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休みを取り、用事が午前中で終わったため、東京国立近代美術館で開催中の『TRIOパリ・東京・大阪モダンアート・コレクション』を見に行く。午前から降り続く雨も中々止まず、神保町駅から歩くとやはり結構遠い。竹橋を渡り、右側に美術館の建物を発見した。
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東京国立近代美術館(略称、MOMAT)は元は京橋にあったものを1969年に当地に移し、開館したものだが、この建物はブリヂストンの創業者石橋正二郎の寄付により寄贈したことを初めて知る。
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中に入ると趣旨が描かれているが、パリ・東京・大阪(パリ市立近代美術館、当館、大阪中之島美術館)の秀作を持ち寄り、色々なテーマで並べ展示するという企画である。入るとすぐに『椅子に座る人』というテーマでロベルトドーネーの『鏡台の前の裸婦』、佐伯祐三の『郵便配達夫』、安井曽太郎の『金蓉』という三作品が迎えて来れる。
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なお、この展示会は各美術館の所蔵ということもあり、殆どの作品を写メに納めることができる。
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続いて『川のある都市風景』ではノートルダム大聖堂、お茶の水の聖橋などが並ぶ。『都市の風景』ではユトリロの『セヴァスト通り』、長谷川利行の『新宿風景』、河合新蔵の『道頓堀風景』といずれも味のある絵が並ぶ。
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『都市のスナップショット』ではブレッソン、ドアノーなどのパリ、奈良原一高、冨山治夫などの東京、天野隆一などの大阪の写真が展示されている。続く『近代化する都市』のコーナーには三越銀座店の開業のポスターや大阪あべの近鉄の秋の秀彩会のポスターなども飾られている。
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マグリット、ダリ、シャガールなどの名作を見ながら歩くが、どれも名画ばかり、ついつい時間がかかる。
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メインのように扱われている『モデルたちのパワー』のコーナーにはアンリ・マティスの『椅子にもたれるオダリスク』、萬鉄五郎の『裸体美人』、モジリアニの『髪を解いて横たわる裸婦』の3作品が並んでいた。この周りにはあまり人はいなかったが、それぞれの力強さ、特に萬鉄五郎の絵の迫力と構図の面白さ、モジリアニの瞳が描かれた表情はしっかりと目に焼き付けた。
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もう一つ眼に止まったのが、『こどもの肖像』、藤田嗣治の『少女』、岸田劉生の『麗子肖像』、原勝四郎の『少女像』であった。
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さらに『響きあう色とフォルム』と題して岡本太郎、ダリ、草間弥生などの作品が並べられていた。また、並べてある萬鉄五郎の作品も決して見劣りしない。
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ほぼ最後の『ポップとキッチュ』と題したコーナーに私の好きな奈良美智の『In the Box』を見つけ、勝手に喜んでいた。
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それにしても『3つの対比』というテーマに沿い、これだけのアートが並べられた展覧会の意図、面白みなど感心させられた展覧会であった。なお、萬鉄五郎の『裸体美人』は7月21日までで一旦展示替えになり、8月9日から再度展示されるので気をつけて頂きたい。