晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

薪割りー3 1/22

2008-01-23 | 日記・エッセイ・コラム

  2008.1.22(火) 曇り

 昨年の11月から中古の薪割りを探し、12月の天神さんで入手、研ぎと楔の作製をFe工房さんでお世話になり、安い柄を探して1月9日に総てが揃う。後は柄の先を削ってヒツ(柄の入る穴)に入れ、楔を打てば仕上がりだ。しかしこの最後の行程が実は大変で、とんでもない失敗をすることとなる。
 ヒツの大きさは刃によって千差万別で、私の3つの斧も総て違う。刃渡りや厚さも全然違っており、本当は様々な用途があるのだろう。柄は規格が同一なので、ヒツに合うように削るわけだが、玄翁(げんのう)でたたいて細くする「木殺し」という方法が伝統的な方法だそうだ。
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研ぎ上がった刃(左)に新の柄(中上)を入れて、できあがり。(右)

 ところが堅い樫の木はいくらたたいても細くならない。たまらず鉈で削り、仕上げをグラインダで削る。インターネットで調べた楔の打ち方は、柄先の真ん中に鋸目を入れ、楔を打ち込む方法である。ホームセンターに並んでいる薪割りの締め方とは違うのだが、木とヒツの金属との相性がよいとのことで、この方法にした。パーツや部品を探し回り、研ぎや加工をお願いした長い間の苦労がやっと報われるのかと、気持ちよく楔を打ち込む。ようやく効いてきたかなと思った頃、楔の先の柄の部分に木目に沿ってひびが入っている。探しに探して見つけた900円の柄が、一瞬にして駄目になりそう。泣きたい気持で、楔を抜きにかかる。ところが一旦効いた楔はちょとやそっとでは抜けない。左右にたたき、抜ける方向にたたき、押したり引いたりやっとのことで、柄が抜けた。そして今度は柄先の端に楔を打ち込む。新品の薪割りでは柄とヒツの間に薄い鉄板を入れ、そこに楔を打っている。これが一番いい方法のようだ。次に柄が抜けたらそのようにしてみよう。とにかく4,800円で2本の薪割りと薪割り用楔ができあがった。同時にいろんな経験を積ませてもらった。
 杉皮むきはオークションで手に入れた錆び錆のものを研いで、どうにか使えるようにする。今になって新品を見つけたが、8,000円以上の値段でとても購入できない。2本で3,500円で済んだので満足満足。
 さて次は薪小屋造りだ。杉の木を切り倒して、皮をむくことから始まる。風にも雪にも負けない小屋を造ろうと意気込んではいるが、薪ストーブや、薪割り、薪小屋に関する情報の多さ、奥の深さに驚かされる毎日である。

コメント
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