ホラーというよりまさしく奇談。でも他のどんな作品より作家としての綾辻の日常が描かれていてうれしい。なにしろ彼の奥さんがやたらに出てくる。そして謎めいたつぶやきで主人公を不安にさせるのだ。
綾辻の奥さん……謎の女性である小野不由美ってこんな人なのかと想像しながら読んでいました(笑)。きっと仏教系のうんちくは夫婦の会話からなされたのであろうと思うとなおうれしい。奥さんの新作「残穢」も出たようだし、十二国記も新潮文庫で再発。やれうれしや。
あ、それからこの作品もこれから胃カメラを呑む予定の人は絶対に読んではいけません。
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