『鉄道シリーズ』番外編。東京オリンピックの開催もまだ流動的だが、その選手や観客の輸送を担うための新交通として東京BRTが試験運行されているのはご存知だろうか。
そもそもBRTとはBas rapid transit、つまりバス高速輸送システムのことで本来は専用走行区間を持つ高速かつ大量輸送を目的とした公共交通システムをいう。
東京BRTは試験運行中は虎ノ門ヒルズ〜新橋〜勝どきBRT〜晴海BRTターミナルを結ぶ。さらにニ次にはこれが豊洲市場、国際展示場、東京テレポート、開催日にはさらに拡充される。使用車両は燃料電池車や連接バスがある。
今回は新橋〜晴海BRTターミナル間を往復してみた。新橋の停留所はゆりかもめの新橋駅に近接しており、ベンチなども完備しているが何故かその場所を示す案内板はない。
連接バスは1時間に1本、全体では1時間に4本運行中で京成バスが委託を受けている。バス停に5分前に到着、私以外は視察に来たお役人風の人が4人、計5人の乗客で出発。
国道15号線を左に曲がり、さらに新たに開通した環状2号線を左折、浜離宮の前を通り、橋を超えて勝どきBRTに到着。
次の角を左に曲がり、大回りして晴海BRTターミナルまで約20分で到着。晴海BRTは晴海2丁目のバス停近くにある広々とした空き地を舗装した広場。高層マンションの谷間のようなところにある。
連接バスの乗り心地は悪くはないが、連接部に近いところはパチパチと音がするのが気になる。
114人乗りに6人では混み具合などはよくわからないが、専用道路があるわけでもなく、連接バスが珍しいだけである。試験運行中とはいえ、せめて晴海BRTターミナルには椅子一つ、屋根一つくらい有ればいいのであるが。
帰りもこのBRTしかないので10分程度待ち乗り込む。左回りに晴海通りを走り、月島警察署の前を曲がり、勝どきBRTに停車。マンションの住人か、バギーを押した女性が器用に乗り込んでいた。鳴り物入りで作られたBRT、活用できればよいのであるが。