非ミステリ篇はこちら。
それでは2014年、日本人は映画館でどんな作品をどれだけ観たかを。
1.「アナと雪の女王」(ディズニー) 259.2億円
2.「STAND BY ME ドラえもん」(東宝) 91.8億円
3.「マレフィセント」(ディズニー) 66.5億円
4.「るろうに剣心 京都大火編」(WB) 53.8億円
5.「るろうに剣心 伝説の最期編」(WB) 45.1億円
6.「テルマエ・ロマエⅡ」(東宝) 43.1億円
7.「名探偵コナン 異次元の狙撃手」(東宝) 40.2億円
8.「思い出のマーニー」(東宝) 36.0億円
9.「ドラえもん 新・のび太の大魔境」(東宝) 34.7億円
10.「GODZILLA」(WB=東宝) 31.4億円
……一瞥してお分かりのようにとにかくアナ雪の年だったのだ。音楽とキャラを有機的に動かすというウォルト以来のディズニーの伝統が守られている。にしても、まさしく雪だるま式の大ヒット。これだけの数字をたたき出した本当の理由は誰にもわからないだろう。
この作品がなかったら全体としては前年割れに追い込まれたかもしれないので、業界としては油断できない。東宝の一社寡占状態が解消され、ディズニー、ワーナーが健闘したのはよろこばしい。ランキングには入っていないけれども、松竹も意外にヒット作が多かったの。
それにしてもアニメはやはり強い。STAND BY MEによってドラえもんの興行はなおも盤石になったし、妖怪ウォッチ人気もあるから東宝は安閑としていられる……わけではないのよね。なにしろ宮崎駿が引退してしまったのだから。
わたしは必ず復帰するとまだ思っているけれど、それにしたって作品を完成するには数年かかる。ここは、勝負どころか。わたしがわからないのは東映だ。仮面ライダー、スーパー戦隊、プリキュアで稼ぐのはけっこうだけれど、ONE PIECEはもうちょっとなんとかならないのか。おとな向けの企画は首をかしげるようなのばっかりだし。
次回は北米興行成績篇。