11月14日(金)
箕面市議会文教常任委員会で、秋田県由利本庄市へ行政視察
13日木曜日~14日金曜日と箕面市議会文教常任委員会で、秋田県由利本庄市へ行政視察にいってきました。由利本荘市は、箕面市が昨年から先発で30人、7月に150人の教職員を派遣したのに続き、現在も1年間の教員の派遣などをおこない、由利本庄市からも教育長をはじめ教育専門監など授業実践の交流がすすめられています。
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教員の業務軽減策にかかわる教育委員会の仕組み
「全国学力テスト5年連続日本一」の学力テストのための授業実践をすすめることについては、私は、問題点を指摘し、予算措置にも反対してきました。今回の文教常任委員会視察では、教員がいかに授業実践に力を発揮できる教育条件づくりをつくる体制をつくっているかをテーマに2日にわたって視察をおこなってきました。「教頭をはじめとする教員の業務軽減策にかかわる教育委員会の仕組み及び予算について」が視察のテーマでした。
教頭先生も授業をもつ 校務員の複数配置
箕面では教頭の仕事は学校の総務的な雑務が多く、教育実践から遠ざかってしまう。子どもたちの向きあえないにくくなってしまう。ところが由利本庄市では、教頭先生も数時間の授業をもって教育実践をされている。その仕事をカバーするのが、学校・校務員の複数配置(箕面市では1人)です。市の身分では非常勤職員ですが、週5日、1日7時澗45分の勤務時間だということでした。子どもが400人程度の鶴舞小学校(箕面の豊川北小と同規模)では4人の校務員が配置され、教頭先生は週6時間、6年生の社会科の授業をもっているとのことでした。西目中の教頭先生も週3時間保健体育、鳥海中の教頭先生も週4時間の家庭科の授業を担当されるとのことでした。
秋田県の少人数教育
また、秋田県は、小1~小4および中1~3年生で30人程度学級の少人数教育を実施していて、小学校では33人以上、中学校34人以上の学級をもつ学年には1人の加配がつくのです。視察させていただいた鶴舞小学校では小学校1年生が70人、支援が必要な子は1人でしたが、35人学級の2クラスでした。学級が増えるのではないようですが少人数教育をおこなうためにテームチーチングとして加配されているようです。学力向上には少人数指導が基本との発言もお聞きできました。
その他、県費で市に3人の教育専門監(算数・数学・理科)が配置されています。学校の授業以外に熟に通う児童生徒はほとんどいなく、学校が学力と学習の向上を担う体制で、家庭も協力体制があついようすでした。
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授業スタイルの確立、学ぶ姿勢つくり
このもとで、学習課題を明確にした授業スタイルの確立、教員の型にはまった板書と子どものノート作りの確立、授業中の子どもたちの発言の型の確立、常に発言者を向く学ぶ姿勢づくり、意見を出し合い、学び合う学習の確立、そして家庭での自主学習のノート「ひとべん(1人で勉強)」などが見事なまでに形作られていました。そのうえで、4月の全国学力テスト・12月の県の学力テスト・3月の高校入試で、どの単元が遅れているかなど検証改善が貫かれています。これが、学力テストの評価をあげて、「学力格差」を少なくして、学力の遅れた子どもたちをなくしてゆく取り組みになっているようです。
1年生など低学年でこの教育手法の確立をするためには、家庭と連携したやっぱりしっかりとした取り組みをされているようでした。それだけの安定した協力体制のある地域状況も存在しているようでした。
教育の条件づくりこそ教育行政の役割
今回の、視察は教員が授業づくりに力をつくし、専念できる教育条件づくりをどうつくるのかを学ぶのが目的でした。地域の状況の違いは大阪と大きいものがあるように感じましたが、教員が子どもに向きあい、授業で子どもたちをひきつける取り組みをしてゆく、またそう出来るような条件づくりが重要であること、それこそ教育行政の役割であることが改めて感じるところでした。
現地の学校、教育委員会関係者をはじめ、視察にご協力いただいたすべての方々に改めて感謝いたします。
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箕面市議会文教常任委員会で、秋田県由利本庄市へ行政視察
13日木曜日~14日金曜日と箕面市議会文教常任委員会で、秋田県由利本庄市へ行政視察にいってきました。由利本荘市は、箕面市が昨年から先発で30人、7月に150人の教職員を派遣したのに続き、現在も1年間の教員の派遣などをおこない、由利本庄市からも教育長をはじめ教育専門監など授業実践の交流がすすめられています。
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教員の業務軽減策にかかわる教育委員会の仕組み
「全国学力テスト5年連続日本一」の学力テストのための授業実践をすすめることについては、私は、問題点を指摘し、予算措置にも反対してきました。今回の文教常任委員会視察では、教員がいかに授業実践に力を発揮できる教育条件づくりをつくる体制をつくっているかをテーマに2日にわたって視察をおこなってきました。「教頭をはじめとする教員の業務軽減策にかかわる教育委員会の仕組み及び予算について」が視察のテーマでした。
教頭先生も授業をもつ 校務員の複数配置
箕面では教頭の仕事は学校の総務的な雑務が多く、教育実践から遠ざかってしまう。子どもたちの向きあえないにくくなってしまう。ところが由利本庄市では、教頭先生も数時間の授業をもって教育実践をされている。その仕事をカバーするのが、学校・校務員の複数配置(箕面市では1人)です。市の身分では非常勤職員ですが、週5日、1日7時澗45分の勤務時間だということでした。子どもが400人程度の鶴舞小学校(箕面の豊川北小と同規模)では4人の校務員が配置され、教頭先生は週6時間、6年生の社会科の授業をもっているとのことでした。西目中の教頭先生も週3時間保健体育、鳥海中の教頭先生も週4時間の家庭科の授業を担当されるとのことでした。
秋田県の少人数教育
また、秋田県は、小1~小4および中1~3年生で30人程度学級の少人数教育を実施していて、小学校では33人以上、中学校34人以上の学級をもつ学年には1人の加配がつくのです。視察させていただいた鶴舞小学校では小学校1年生が70人、支援が必要な子は1人でしたが、35人学級の2クラスでした。学級が増えるのではないようですが少人数教育をおこなうためにテームチーチングとして加配されているようです。学力向上には少人数指導が基本との発言もお聞きできました。
その他、県費で市に3人の教育専門監(算数・数学・理科)が配置されています。学校の授業以外に熟に通う児童生徒はほとんどいなく、学校が学力と学習の向上を担う体制で、家庭も協力体制があついようすでした。
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授業スタイルの確立、学ぶ姿勢つくり
このもとで、学習課題を明確にした授業スタイルの確立、教員の型にはまった板書と子どものノート作りの確立、授業中の子どもたちの発言の型の確立、常に発言者を向く学ぶ姿勢づくり、意見を出し合い、学び合う学習の確立、そして家庭での自主学習のノート「ひとべん(1人で勉強)」などが見事なまでに形作られていました。そのうえで、4月の全国学力テスト・12月の県の学力テスト・3月の高校入試で、どの単元が遅れているかなど検証改善が貫かれています。これが、学力テストの評価をあげて、「学力格差」を少なくして、学力の遅れた子どもたちをなくしてゆく取り組みになっているようです。
1年生など低学年でこの教育手法の確立をするためには、家庭と連携したやっぱりしっかりとした取り組みをされているようでした。それだけの安定した協力体制のある地域状況も存在しているようでした。
教育の条件づくりこそ教育行政の役割
今回の、視察は教員が授業づくりに力をつくし、専念できる教育条件づくりをどうつくるのかを学ぶのが目的でした。地域の状況の違いは大阪と大きいものがあるように感じましたが、教員が子どもに向きあい、授業で子どもたちをひきつける取り組みをしてゆく、またそう出来るような条件づくりが重要であること、それこそ教育行政の役割であることが改めて感じるところでした。
現地の学校、教育委員会関係者をはじめ、視察にご協力いただいたすべての方々に改めて感謝いたします。
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