珍客が我が家にちょくちょくやって来る。住まいは杉並区久我山だが、20年前に引っ越したたきには隣の地所は畑でかぼちゃや冬瓜などを作っていたし、空き地もところどころに残っていた。それらがなくなり住宅となった今でも近くには大きな邸宅があり、大きな銀杏や辛夷、欅、クヌギなどの大木が生えていて夏になると草も茂り、野生動物にはいい隠れ家のようになっている。さらに盛夏には昼は蝉、秋の夜はコオロギなどが大きな声で鳴いている。
こんな場所のため、小動物がちょくちょく散歩に出掛けているようだ。以前よく見かけたのがハクビシンだが、最近はお目にかからない。しかし、今でも私の庭を我が物のように横断していくのはタヌキ。
(子ダヌキの姿も)
(庭の鉢の陰)
5年くらい前にタヌキの子供達が我が家を覗きに来てそばによると蜘蛛の子を散らすように逃げて行ったのには肝を冷やした。
(ハクビシン)
タヌキは夜行性と言われているが、このところ我が家の庭を通過するのは昼も夕方もある。お隣が不在がちということもあり、今日などは午前5時頃からガサガサいっており、何かと思えばタヌキくんが盛んに活動していたのだ。
鳥も色々な種類がやって来て目や耳を楽しませてくれる。ウグイスは姿を見たことは殆どないが、冬から春になり、だんだん鳴くのが上手くなる。
冬になると餌を求めてメジロがつがいでやってくる。
木に刺したみかんを狙って、椋鳥やヒヨドリも来る。最近は飼われていたのだろうかブンチョウやインコが群れを作ってやって来たり、シジュウカラが来て鳴いてくれたりと楽しい。
珍客と言えば爬虫類。個体によって姿がかなり変わるが、尾の長いトカゲが住んでいるようで小さな子供も含めてよく見かける。ガマガエルは水栓のある穴に常駐していてあたりを歩き回る。
朝窓を開けようと網戸を見るとヤモリ発見。久しぶりなので連れ合いにも見せるが、体長8センチほど。足には吸盤が付いていて垂直な網戸や壁をものともせず登って行く。
手に取るとキューと鳴くが家を守ってくれる大切な動物のため、静かに網戸に戻した。彼が活躍して蚊などを捕まえてくれることを期待している。
逆にこの所の猛暑で蚊が飛んでいないのには庭掃除や薬剤散布の際にも助かっている。