事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント 2017夏休みラーメンマラソンPART17 麺屋まるぶん。

2017-08-21 | 食・レシピ

PART16「いち」はこちら

娘を米沢に送っていく。となれば候補は米沢の熊文と山形の丸文(〇のなかに文)。

米沢在住の娘はこれから何度も熊文にいけるのだから、と丸文を選択。午後1時。

混んでるだろうなあ、と思ったらやっぱり。駐車場がこの店はネックなんだよね。まあ目の前に広大な駐車場が広がっているとも言えますが(山形ビッグウイング……コンベンションビューローさんすみません)。

なんとか駐車して行列に並ぶ。後ろの方で若者たちが「うまいの?」「すげーうまい」と会話している。わかってるなあ若いの。

わたしは丸文ラーメン、妻と娘は煮干しデラックスの細麺と太麺をそれぞれチョイス。さあいただきましょう。

「おいしいいいいいっ」

あんたたち、反応が早すぎる。まあ、連れてきてよかった。

「あたし、すでにクチのなか火傷してる」

被害者まで出ています(笑)。それでもかき込むのを娘はやめない。

きょう出勤したら、事務室の相方が

「きのう丸文いきました!午後1時くらい……奥の座敷に」

いたのにお互い気づかなかったかすれ違ったか(笑)。にしても世間は狭いのぉ。酒田の人間が、山形のラーメン屋でニアミス。やれやれ。

最終回「花や2nd」につづく

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おんな城主直虎 第33回 嫌われ政次の一生

2017-08-20 | 大河ドラマ

第31回「虎松の首」はこちら

米沢まで娘を送って行き、何気ないふうを装いながらも、今日の大河は見たかったので酒田まで160キロを突っ走って帰る。高橋一生の最期を見届けなければ、この、あまり盛り上がらない大河を見続けてきた甲斐がないというものだ(先週は見逃したけど)。

前々回は世界陸上のあおりを受けたか視聴率は10.6%と最低を記録。次の「復活の火」はオリビア・ハッセーと草刈正雄が出てきそうなスケール感からかわずかに12.0%と上昇。

おそらく、この大河の不調はNHK内部でも問題になっているのだろう。制作統括に男性が加えられているあたり、なんか宮仕えのつらさをうかがわせる。

そして、政次の最期。まさか磔とは。切腹すらさせてもらえなかったのか。井伊家を守るために、という政次の動機が井伊家=直虎だったとダメ押しするあたりは森下泣かせ脚本の面目躍如。真田丸であれば今回のサブタイトルは文句なく「本懐」。

誰もが驚いたであろう直虎と政次の最後のやりとり(苛烈なラブシーンでもある)にはきっと批判も集まるでしょうが、高橋一生という存在を消すにはあれしかなかったのかなという気もする。白と黒の碁石のやりとりでラブコメを展開してきたふたりを押し潰したのが、才もなく、ただ執念深いだけの男だったというオチはすごく納得できる。歴史ってそういうものだったんでしょう。

問題はこれからの「おんな城主直虎」という大河だ。どうするんだろう。妻としみじみ、この大河に高橋一生がいなかったらどうなっていたのかと語り合う。人気を集めるとすれば、クレヨンしんちゃんのようなポーズをとる徳川家康(阿部サダヲ)の愛敬しかないんだろうが……。

わたしはこの回を見て満足。三年後ぐらいの大河にマジ帰ってきてね高橋一生。今回の彼の脚を引きずる演技が、「軍師官兵衛」の岡田准一への返歌だったろうことも含めて期待。視聴率はさすがに13%行くはず。

第34回「隠し砦の龍雲丸」につづく

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明細書を見ろ! 2017年8月号PART2 人事院勧告2017

2017-08-20 | 明細書を見ろ!(事務だより)

PART1「印刷室の彼女」はこちら

わたしたち山形県職員にとって、未来の給与の大いなる予告篇ともいうべき人事院勧告が8日に出ています。おもな勧告は

・4年連続の給与引き上げ(高齢層をのぞく)

・ボーナスを0.1月分引き上げ

……なんか、目新しい部分が見当たらなくて面白くないな、というのが正直なところ。定年延長や非常勤職員の条件改善に向けて、もっと突っこんだ内容があるかと思ったのに。

この勧告は近年きわめて政治的になっていて、給与を引き上げるのも、(アベノミクスのおかげで)民間の給与の伸びが絶対にある、という前提に立っています。政権に逆風が吹きはじめ、来年の勧告ははたしてどうなることやら。

画像は「夜行」森見登美彦著 小学館
あまりにも簡単に言ってしまうと、これ「ラ・ラ・ランド」じゃね?もうひとつの人生を夢想するのは、実は誰しも覚えがあるはず。それをここまでトリッキーに描けるのは森見登美彦の手腕。登場人物たちの連関が、主人公の妄想の産物ではないとどうして言えるだろう。

2017年9月号「定年延長。」につづく

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明細書を見ろ!2017年8月号PART1 印刷室の彼女

2017-08-19 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2017年7月号「新機種登場。」はこちら

すっかりみなさんにおなじみになった(と思います)印刷室のコピー機。そうです、280万円のあいつです。彼女をもっと身近に感じていただけるようになりました。なぜ女性にしているのかは事務職員の勝手。

さあ文書の印刷をするときに、プリンタの選択画面に入ってみましょう。そこに

iR-ADV6565

という選択肢があるはず。それが、彼女(イメージランナーアドバンス)です。つまり、これまでのようにスマートチャージだけでなく、コピー機から直接プリントアウトできるわけ。両者を比べてみれば、その質の差は歴然。少なくともモノクロ文書なら彼女を利用していただいたほうがずっと綺麗。なにしろ280万円ですし。通常使用するプリンタに、彼女を“指名”してあげてください。

なぜ事務職員がわざわざこんなことを紹介するかというと、もちろんその方がコストパフォーマンスがいいからです。スマートチャージの場合、月額12960円で

モノクロ 2400枚 

カラー  720枚

印刷できる設定。これを超過すると、いきなり

モノクロ 1.62円

カラー  5.4円

がかかる仕組み。で、これがけっこう超過している(笑)。

コピー機とスマートチャージは、同じ業者がメンテナンス。

「職員のPCとコピー機をつなぐってことは、そちらにとっては不利じゃないか」

「そうなんですよ。でもそういう契約でコピー機を導入したんで……」

まあ、多少の金より時間の方が大切でしょうからうるさいことは言いませんが、設定をちょいと変えてもらうだけで、みなさんには美しい文書が、事務職員には笑顔が提供されるという仕組み。どうかご理解を。

PART2「人事院勧告2017」につづく

画像は「銀魂(ぎんたま)」(2017 ワーナー)

脚本監督:福田雄一

出演:小栗旬、長澤まさみ、菅田将暉、堂本剛

福田といえば旧庄内映画村で撮影された“予算が少ない冒険活劇”「勇者ヨシヒコ」(テレビ東京)でおなじみ。

この銀魂は、“予算が多い勇者ヨシヒコ”原作に耽溺したわたしは不安だったのだけれど、まさかまさかこんなに面白いとはっ!まあ、いくら金をかけても、いちばん笑えたのが佐藤二朗のアドリブだったのはさすが福田。悪役の菜々緒がこらえきれずに吹き出しているのもカットされておりません。

 

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うまい店ピンポイント 2017夏休みラーメンマラソンPART16 いち

2017-08-19 | 食・レシピ

PART15「川柳」はこちら

ラーメンマラソンも終盤戦。今回は三川のイオン近くにある「いち」

誰も騒がないし、ネットでもあまりふれられていないけれども、わたしはここの辛味噌ラーメンが好き。大好き。

で、その味はイオンシネマ三川で見る映画と分かちがたく結びついている(大げさ)。

今回は「スパイダーマン:ホームカミング」。

作り手は、ピーター・パーカーを“みんなから庇護される存在”として強調したかったはず。だから登場するふたりの女性がとにかくでかいでかい(笑)。

くわえて最も色っぽい存在がメイ叔母さんのマリサ・トメイであるあたりも周到だったなあ。

PART17「麺屋まるぶん」につづく

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「スパイダーマン:ホームカミング」Spider-man:Homecoming

2017-08-18 | 洋画

スパイダーマンの再リブート。まあ、商売上のいろんな理由があったことは理解できます。アベンジャーズに組み入れられたことで、結果的に大ヒットしたのだからSONYも満足でしょう。スピンオフを大量につくるらしいのはさすがにやり過ぎですが。

今回はトム・ホランド主演でアイアンマンがサポート。父親に愛されなかったとまだ誤解しているトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が、父親らしい愛情をピーター・パーカーにそそぐ。

これまでの実写版5作品を全部劇場で見ている、マーベルとSONYのいい客だから言わせてもらうと、今回のピーターがいちばんバカです。理系の進学校に通う、賢い子であったとしても、お前それやっちゃダメだろ、ということをいくつも。

うわぁこういう展開はしんどいな……と思っていたら、後半いきなり面白くなる。これほどストレートな成長物語は久しぶり。6作目にして初めて、スパイダーマンのスーツを着ていないときの方が気持ちのいいドラマになっている。

これはトム・ホランドのキャラによるところが大きい。未熟な高校生パーカーは、スタークとメイ叔母さん(マリサ・トメイ→ダウニーの元交際相手です)、スーツ内蔵のAI、カレン(声はなんとジェニファー・コネリー!吹替版だったのがくやしい)、そして敵であるバードマン、じゃなかったバルチャー(マイケル・キートン)にまで徹底的に指導され、ヒーローとして自立していく。教養小説の王道です。

序盤は確かに「赤いマスクをかぶったチンケな野郎」だったけれども、後半は違う。次作も絶対に見ようと決心しました。

“彼女”が実は最初から登場していたとか、政府のお偉方として出てきたのが「ダーティハリー3」のタイン・デイリーだったとか、泣かせるネタもたっぷり。

街の隣人として、地に足をつけて正義を行っていくという宣言(正解だぞピーター)に、

「ブルース・スプリングスティーンの歌みたいだ」

そうほざくアイアンマンよ、実は今回もあんたが事件の発端だったんだぞ!(笑)

ホームカミングというタイトルに二重三重の意味をこめて、なかなかの作品。ぜひ。

「ファー・フロム・ホーム」につづく

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「アタック・ザ・ブロック」Attack the Block(2011 英)

2017-08-17 | 洋画

 

ロンドン。あまり治安のよろしくない団地(BLOCK)周辺で花火があがる。今夜はガイ・フォークス・ナイト(17世紀の国会議事堂爆破未遂事件を記念する夜)なので打ち上げ花火や爆竹をその団地のガキどもが用意している(伏線)。

看護師サム(ジョディ・ウィッテカーがすばらしく魅力的)は二ヶ月前にこの団地に引っ越してきた。勤務を終えて帰宅する彼女の前に、悪ガキたちが立ちはだかり、金品を脅し取る。そこへ、空からある物体が落下し、地獄の夜が始まる。

悪ガキのトップを演じるのはスターウォーズのフィン役で一気にメジャーになったジョン・ボイエガ。エイリアンによって顔に傷がつけられたままラストまで突っ走る。ガキどもはほんとにむかつく連中なんだけれども、環境のせいでこの団地から抜け出せない彼らのいらだちは伝わる。

低予算のエイリアン侵略もので何がしんどいかというと、“特定のエリアでのバトルしか描けない”こと。その点、この映画では団地周辺にしかエイリアンが到来しない理屈が、苦しいけれどもちゃんと用意されています(笑)。だからテレビでも報じられていなくて、誰もエイリアンの襲来を信じてくれない。

まもなく公開される「ベイビー・ドライバー」が、はてしなく傑作の匂いがするので、監督のエドガー・ライト関連作品をチェックしようとディスカス。彼はこの映画の製作総指揮を担当。「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ」などのイギリスらしい苦みに「アントマン」のギャグを加えると「ベイビー・ドライバー」になるのかなと勝手に想像しています。

英国ではカルトあつかい。花火を使ってエイリアンを木っ端みじんにしたボイエガが、ユニオンジャックにつかまって助かるあたりの能天気さ(と、イギリスらしい格差社会への皮肉)でうけたんでしょう。これは拾いものでした。フードをかぶってチャリをあやつる悪ガキどもが、すっかり「E.T.」なのもご愛敬。ああベイビー・ドライバーが待ち遠しい。

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うまい店ピンポイント 2017夏休みラーメンマラソンPART15 川柳

2017-08-17 | 食・レシピ

PART14「如意」はこちら

この時期、酒田のラーメン屋はえらいことになっています。帰省客や観光客で大行列。鮭が生まれた川に帰るように、酒田で生まれた人間はどうしても帰ってくればラーメンを食べずにいられない。

観光客は観光客で、どうやら酒田の名物は魚だしの醤油ラーメンだという情報がきっちり。

おかげで、特に月系のお店は午後3時でも行列。

わたしのように、夏休みにラーメンをいただこうという人間にはつらい状況に。

打開する方法はただひとつ。混まない時間帯に行く、これしかない。

ということであまりよそ様には言えない時間帯で行ってしまいました川柳。そのかわりにお昼休みにずっと仕事してたんで許してね。

いただいたのはかつて椎名誠が絶賛したワンタンメン。よそ様に言われないとそのおいしさを実感できなかったかも。これが、ザ・酒田のラーメンなのだから。おいしっす。

PART16「いち」につづく

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うまい店ピンポイント 2017夏休みラーメンマラソンPART14 如意

2017-08-16 | 食・レシピ

PART13「新三」はこちら

きのうは米沢。といえば当然あの熊文に向かう。お昼時をはずして行ったのに長蛇の列。うわあこれはいかん。

ということで妻子のおすすめの天ぷら屋「天新」で冷やし天丼。

冷やし天丼?なんだそりゃ。いやな予感がする………………うぅんんんまああああい。

最初に出てきた茶碗蒸しのおいしさで気づくべきだった。こりゃマジでうまいぞ。天ぷらはサクサクだし、最後に穴子のだし汁でお茶漬けにしていただくと……

場所がなー、わかりにくいんだよなと思ったら、目の前に龍上海米沢店の幟が。あの店の真裏のマンションの1階です。

で、帰ったらやはりラーメンはいただかないと。如意で冷やし担々麺。すんごく量が多いのでした。びっくし。

PART15「川柳」につづく

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キングコング:髑髏島の巨神 PART2

2017-08-15 | 洋画

PART1はこちら

1944年と1973年という時代設定がうまい。ネタバレになるけど、終盤にこんなやりとりがある。

「戦争は勝ったのか」

「どの戦争?」

つまり、どちらもアメリカが圧倒的な戦力を他国に投下していた時代。ヘリの編隊が髑髏島に特攻するシーンは、誰がどう見てもコッポラの「地獄の黙示録」そのまんま。ワルキューレの騎行が聞こえないのが不思議なくらい。

そして島を爆撃したことで“巨神”であるコングは激怒し、大量の犠牲が発生する。これがベトナム戦争の暗喩でなくてなんだろう。主人公の名前がコンラッドなのもきっと確信犯(「地獄の黙示録」の原作はジョゼフ・コンラッドの「闇の奥」)。

オリジナルの「キングコング」のヒロインはフェイ・レイ。初代スクリーミング・アクトレス(絶叫女優)。76年版はなんとジェシカ・ラング、05年版はナオミ・ワッツ。彼女たちにくらべて今回のブリー・ラーソンは少し地味かなとは思った。絶叫しないのは現代っぽくていいのだけれど。でも伝統にしたがって次第にセクシーな衣装になっていき、ノーブラでがんばってくれるのでうれしくなる(どうせオヤジだよおれはよ)。

コングと彼女の交流は、異種婚姻譚であると同時に、アメリカとアジアの和解も象徴しているのだろう。そう感じさせるほど、むしろ戦闘シーンは残虐です。

バトルが髑髏島限定なのはとても納得できる。へたにコングをニューヨークへ連れて行って見世物にしようなんて(今思えば)無茶なお話だからね。トム・ヒドルストンもジェームズ・ボンド役が噂されたのが当然と思えるかっこよさ。あー面白かった。

「面白かったでしょ?」

息子は鼻高々。くっそー、やっぱり映画館で観ておくべきだったー。

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