
  
 那須は霧の中である。新白河駅までレンタカーを返し、新幹線を見送る。自転車の旅を始めてもいいのだが、一週間車の旅をするとすぐにはエンジンがかからない。空模様もよろしくない、今日は白河に泊まり明日の朝からスタートを切ることとする。コンビニで関東地方の地図を買ったとたんに、雷雨となり約1時間の雨宿り、出発しなくて良かった。チェックインまで時間があるので、白河市内を逍遙する。夕立の後、強烈に寒い、毛糸の帽子に上ヤッケ、下雨具でもガタガタくる。いよいよ冬の到来か。
 谷津田川は白河市の南部を東西に流れる川だが、郡山の南川同様きれいに整備されており市民のプロムナードコースとなっている。途中に名所旧跡も多く、総て説明看板など整備されている。歴史民俗資料館は入館無料だが展示内容は乏しく30分程度で見終わってしまう。松平定信が幕府において様々な改革を行う前に、この地で手腕を振るっていたことが多くある。昨日訪れた南湖公園も彼の手になるそうであるし、各種文献の整理、調査なども数多く手がけているそうだ。例えば白河の関など当時場所も解らない状態であったそうだが、定信が調査し確定したそうである。私の好きな民族資料は少ないようである。 駅への帰り道にお客の多そうなうどん屋が有る。卵とじうどん350円で出し汁もうまい、人気のはずだ。
 駅の掲示板に小原庄助の墓なるものが掲示してあるのだが、何度行ってもたどり着かない。このスタイルであまりうろうろすると怪しまれるので、図書館で聞くこととする。すぐの所にあるのだが、知らなければ絶対に行けない道である。皇徳寺境内と案内しておけばそれで済むことなのだが、、、、。朝寝朝酒朝湯の庄助でぐうたらもののイメージなのだが、谷文晁の高弟羅漢山人に絵付けを習いに来てこの地で亡くなった会津の塗り師久五郎が小原庄助というのである。戒名が米汁呑了信士、辞世の句が「朝によし 昼になほよし晩によし 飯前飯後その間もよし」そして徳利、銚子、盃の墓ではちょっとできすぎの感が湧いてくる。ことほどさように、小原庄助なるものは会津を主に数人有り定かではないようだ。隣に新撰組の菊地央の墓があり、これは信憑性が高い。Img_1616
Img_1617
羅漢山人の墓とその傍らにある庄助の墓


 この他安珍の墓とか小野小町化粧の井などというのもあり、さもありなむというところか。 

走行距離 15Km  累計4,028Km   費用7,750円

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鹿の湯 11/5・6

2006-11-16 | 旅行記

 2006.11.5(日)     晴
 7:00 起床   
 9:00 アトマYH発~県立博物館(会津若松市)~
15:00 りんどう湖ロイヤルホテル着
  
 連休が明けるので那須で休養すべくロイヤルホテルをとる。会津だけ行ってないのでとりあえず行ってみるがこれといって行くところもない。県立博物館でものんびり見ようかと訪れる。立派な博物館で展示も多岐にわたっているがさてといって特徴もない、先に行った会津民俗館の方がよっぽど興味深いものがあった。
 那須なんてすぐの所かと思いきや結構走り、到着して風呂に入ったら夜になってしまった。

 2006.11.6(月)     曇り
 8:00 起床   
11:00 りんどう湖ロイヤルホテル発~那須湯元温泉鹿の湯~
15:00 りんどう湖ロイヤルホテル着
  
 今日は休養と決め込んでいたので、朝寝坊をし昼前にりんどう湖に行く。面白くもない遊園地で、温泉探しに行く。どんどん山を登って行くと硫黄の臭いがし、あったあった鹿の湯だ。たしか以前に貴田君が話していた、温度の違う湯船が沢山ある温泉だ。
 流れる川も硫黄で真っ白となり、強烈な景色である。湯船は41度から48度まで六カ所有り、順に入っていく。46度までは難なく入れるが、最後の一つは度胸がいる。草津白幡の湯の熱い方みたいだ。熱いというか痛いというか行のような風呂である。それでも2,3回浸かっておしまいとする。汗が止まらない。今日も満足のお湯である。Img_1613

★那須元湯 鹿の湯 400円 硫黄泉 ph2.2 52度 41度から48度の湯船         がある

コメント (1)
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鯖湖湯 11/4

2006-11-16 | 旅行記

 2006.11.4(土)     晴
 7:00 起床   
 9:00 アトマYH発~霊山~飯坂温泉~
18:00 アトマYH着
  
 風邪がすっきりしない。天気が良いので休むわけに行かない。写真で見て興味のある霊山に向かう。レンタカーのカーナビは妙にマニアックなルートを選び、恐ろしく細い生活道路を行くかと思えば、信じられないような山道を走らせる。確か広い国道があったはずだが。道中では人気のない観光地に思えたが着いてみるともの凄い人で、駐車場も整理の警備員が出ている。見上げる岩場はなかなかのもので鼻水を垂らしながら登ることにする。
丁度小豆島の寒霞渓のような岩で、景観を楽しみながら山の裏手を登って行く。家族連れやアベックが多く、中にはお酒くさい団体さんもいる。見下ろし岩というところまで登り
来し方を見下ろす。なんとなく達成感がある。ダラダラと降りて昼食、薬局で風邪薬を買い飯坂温泉に向かう。Img_1601 Img_1602
霊山の岩峰と見下し岩からの眺め




 心細い温泉街の道をあてもなく走っていると偶然鯖湖湯(さばこゆ)の所に出る。さっそく駐車して入湯、噂通り嬉しいほど熱い。草津温泉同様牢名主みたいなおじさんがいていろいろ能書きを言ってくれる。嫌というほど温まって外に出ると、お湯掛け薬師や足湯があって風情のある所である。久々の満足の温泉であった。Img_1609

明治期の共同浴場を再建した鯖湖湯


★飯坂温泉鯖湖湯 源泉掛け流し 250円 アルカリ性単純温泉 51度のお湯でかな         り熱い

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吾妻小富士登山 11/3

2006-11-16 | 旅行記

 2006.11.3(金)     快晴
 7:00 起床   
 9:00 アトマYH発~吾妻スカイライン~吾妻小富士~阿武隈洞~高湯温泉~
18:30 アトマYH着
  
 先日健康管理の記事を書いた途端に風邪を引いてしまった。自転車に乗らないから緊張感がとれてしまったのだろうか、のどの痛みと鼻水なのだが身体がだるい。
 高湯を過ぎるとすぐにスカイラインの入り口である。こういう類の有料道路は自転車はたいがい通行禁止なのだが、ここは軽車両等150円で可能なのだ。もっともこの狭さと登りではあまり走る気もしないが、車の少ない時ならいいコースである。吾妻連峰の山々もれっきとした活火山で今でも小さな活動を繰り返している。硫黄臭の中を走ってゆくと大駐車場があり、各方面への出発基地となっている。時間と体力の都合で吾妻小富士に登ることとする。名の通り富士のミニチュア版で一時間あまりで登頂、火口を廻って帰ってこられる。ちょっとした登山気分になれるところだ。Img_1592 Img_1593

吾妻小富士頂上と爆裂火口

 二本松に下るべくスカイラインを降りてゆくが、このあたりには人気の温泉宿が沢山あって大盛況である。狭い道を夥しい車が上がってくる。湯船の中は一体どうなっているのだろう。
 懐かしい二本松の道を今日は車で通り抜け、阿武隈洞に向かう。阿武隈洞は昭和の40年代に発見された鍾乳洞で、元はといえば石灰石の鉱山であったところである。白い石灰岩の切羽が遠くからでも望まれる。
 洞内は龍泉洞のような水が轟々流れているというようなことはないが、ドームが広くて高くて芸術的である。鍾乳石の出来具合はこちらが一歩リードというところか。Img_1599 Img_1600

石筍と石灰岩切羽


 風邪薬を買って、高湯温泉に行く。休日とあって夕刻の時間でも駐車場は満杯、15分ほど待ってやっと入浴、芋の子を洗うとはこのことか。風邪がひどくなりそうなので、源泉の出口で湯を風門に当てる。これは気持ちがいい、またよく暖まる。これで治ったら優れものだが、そんなやわな風邪ではなかった。
 YHでは天体観測会、地酒試飲会など楽しい催しがあるのだが、食事をするとさっさと眠ってしまった。

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宮城蔵王 11/2

2006-11-16 | 旅行記

 2006.11.2(木)     曇り
 8:00 起床   
10:00 ペンション虹の詩発~磐梯山噴火記念館~宮城蔵王お釜~信夫温泉~
18:30 アトマYH着
  
 3連休を迎えて連泊できる宿が見つからない。福島市のアトマに依頼して3連泊をお願いする。自転車では考えられない移動が自動車ではできる。ついでに宮城まで戻って蔵王に行こうということになった。自転車ではとても登れない山だし、エコーラインも連休明けには閉鎖されるということだから最後のチャンスということでもある。出発前に磐梯の噴火記念館を見ておきたい。裏磐梯のあの爆裂火口を見ると、明治の爆発がいかばかりかと思うのだ。記念館に入るといきなり映像と音響と振動で爆発の再現である。当時の貴重な写真も数多く展示されており、爆発の大きさが覗える。Img_1574

国立公園内は赤は御法度、郵便局も日石も茶色になっている。


 東北自動車道を北上し、蔵王エコーラインに入るとすっかりガスが出てきて、がっかりする。これではお釜も拝めないだろう。ところが有料道路になるあたりでは晴れ上がっている、かくしてお釜はしっかりと拝むことができた。寒いので刈田岳だけ登りそそくさと帰る。途中三階の滝、不動の滝の展望台による。三階の滝は日本の滝100選にも選ばれており、高さといい周りの景色といい素晴らしい滝である。紅葉が終盤に来ているが最盛期だともっときれいな風景となっているだろう。Img_1576Img_1586 

蔵王お釜と三階の滝

 福島市に戻り先日入った高湯温泉あったかの湯に向かう。自転車と違い楽勝に登って行く。ところが、あったかの湯は定休日でがっかり、ずっと下にある信夫(しのぶ)温泉に行く。がら空きであるが寒くて、昨日からの風邪の兆候が気に掛かる。

★信夫温泉のんびり館 500円 硫黄泉 低張性アルカリ性温泉 無色透明
           内風呂露天風呂 源泉35度 ph8.63

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