晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

オークラ東京のこと 9/6

2015-09-06 | 食・レシピ

2015.9.6(日)雨
 ホテルオークラ東京が閉鎖されるというニュース、まさかと思っていたらどうやら立て替えのためのようで、あの落ち着いた雰囲気の建物が高層のビルに変わるそうだ。本館は8月末で閉館し、別館がリニューアルされて営業されているということだ。
 大学の一年間弱ここでウェイターのアルバイトをしていた。世界一になったホテルでそのフランス料理も日本では最も正当なものとされていた。主に宴会場の配膳をしていたのだが一週間はみっちりとフランス料理のマナーを教育され、もちろん配膳のノウハウも教えてもらった。そうでもしないとあの複雑な食事のとり方など永久に憶えることはなかったであろう。もっともフルコースの料理など未だに食したことはない。コースの食事は食べたことはないが、立食パーティなどでその日の最後の会が終わると残り物を食べられることもあった。料理も酒類も世界最高のもので、ワインなどはホテルの職員さんなどが説明してくれることもあった。従って上質のワインの味は今でも見分けられる様な気がする。でも本当に美味しいと思ったのは、アイスクリームとフルーツポンチとクロワッサンであった。こういったものが日常的になっていなかった時代だった。

 ホテルオークラは芸能人の利用が多いので有名だが、H、J子さんの結婚式など末席からはメインテーブルが見えずに困ったことを憶えている。食事の進行はメインテーブルにあわすことになっているからだ。モハメドアリ(カシアスクレイと言っていたかもしれない)の対戦が日本であり、そのレセプションが行われたこともあった。びっくりする大男で、こんな選手のパンチって凄いだろうなあと思いつつ「スカッチオアサントリー」なんていいながら外国人に水割りを勧めているとほとんどがサントリーという答で、日本のウィスキーもたいしたものだと思った。
 困ったのは品川プリンスや出来たばかりの京王プラザホテルに出張に行った時のことである。ホテルオークラの職員だと上席に配置されること、知らない中華料理の配膳にまわされることなどである。オークラでは和食と中華は女性職員が配膳しており、我々男性はフランス料理、洋食のみであった。鯉だか鯛の馬鹿でかいのを10人に分けるなんてそんなこと知らんわな、ばらばらになった魚を配ってみたが、あれってばれてたかなー。ホテルの名誉にも関わることなので表には出せないが、冷や汗ものの失敗談がいっぱいあり、楽しいアルバイトであった。

【今日のじょん】この頃のじょん、どうゆうわけかぷっつんきて動かなくなる。病的なものか意地張ってるのかよくわからないが、朝夕の散歩が大変である。昔のねじ巻きの時計がたんびに止まってるのを思い出していただきたい。イライラカリカリしてしまうのだが、忍忍。きっとセロトニンが減少してるのではないかと想像している。

これどちらも固まっているところ。

コメント
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