晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

仁和寺の法師 玉岩地蔵(3) 9/11 

2011-09-12 | 上林界隈(AKB)

2011.9.11(日)快晴

 さてこの玉岩地蔵の謂われはというと、なんと若狭の伝説八百比丘尼(やおびくに)なのだ。人魚の肉を食したがた めに永遠の若さと生命を得て、800年もこの世にあり、後世は地蔵尊を背負って国内を行脚したという。その地蔵尊が「もうこの辺で降ろしてくれ」と言ったかどうか知らないが、動かなくなりこの地に祀ったというのが玉岩地蔵なのだ。不老長寿の八百比丘尼とは何とも不思議な伝説であるが、澤潔氏は「北山を歩く」の中で、「古代江南を原卿とするわが国の海女(倭人)との関連を示唆しているようである。」と述べている。また、朝鮮半島高句麗、百済などにも同様の伝説があると聞く。いずれにしてもこの地蔵堂の巨大な建物を見る限り、地蔵信仰が如何に強かったかと思わせるものがある。Img_3710 Img_3711
 
本堂というか拝殿というか神仏混淆なのでどちらでも通じるようだ。末社が二つ見える。


 誰もいない山の中の巨大な人工物というのは異様な不気味さがある。本来なら拝殿や末社の一つひとつまで見て行くのだが、なぜか恐怖感を憶えてその場を去ってしまった。地蔵堂のすぐ下に古い墓標がある。宝篋印塔を含む十基ほどの墓標があり、これもいつもなら年代など調べるのだが、カメラにおさめるだけですぐにその場を去った。Img_3716
 



 目標とした玉岩鉱山は一体どこにあるのだろう。まさかこの道沿いには無いだろうが、岩壁があると探ってしまう。傍らの谷筋の石にも注意を払う。黒っぽいそれらしい石があったので持って帰る。軽トラに戻って来た道を下って行くときも周囲に目を凝らして行く。Img_3714Img_3720
切り口の赤い妙な岩。ズリらしき岩塊が散らばっているが、単なる崩壊かもしれない。  



 
 何ヶ所かズリが押し出しているような地形があり、真っ黒な岩塊が散らばっている。この上に玉岩鉱山があるのだろうか。とりあえず数個の岩塊を拾って帰る。
 海老谷の人家が見え出すとほっこりする。稲刈りに勤しんでいる人たちは結構若者である。鉱山のことを聞いても解らないだろうと勝手に決め込んで帰路を急ぐ。
つづく

今日のじょん:ちょー難関コース。ぽんぽこぽんには普通、ちょー難関コース、ラストんの三種類がある。ちょー難関コースは見つけにくいというより、じょんの嫌がるところにボールが行った場合である。例えば材木の間のおが屑や草の生えたところは最大の難関である。そんなところに行ったとき、果たしてじょん君どのような態度を示すか、連続で御紹介しよう。ボールは右手の材木の奥に転がっている。その手前まですっ飛んでいくのだが、やばいなと思ったら全然違うところを臭いを嗅いで探しまわるのだ。Img_3669

コメント
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