エルヴィス・プレスリーの半生を描いた映画。大佐と呼ばれるマネージャーに搾取され続けるお話でもある。なんか近ごろの音楽スター実録ものの典型ですね。彼の大ファンだった湯川れい子さん(うーん、いちばんわかりやすいのはラッツ&スターの諸作の作詞家。わたしにとっては全米トップ40の人)が見てどう思ったろうか。彼女はマイケル・ジャクソンのハートブレイク・ホテルというタイトルにも異見を発していたのだった。
ついでに言うと、ジョン・レノンの曲がナンバーワンになれなかったとき(その時の1位はブロンディの「Tide is high」だったと思う)「これは残念よね」いいんですかトップ40の人なのに。
数多くのヒット曲をもつエルヴィスのことだから、それだけでも心浮き立つ作品になるはずだった。だけどそういう映画には監督のバズ・ラーマンはしたくなかったわけだ。ちょっと装飾過多な部分もあり、そのあたりもバズ・ラーマンらしいところか。
大佐を演じたのはトム・ハンクス。気持ちよさそうに悪人であり、同時に悲劇の人であるあたりの複雑さを見せつけてくれる。
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