事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「よってたかって古今亭志ん朝」 志ん朝一門 文春文庫

2011-05-14 | 芸能ネタ

32068825


よってたかって古今亭志ん朝 (文春文庫)
価格:¥ 570(税込)
発売日:2008-06-10
あまりにもうますぎて志ん朝の落語を敬遠していたわたしが馬鹿でした。「明烏」や「品川心中」の絶妙の語り口に嘆息。弟子たちの回顧録で、不断の努力があったことがわかる(まあ、それ以前にまちがいなく天才なのだが)。志ん生の息子ということで、逆にプレッシャーを感じていたらしい。

「うーん……ねえ?

こんな独特の志ん朝口調を、残された音源で楽しむことにしよう。弟子たちが談志のことをクソミソにけなしているのは、なんかわかりますね。小さんの孫まで批判するのはやり過ぎだろうけれども。師匠譲りの、まじめな一門だなあ。

「強次っ(志ん朝)、強次っ、真っ直ぐ父ちゃん(志ん生)と母ちゃんのところへ行くんだよっ」

臨終の際に、お姉さんが志ん朝にかけたことばが哀しく、おかしい。あの世では、志ん生、馬生、志ん朝の噺をライブで聴けるわけだ。まっつぐ、行くことにしましょう。

コメント
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