今日は大河ドラマを見ることができないので、ほんのちょっとだけ関連したネタを……ほんとにちょっとだけだから怒らないでね。
さすがにわたしぐらいの年齢になって「変態仮面」を見るのはちょっと恥ずかしい。まだしもアダルト作品の方がハードル低いかも。これをレンタルショップのお兄ちゃんお姉ちゃんに差し出すのはなあ……ディスカスはこういうときのためにあるんだね。
原作はかなり昔のジャンプに掲載されていたものだとか。確かにテイストはそれっぽい。正義感あふれる刑事とSM嬢とのあいだに生まれたさわやか少年が、パンティをかぶると異様なチカラを発揮して……うん、確かにジャンプっぽい(笑)。
冒頭から某作品を意識しまくり。原作マンガがパラパラと映し出され、重厚な音楽とともにDNAや蜘蛛の糸が……じゃなくてパンティが映し出されます。
これ、つくりましょうよと提案したのがあの小栗旬で、脚本と監督が「勇者ヨシヒコ」「銀魂」の福田雄一。こうくれば客の側もまともにドラマを味わおうなんて考えちゃいない。例によって例のごとくムロツヨシや佐藤二朗がアドリブでギャグを飛ばしまくり、カメラのうしろで福田が大笑いしているのが見えるようだ。
出演者たちも気合いが入っている。SM嬢役の片瀬那奈はそこまで邪悪な表情をやんなくていいし、安田顕や岡田義徳、柳楽優弥や皆川猿時はきっちり変態仮面の“おいなりさん”に顔をくっつけてます。
いまや別方面ですっかり有名になってしまった愛子ちゃん役の清水富美加も、変態教師に“洗脳”される美少女という、なんというかなんというかな役で笑える。
それよりなにより、ここは主役の鈴木亮平の根性に拍手。腰を振りながら一歩一歩悪役に近づいていくあの変態っぽさは一朝一夕にできるものじゃない。ひょっと前から変態?とみんなからつっこまれたに違いありません。来年の大河ドラマの主役が、直前にこんな役を、しかもみごとに演じていたということで歴史に残るかも。