晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

下部のぬる湯 11/27

2006-11-28 | 旅行記

 2006.11.27(月)     曇り     
 7:15 起床   
 9:45 富士吉田YH発~R139~風穴~本栖湖~R300~
14:30 下部温泉湯元旅館大家(山梨県)~湯之奥金山博物館
17:00 旅館大家着
 
 出発前に雨で錆の来ているチエンに油をやり、前輪に空気を入れた途端にバルブから空気が抜ける。もっともおそれていたことが起こったのだ。実は先日新田家に泊めていただいた折に前後輪のローティションをしたのだが、同じタイヤなのに後輪は簡単に着脱出来るのに前輪はとにかく堅いのだ。新田君と一時間近くかかってやっと着脱できたものだ。
同じメーカーのリムではあるがハブダイナモを使っている加減で品番は違うものを使っているのだが、これほどまでに差があろうとは思ってもいなかった。新田君もこんな堅いタイヤはめは初めてだと言っていた。シューシューといって空気が抜けていくタイヤを絶望的な気持で眺めていたが、一人でやらなければならないと思うと予想以上の力が出るもんだ。30分程かかってなんとかチューブを取り替える。YHの女将さんに聞くと、パーツの揃う自転車屋さんを紹介してくれたので予備チューブを購入する。そんなこんなで一時間以上ロスタイムを生じてなにか気が焦る。そうでなくても空はどんよりとして今にも雨が落ちてきそうで気が滅入ってしまう。焦るな焦るなと言い聞かせながらR139を西に向かう。Img_1879 富士山の最も近くにいながら一度もその姿を見せなかった。


富士吉田の金鳥居、本来なら富士山が大きく見えることだろう。

 河口湖も西湖も国道から遠くて見ることは出来ない。富士五湖へ一体何をしに来たのかと思っていたところへ特別天然記念物鳴沢の溶岩樹型という看板を見つける。富士山が見えないのじゃ富士山の遺物を見ておこうと立ち寄る。溶岩が木の周りで固まり、木が燃えて無くなって穴が残ったというものであるが、立ってるもの寝てるもの様々である。しかし考えてみれば何も鳴沢でなくても富士山の周りにいくらでもあるのではないかという疑問が残る。Img_1886 Img_1889 Img_1884

こんな感じで穴が空いている。




 西湖の南に有名な鳴沢氷穴と富岳風穴がある。どちらも行くわけに行かないので風穴に行く。風穴は溶岩が固まる際に内部のガス等が抜けた後の穴である。富士山には沢山の風穴があるそうだがここは規模の大きい風穴である。奥行きは100m以上あり自然の作り出した大規模な造形である。このあたりはいわゆる青木ヶ原樹海と言われる原生林で、例年何体も遺体の出る自殺の多いところである。奇しくもガスが濃くなり何とも気味の悪い状態となってきた。武田最前線史跡公園入り口というのがあるが、この樹海の中に一人で行く気もしない。上九一色村というのも今では無いのだが、オウムの事件では日本中が注目した村である。Img_1893 Img_1898_1

風穴降り口と青木ヶ原樹海



 本栖湖に着くとガスも晴れ、R300は車も激減でやっと明るい気分になってきた。トンネルを過ぎると凄い下りで、富士川方面の展望が一気に広がる、ただし上部はガスに覆われており南アルプスの展望は期待できない。展望台のところで四国から来た旅人に会う。来年の春は四国に行きますと言ったらいろいろと情報をくれた。四国で再会できることが楽しみである。Img_1903 Img_1906

左:ガスの晴れた本栖湖
右:峠から富士川方面、晴れていれば南アが望める。


 下部温泉への下りは延々と続く、峠って登っただけしか下らないのに、こんなに登ったのだろうか。寒くてスピードは出せない。それでもあっという間に下部温泉に到着、下部温泉はぬる湯で信玄の隠し湯としても有名な温泉、下の方には大きなホテルが並び華やかだが、上部は湯治場があったりで、ひなびた良い温泉場である。宿をとり、湯之奥金山博物館に行く。湯之奥金山は戦国時代に開けた最も古い金山で、武田信玄の軍資金としても重要な地位をなしている。金の採掘から精錬まで行っていた金山衆はその後の佐渡や石見の金山でもその技術の発展に活躍しているのである。Img_1910
 
甲州露一両

走行距離Km(博物館往復4Km)  累計4,900Km   費用2,050円

★下部温泉 湯元大家 アルカリ性単純泉 源泉36.6度 ph8.56 無色透明
      無臭 源泉掛け流し 源泉と沸かしのふたつの湯船がある(古代檜)

コメント (2)
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雨の篭坂峠越え 11/26

2006-11-28 | 旅行記

 2006.11.26(日)     曇り~雨     
 7:15 起床   
 9:00 御殿場YH発~R138~篭坂峠~山中湖~
13:40 富士吉田YH着~富士吉田市歴史民俗博物館~
17:30 富士吉田YH着
 
 沢山宿泊したユースホステルの中で一番設備が整っているのは御殿場YHである。整っていると言うより空間の贅沢さや設備の材質が贅沢というところか。同室の男性は珍しく自転車の愛好者で休日を横浜から自転車で来ているそうである。首都圏で自転車の愛好者が多くいることを訪ねると、ここ2,3年の流行であるらしい。決して自転車の環境はよろしくないが愛好者が増えることは喜ばしいことである。横浜から箱根や富士に来るためにR1を使わざるを得ないと言うことも聞いた。地元の人ならきっといい抜け道があるのではないかと思っていたのだが、やはりあの国道を走るというのは気の毒なことである。彼もR246からR1を辿り横浜に帰るという。「気をつけて」と見送って、山中湖に向かう。富士スピードウェイでなにかイベントがあるようで、昨日からスポーツカーやスポーツカー紛いの車が轟音を立てて走ってゆく。スピードも爆音も一段と激しい、良い迷惑である。スピードウェイ近隣の道はみんなカーレーサー気分で走るのだからそれなりの道路にしていただきたい。自転車走行可の歩道は溝蓋の歩道で最低である。R138は全線溝蓋歩道である。歩行者自転車を馬鹿にした国道である。
 諏訪坂という看板があり甲州街道という記述があるが、東京で言う甲州街道とは別物である。Img_1871



 須走のあたりで自動車専用道となり、歩道はどこへ行くのかわからない。適当に進むと富士浅間神社の前に出る。浅間神社は富士の周りに沢山あるが、この神社は大きな神社である。お参りをしている間に雨が降ってきた。予報では夜からの降雨となっていたのだが、がっかりする。荷物と服装を雨バージョンに替え、合羽で出発する。
Img_1872

  篭坂峠(1104m)までだらだらと登る。歩道があるのは最初だけで、後は念仏を唱えながら登る。日曜日とあって大型トラックは少ないが、車は途切れがない。「オンマニペメフム」ヒマラヤで危険箇所ではポーターが念仏を唱えながら歩むというのが実感としてわかった。「南無阿弥陀仏」より「オンマニペメフム」の方がペダル回転によくあう。
 峠付近ではガスが激しくなり、視界は30m程度か、危険防止のためサイドランプを点ける。峠の下りは寒くてたまらない。ブレーキを握る手も感覚が無くなっている。山中湖に着いた頃には歯の根も合わなくなってきた。Img_1875 湖の景色も寒々として興味が沸かない。
 今日は河口湖マラソンが行われているという、宿が心配で富士吉田YHに電話すると大丈夫とのこと、時間は早いがとにかく風呂に入りたい。到着後風呂に向かうべく出かけるが、歴史民俗博物館が今日まで無料とのことでこちらに行く。富士山の信仰、富士講について詳しく展示してあり、興味深く見学する。展望室もあるが、ビチビチと降る雨が見えるだけで富士山は姿を見せない。
 

走行距離47Km(博物館往復6Km)  累計4,900Km   費用6,544円

★峠列伝(29)篭坂峠 R138 静岡山梨県境 困難度 3 景色 不明 水場 無        し 歩道 無し  通行量多し 
        天候悪く風景わからず

★富士吉田YH 朝食付き3,650円 家庭的ナンバーワン 個室

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箱根旧街道を登る 11/25

2006-11-28 | インポート

 2006.11.25(土)     快晴     
 7:00 起床   
 7:55 箱根湯本箱根の庵発~旧東海道~
 9:25 大芝着~県道75号線~自然探勝路~R138~
      県道401号線~
12:15 長尾峠着~R138~
13:00 御殿場YH着~御殿場温泉会館他
 
 昨日の車の多さを見て、滅入ってしまった。箱根の道はあまりにも狭すぎる。旧道など歩行者も歩けないような状態であった。腹をくくって出発、旧街道は意外と車は少ない。通勤の人や業務関係の車がほとんどで、観光客は少ない様子だ。本来の東海道の石畳がジグザグに登っており、所々で交差している。湯元の家並みが切れるあたりで、見たような人が歩いている。昨日見かけた遍路風の若者である。聞くと昨晩は小田原で野宿し、今日は三島まで行く予定だとか。なかなか元気な子だ。東海道、特に箱根の街道は自転車よりも歩くのが正当だし、楽しいと思う。女転し坂、畑宿一里塚などの名所旧跡がいくつかあり、案内看板があるのだが自転車を降りると、次に動き出すのがたいそうなので飛ばして行く。七曲がり樫木坂であまりに暑いので半袖となる。ここで初めて写真を撮る。一番きついところらしい。勾配は10%と出ている。そうきついとは思わない。八甲田の峠や竜飛の峠の方がよっぽどきつかった。Img_1853 Img_1854

樫木坂の看板と歩道



あっという間に甘酒茶屋に出る。Img_1857


石畳の旧東海道が道を横切る。


 退職した風のおじさんが10人近くカメラを構えて並んでいる。見ているとずっと構えているのだ。藁葺きの茶屋も周りの木々も動くことはないのだが、枯れ葉の落ちるのを待っているのだろうか。紅葉は、昨日からどなたも「きれいでしょう」と言っていたが、ちっとも綺麗じゃない。今までに綺麗な紅葉を見過ぎたせいか、いやもう終わってるで。
 旧街道石畳、お玉が池を過ぎると芦の湖畔を廻る県道との分岐となる。この辺で急に寒くなり、半袖どころかウィンドブレーカーまで必要となる。アップダウンを繰り返し、湖尻に到着、この間富士山の勇姿があるのだが、下っているときであったり多くの車が留まっていたりでチャンスを逃す。湖尻からはやたら車が増えうんざりする。地図を見ると仙石原に抜ける自然探勝路というのがある。自転車で行けるかどうかわからないが、車だらけの国道より良いかもしれない。探勝路はゴルフ場の中を行くオフロード有りの大変な道だが喧噪の箱根にあってこんな静かなところがあるのかという感じのコースである。箱根を訪ね、暇のある方は是非歩いて見て欲しい。全長7Kmである。Img_1859 Img_1858

湖尻から仙石原に続く自然探勝路
大涌谷を望む


 R138に出ると、反対方向はもの凄い渋滞、進行方向は絶え間なく車が続く。乗用車だけでなくダンプ、ローリー車、バスなどの大型車もずいぶん走っている。肩すれすれに追い越して行くもんだから、とことん疲れる。予定は乙女峠越しであったが長尾峠に変更する。これは大正解、車も少なく、箱根の俯瞰を楽しみながら3Kmの峠を越える。
 トンネルを越えると静岡県である。御殿場側の富士山がデンと構えている。五合目あたりまでが白く冠雪し、宝永火口が相変わらず威張っている。Img_1863
Img_1864
長尾峠から芦ノ湖方面
トンネルを越えると富士山の絶景


  7Kmの下りで御殿場に着く。夏なら快適な下りなのだが、寒くてしょうがない。山中湖ぐらい行けるかなと思い、YHに電話するが満室とのこと、御殿場も満室かなと一応聞いてみたらOKである。
 さっそく荷物を置いて温泉会館に行く。真正面に富士山が見える最高のお風呂である。
絵の富士山でなく本物の富士山である。今日は珍しく一日中くっきりと見えたと言うことである。山岳部の冬富士合宿が宝永火口の上部あたりで行われているはずである。のんびり見ているあの富士の一角で寒くて寒くてつらい訓練が行われているのかと思うと申し訳ない気もするのだが、湯上がりにはビールでエールを送ることとした。Img_1865 Img_1866  

温泉会館休憩室からの富士山
合宿は宝永火口のあたりで行われているはず。


走行距離 52Km(温泉食事往復6Km)  累計4,853Km   費用6,544円

★御殿場温泉会館 2時間500円  ナトリウム塩化物硫酸塩泉と弱アルカリ性単純泉         単純泉の混合 循環の様子 無色透明 内湯のみ

★御殿場YH 朝食付き3,990円 立派な設備で清潔 お風呂も気持ちいいImg_1870

★峠列伝(27) 箱根旧東海道(大芝まで) 困難度 3.5 景色 5 水場 有り
         歩道 有り(石畳で使えない) 
         道中見るところが多い
★峠列伝(28) 長尾峠(仙石原から御殿場に抜ける、乙女峠の間道)困難度 2
         景色 5  水場 無し 歩道 無し 
         景色は箱根側、御殿場側とも最高。晴れた日の富士山は絶景。自転車           ならば乙女峠よりこちらの方がずっと良い、、、と思う。

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首都圏脱出 11/24

2006-11-28 | 旅行記

 2006.11.24(金)     晴れ     
 7:30 起床   
 9:10 神奈川YH発~R1~県道30号線~R1~
15:00 箱根湯本箱根の庵着~箱根町立郷土資料館
 
 いよいよ首都圏脱出の日が来た。会いたい人があと二人、下町探訪などもしたかったのだが、とにかく喧噪が嫌でなにか逃げるようにして西に向かうこととなる。元々熱海から大島や新島に渡るつもりであったのだが、自転車同伴では渡れないことがわかり嫌気がさしていたこともある。R1は覚悟はしていたものの大変な走行である。車道走行は無理、歩道は細くて人通りが多い。通勤時間帯は避けたのだが、老人散歩時間帯に遭遇してしまったのだ。犬を連れた人、犬を自転車に乗せた人、夫婦連れ、とにかく杖をついた人が多い。健康のため、リハビリのためという人なのだろうが、1号線以外に歩くところは無いのだろうか。排気ガスと騒音と狭い歩道を散歩する意義は一体何なのだろう。近所にはきっと落ち着いた、安全な散歩道があるのではないかと思ってしまうのである。とにかく細い歩道ではすれ違うことが出来ないので凄く時間がかかる。東海道の街道沿いだけあって松並木や宿跡の史跡が多くあり楽しいはずの通りではあるのだが、、、、、。 Img_1845
Img_1849
左:東海道だけにこのような案内が沢山ある。
右:今も残る松並木


 藤沢の手前で歩道は自然と県道となる。本意では無いのだがR1は勝手に車道だけトンネルに入りどっかに行ってしまうのだ。この県道が正解で車は少なくなるは、道は広くなるはで、あっという間にR134の湘南海岸に出る。白く雪で着飾った富士山が遙かに見え、感激感激、しかも海岸沿いの自転車道路まである。左にサーファーの遊ぶ湘南海岸、右は砂防の松林、前方に富士山と最高の景色を楽しみながら走る。Img_1846Img_1848 

富士山遠望(茅ヶ崎)と湘南海岸のサイクリングロード


 平塚の手前でサイクリングロードは終わり、後はまた歩道を行く。大磯には本格的な東海道の松林が残っており、素晴らしい太さの松が続いている。マツクイムシにやられないことを祈るばかりである。西湘バイパスが始まるあたりで「太平洋自転車道」という看板を見つける。行きつ戻りつやっと探し当てたら、そこは終点であった。ちゃんと書いとけよな、どこからどこまでって。この辺で遍路スタイル風の若者に会う。さすが東海道だけあって歩いて巡っている人もあるのかななどと思う。
 小田原から箱根方面は大渋滞、宿が心配になる。KKRに電話すると満室とのこと、なんとなく不安になる。案内所に飛び込んで「とにかく安いとこ」って頼むと、「大丈夫ありますよ」てんで蕎麦屋の旅館を紹介してくれる。温泉は露天風呂なんかもあり中々の懲りようで満足、食事は外でしたが高くてさっぱり、800円の瓶ビール呑んでしまった。
 箱根町の民俗資料館に立ち寄る。箱根の歴史、特に温泉巡り、一夜湯治の資料が詳しくおもしろい。江戸時代に世田谷の国三郎という人が伊勢、京都大阪、金比羅から宮島を巡る86日間の旅をした資料がある。様々な物の値段などや金銭出納帳がきっちりつけられており、今の値段に換算すると1日あたり9,620円かかっているそうである。私の方が少し安いかと思うが、似たような額であり感心する。

走行距離 67Km  累計4,801Km   費用10,251円

★箱根の庵 箱根湯本 蕎麦屋さんで宿泊も可 6,450円(税含む)
      温泉は掛け流し ナトリウム塩化物硫酸塩泉 低張性 高温泉
           無色透明 露天風呂有り

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明治は遠くなりにけり 11/23

2006-11-28 | 旅行記

 2006.11.23(木・祝)     曇り     
 8:30 起床   
 9:50 神奈川YH発~県立歴史博物館~お茶の水界隈・明治大学博物館~小田急~      相鉄~JR~
16:30 神奈川YH着
 
 桜木町駅周辺はランドマークタワーやアイランドタワー等横浜の人気のスポットであるが、その一角に横浜正金銀行本店跡に県立歴史博物館がある。昨日訪れたが時間的に余裕が無く、今朝の訪問となる。建物自体が充分に歴史的価値があり、展示物で特徴的なものは近世の街道文化特に東海道の街道文化、そして幕末から明治期の横浜開港の歴史であろう。私が気に入ったのは「一夜湯治」という現在の温泉巡りが江戸時代の箱根において根付いたことである。それまでの温泉は湯治あるいは病気治療の場であって、決して観光、物見遊山の場ではなかったことだろう。江戸の庶民が箱根七湯へ観光のために出かけたことは現在の温泉巡りの形態として初めて現れたことなのだろう。Img_1833 Img_1830

桜木町界隈と県立歴史博物館


 午後はお茶の水界隈へ出かける。卒業以来出かけたことのない古本街や喫茶店、行きつけの食堂などがどうなっているか結構興味深いものがある。お茶の水で下車し、ニコライ堂から小川町方面に降りてゆく、水道橋方面に行くと古本屋が立ち並んでいるが、数は減っているのではないか。もっと軒並みに大小の古本屋があったように思うが、そのうえ休日とあってシャッターが降りている。反対に盛況なのがスポーツショップで数も増え、総ての店が賑わっている。世の流れの通りの現象かも知れない。明大のほうに向かって登って行くと、ありました、キッチンジローが、ハンバーグに目玉焼きの着いたのをよく食べたものだ。そしてあこがれつつも遂に入ることの無かったロシア料理サラファンの店もある。古いボルシチのチラシは当時のままではないか、いやそんなはずもないか。Img_1839 Img_1840

キッチンジローとサラファン



 明治の本館はなくなり、リバティタワーというもの凄いビルになっている。おかげでいまだに寄付の案内がくるのだが、、、、、。その先に明治大学博物館というのがある。考古、刑事、商品等の大学が所蔵する資料を展示しているのだが、特に刑事博物館を前身とする刑事部門は特筆を要する。江戸期を主にした確保用具、牢の実態、拷問具、処刑具など現物あるいは文献で展示してある。十手やサスマタなどの展示は可愛らしいところもあるが東西の処刑具の現物や磔の現物写真などは強烈である。撮影不可の表示は無いようであったので写真に撮ることは出来たのかも知れないが、流石にシャッターを押す気にはなれなかった。特に西洋の女性用の処刑具で鉄の処女と呼ばれているものは、両開きの鉄の人形の内部に数十本の鉄の針(針と言っても直径は2,3センチあろうか)があり、閉じるとその針が肉体を突き刺すという恐ろしいものである。再度開いたときには遺体は下に落ちるようになっており、手の込んだ処刑具ではある。処刑の歴史は冤罪の歴史でもある。罪もない多くの人々がむごい処刑具で殺されていったのかと思うと何ともやりきれない。Img_1841 Img_1843

明大リバティタワーと博物館案内



 あまりにも強烈なこれらの展示品は将来非公開となるおそれがあるのではないかと思う。人権に関する大学側の考え方も表示してあるが、明治の校歌が迫害を受けたと同様、外圧というものが起きうるかも知れない。興味ある方は今の内に見学されると良い。無料である。
 お茶の水駅近くのよく行った中華料理店は無くなっていた。料理のできが早くて、ラっと言えばラーメンが出来、ギョっと言えば餃子が出てくるという塩梅だ。そんなこと無いか。河野さんお好みの娘さんも居て良く連れられていったものだ。その代わりに駅前で、関西では馴染みのないコロッケ蕎麦を食べる。
 生田校舎も見ておきたいと思ったのだが、横浜からお茶の水まで立ちっぱなしの電車に乗ったおかげで腰が痛くてたまらないのだ。自転車であれだけ山川を駆けめぐっても大丈夫な腰が、一時間あまり電車に乗っただけで痛むとは、なんとも世のサラリーマン諸氏は厳しい環境で仕事をしているのだなあと思う。小田急に乗ったがそのまま相鉄で宿に返る。
 向ヶ丘遊園が無くなり、まるで野原であった百合ヶ丘以西がえらい開けている、孤狸庵先生もあの世で驚いているだろう。

走行距離 0Km  累計4,734Km   費用4,500円

★神奈川YH JR桜木町徒歩7分 宿泊のみ2,980円 古いけれど立地条件は最高

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鎌倉は大賑わい 11/22

2006-11-28 | 旅行記

 2006.11.22(水)     快晴     
 7:00 起床   
 9:35 大和第一ホテル発~大和藤沢サイクリングロード~江ノ島~R134~
      鎌倉~鎌倉街道~R16~ 
15:00 神奈川YH(JR桜木町)
 
 東京横浜を自転車で回るのは大変危険と思い、大和あたりに連泊して電車で廻ろうと決めたのだがホテル代が高いのでYHを探す。鎌倉にあるので電話するが29日まで休館とのこと、やむなく横浜まで行くことにする。大和市のガイドブックを見ていると大和藤沢自転車道というのがある。境川という川の右岸を自転車道としているようだ。ホテルから適当に東進し、境川に突き当たるがそれらしいものは無い。普通の道を南下するとらしくなってきた。都市部の自転車道だけあって完全分離は難しく、一部車道併用になったり車道を横断したりしながら繋がっている。しかしウィークディというのにジョガーや散歩の人、ロードレーサーで練習の人、MTBや普通の自転車でポタリングの人などもの凄い人出だ。Img_1823 Img_1825

大和藤沢自転車道、田園地帯が広がる。



 一週間前に走った江戸川自転車道も人気の道であったが、今回それ以上の人気だ。特に境川が江戸川や利根川などと比べ小さな川だけに感心する。これほど親しまれている道も珍しい。全長は30Km弱だが貴重な存在である。また、 この周辺が田園地帯であることも驚いた。
 途中休憩所でエイドステイション茅ヶ崎店というトライアスロンのショップに電話する。滝川君というかつてのトライアスロンの仲間が店長をやっているのだ。と言っても10数年も前のことだし、今どうかはわからない。はたして電話の答えはつれないものであった。会いたい人に会えないとわかると急にがっかりするものである。
 藤沢から適当に南下し江ノ島に行く。学生時代にも何度か来たところなので写真を撮って素通りする。稲村ヶ崎も鎌倉も同様、特に鎌倉はもの凄い人出で自転車を止める気にもならない。鶴岡八幡宮、建長寺、大覚寺など人気のコースを走って行く。
狭い道なのだがロードレーサーも多いのだ。先程の湘南の道もそうなんだがロードレーサーがやたら多い。Img_1826 Img_1828

江ノ島と稲村ヶ崎



 Img_1829

鶴岡八幡宮はこんな賑わい。


こんな車だらけの道で練習するのは気の毒だと思うが、きっと絶対数が多いのだろう。
 横浜に入ると道は広くなり走りやすくはなるが、車の多いことは相変わらずだ。桜木町に着くと歩道を押して歩くこととなる、人も多くなってきたのだ。お巡りさんに道を聞きYHに着く。
 滝川君には会えなかったが、今日はもう一人会う人がいる。中学校の同級生の藤原さんだ。私の旅を応援してくれていて、ブログも見てもらっているのだが恥ずかしいのでコメントはしませんというお方だ。中華街で食事をする。ご主人が簡保事業団(今は郵政公社なのかな)にお勤めなのでいづれお世話になるかとも思う。お別れにビール券まで頂いて感謝至極。ありがとうございました。

走行距離 57Km  累計4,734Km   費用9,420円

★大和第一ホテル 大和駅前 6,900円 古いけれど高い、周りもみんな高いようだ。

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