晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

噴火でできた桧原湖 11/1

2006-11-07 | 旅行記

 2006.11.1(水)     晴
 8:00 起床   
10:00 ペンション虹の詩発~五色沼周遊~檜原湖一周~猫魔ホテル温泉
17:00 ペンション虹の詩着
  
 いの一番に五色沼を散策する。早く行かないと人で埋まってしまうからだ。ところがもう10時には駐車場は半分近く埋まり、遊歩道にはぞろぞろと人の列が行く。ウィークディの朝からこの状態とは流石に人気の裏磐梯である。毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、竜沼、弁天沼、るり沼、青沼、柳沼とお決まりのコースを辿る。水に含まれる成分の屈折率とか
酸度などで各沼の色が変わるそうだが、周囲に葦が生育してきて、沼が見えにくくなってきている。自然の摂理だから致し方ない、いずれは沼が埋まって湿原となっていくのだがそれには何百年何千年という歳月がかかるものなのだ。紅葉はすでに盛りを過ぎているのだが、所々に真っ赤な紅葉も有ったりして、みんな結構楽しんでいる風である。台湾のガイドさんに「モミジとカエデと紅葉はどう違うのですか」と聞かれ、同じものですと答えたが果たしてそれで良かったのだろうか。Img_1548 Img_1556 Img_1565





左:毘沙門沼   中:るり沼  右:柳沼

 レストハウスの所に懐かしいボンネットバスが留まっており桧原湖を一周するという。バスの形状から「森の熊さん号」というのだがかいわいい名付けである。連休明けまでの運行ということなので乗ってみる。昭和の5,60年代に走っていたバスをそのまま使用し、しかも燃料は近隣のホテルなどから出る食料油を使っているそうである。私が小学校、中学校ぐらいまで、綾部ー大原間を走っていた中丹バスはまさにこのタイプであって懐かしいことこの上ない。途中金山浜というところに桧原歴史館があるので途中下車する。この地は会津から米沢へ続く米沢街道の一つで、桧原宿場町は桧原湖に沈んで居るのである。つまり明治21年の磐梯山の噴火まで桧原湖は無かったのである。金山(かなやま)には名の通り金山があり、噴火で坑道が水没するまで採掘されていたそうである。坑道跡が残っているそうだが、行けるようにはなっていないので諦める。Img_1573_1 Img_1568

左:なつかしいボンネットバス
右:この下に宿場町が沈んでいる。

 次の森の熊さん号でターミナルまで戻り、猫魔ホテルの温泉に行く。循環の湯だが有馬のように赤褐色の湯で、露天風呂からは桧原湖の夕日が素晴らしい。

★猫魔ホテル温泉 1、200円 ナトリウム塩化物硫酸塩泉 循環 赤褐色、無臭 
         露天風呂の景色最高

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旅の健康管理 10/31

2006-11-07 | 旅行記

 2006.10.31(火)     快晴
 9:00 起床   
10:00 東横イン郡山発~会津民族館
16:00 ペンション虹の詩着
  
 郡山でレンタカーを借り出発する。今日から一週間車の旅となる。主に福島県内を充分に見てみたい。観光客に人気の裏磐梯に向かうべく、猪苗代湖に行く。湖畔の食堂で蕎麦を食す、新蕎麦の季節となり一段と旨い。磐梯山の景色も折からの好天で素晴らしい、思っていたよりも大きな山で、いつか登ってみたいと思う。Img_1546
 会津民族館では会津の農民の風俗、宗教、生活を展示してある。オシンメサマはその形状や祭りなどオシラサマと同じものかと思いきや、若干の違いが有るようである。木造の大きな男女性器はコンセイサマを思わせるが、新築の家に火伏せの神として屋根裏などに奉るそうである。この地方で独特のものに箱床がある、名の通り箱形のベッドで、かつての農家では土間で寝起きしていたのでこのような床ができたようである。屋外には旧佐々木家、馬場家住宅があり、名主と中下層の農家の様子がわかる。風呂は石風呂であったようで、小原庄助ゆかりの石風呂というのもあった。Img_1533 Img_1532 Img_1534_1
   




左:箱床  中:オシンメサマ  右:火伏せの神

Img_1538 小原庄助ゆかりの石風呂

 健康管理について
 旅に出て健康を害することは最悪である。長旅となるほど健康で有ることが重要な事となる。私の場合幸いこの3ヶ月何事もなく旅を続けることができた。私自身信じられない事である。快食快便快眠が健康維持の三原則であるが、快食は毎日の運動量が多いから当然よく食べる。昼食は行動食となることがあるが、なるべく外食を避け宿泊地の二食を頂くようにしている。やむなく外食をしたときは野菜不足となるのでビタミン剤を飲んでいる。便通は毎朝必ずあり、この3ヶ月で便通の無かったのは2日のみである。1日は酒井で夜に腹痛になり下痢をした日の翌日、もう1日は蟹田でキャンプし、コンビニの弁当を食したその翌日である。快眠は適度な疲労があるためよく眠れる。
 概してストレスの少なさ、あってもその日その日で解消できることが健康の秘訣ではあるまいか。これは仕事をしているときには絶対にあり得ない状況である。ストレスの有無はこの旅が終わって仕事を再開するときの重要なファクターとなるだろう。
 筋肉疲労に関しては、毎朝ストレッチをしていること、入浴は欠かさずできる限り温泉に入ることを心がけている。スタート直後は無理な走行で膝をやられて、杖突峠を歩いて越えたことがあったが温泉に行く元気も無い状態だった。筋肉の疲労回復に温泉が効果のあることは思い知らされた。おかげで持病の腰痛も未だ出ていない。このまま元気で旅を続けられることができれば、健康管理は万全ということだろう。

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郡山逍遙 10/30

2006-11-07 | 旅行記


 2006.10.30(月)     快晴
 8:00 起床   
10:00 東横イン郡山発~郡山逍遙
15:00 東横イン郡山着
  
 明日から客人があるため自転車旅行は中断、自動車で観光旅行をすることとなる。ブログも中断してもいいのだが訪問先と旅以外の記事を書いてもいいかなと思っている。今日の仕事は午後に郡山駅に迎えに行くだけなので、郡山市内を逍遙することとする。ところが月曜日とあってミュージアムはすべて休館であり、本当の逍遙となる。町並みを眺めながら自転車でぶらぶらするのは結構楽しいものである。やがて古い校舎に出逢う、旧福島県尋常中学校本館である。国の重要文化財となっており、現在は安積(あさか)歴史博物館として使用されているそうである。これも休館で残念。Img_1521

旧福島県尋常中学校本館
 

安積地方は荒涼とした原野を明治時代に大規模な開墾がなされたところで、猪苗代湖から引水した安積疎水は農業用水として、電力供給、工業用水として大きな役割を果たすのである。その安積疎水の分流として南川渓谷というのが町の中に走っている。大変きれいに整備されており、市民の公園として親しまれているようだ。整備以前はゴミに埋まったどぶ川であったそうで、当時の写真の掲示もされているがもの凄い惨状である。今では水辺の生き物や鳥も多く、木々も様々で、特に桜の季節には相当きれいだなと感じさせられる。ただ水だけがもう少しきれいならと思う。近くに郡山湯元温泉というのがあり、夜はここに足を運ぶことになる。Img_1526 Img_1525

南川渓谷、市民に親しまれている。

 郡山の中心部にも立派な公園があり、子供達が遊ぶことのできる広場もあって地方都市の良さを感じさせられる。
 郡山駅は新幹線も留まる大きな駅だが設備はしっかりしており、特にお気に入りは「おばあちゃんの民話茶屋」である。待合室なんだが地元のおばあちゃんが1時間毎に民話を地元の方言で聞かせてくれるのである。これが大変面白く、話が終わる毎に拍手大喝采で時間を忘れさせてくれる。湯茶のサービスまであって大変楽しい所である。Img_1530  
 夜は市内の魚紋という寿司屋で寿司を頂く。本格的な寿司は8月に京都を出て以来である。京都ゆかりの店だそうで東西の寿司が揃っており、味は最高である。
   
走行 22Km  累計4,013 Km 費用16,586円
      
★郡山湯元温泉 郡山市大槻 硫酸塩泉 循環 1時間500円

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どれが安達太良山? 10/29

2006-11-07 | 旅行記

 2006.10.29(日)     快晴
 8:00 起床   
10:12 どんぐりのはたけ発~霞ヶ城公園~歴史資料館~R4~県道73他~
15:53 東横イン郡山着
  
 夕べの酒盛りが効いてみんな朝寝坊、そそくさと朝ご飯を済まし準備する。宿では自転車でまわっているというお客が初めてだというので記念写真を撮る。Img_1497

どんぐりの畑のオーナー家族とお客

 さて出発となるとボトルが一つ無い。湯川荘に忘れたようだ、電話すると有るとのこと、さっそく取りに行く。
昨日は暗かったのでよく解らなかったが湯川渓谷は紅葉が始まりなかなかいい景色だ。安達太良の山はしっかり紅葉し、三色の紅葉が美しい。
 宿に戻って再出発、岳温泉の緑池なる沼から安達太良の山が最高に美しい。東京には空がない、これが本当の空だ。Img_1500 Img_1501

本当の空と緑池

 二本松の市街まではずっと下りで、昨日の登りがきつかったはずだ。二本松では菊人形が開催中で、大河ドラマの巧妙が辻がテーマとなっているらしい。関西では菊人形も無くなっておりこの際見ておくかと思い、霞ヶ城公園に行く。ところが晴天の休日でもの凄い人出である。菊人形は諦めて、二本松歴史資料館に行く、智恵子と光太郎の記念特別企画展をやっている。智恵子の切り絵や二人の自筆の原稿などが展示してあり、賢治もそうであったが自筆原稿というのはいかに感動するかということが解る。活字とは違うものが何かあるようだ。智恵子の生家に智恵子記念館があるのだが、そこは混んでそうなので止めにして二本松駅の碑を見に行く。このあたりはどこでも安達太良山が見え、本当の空が見える。
 あれが安達太良山、あの光るのが阿武隈川、、、そうだ光る阿武隈川を見に行こう。
R4を通っていれば阿武隈川は見えない、適当に東に行き県道を走る。県道73号線は細い路だが交通量も少なく、阿武隈川に沿って走っている。奥州街道ではないが、脇街道らしくて石碑石塔の続く楽しい路である。本宮では秋祭りをやっており、沢山の夜店が建ち並んでいる。遺跡や旧跡もあり楽しく走れる。日が西に傾き始めるとはたして光る阿武隈川が現れた。うまく写真には撮れないが、景色には納得する。Img_1518

光る阿武隈川

 途中日帰り温泉がいくつかあり、入る予定だあったが時間的に無理なので諦める。日が落ちるのが早くなりすぎて、行動が制限される。
 郡山ではビジネスホテルに泊まりブログを書き込む。 
    
走行 53Km  累計3,991 Km 費用8,441円

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