事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ガイ・リッチー三昧3「スナッチ」Snatch(2000 SONY)

2023-01-11 | 洋画

「ロックンローラ」篇はこちら

ガイ・リッチーの名を世界に広めたヒット作。1作目「ロック~」を見て感激したブラッド・ピットが、破格のギャラで出演を希望したのだそうだ。

で、お話の構造はそっちとほとんどいっしょです。ただし今回、中心となるのは86カラットのダイヤモンド。いろんな連中がそのダイヤを強奪(スナッチ)しようと動き回ります。

主役はジェイソン・ステイサム。ぼそぼそとつぶやくような語りが実にいい。彼は闇興行ボクシングのプロモーター。だいじな一戦の前に選手が負傷してしまい、その負傷させた相手(ブラッド・ピット)を代役にするが……

とにかくブラピが強すぎるのが笑える。八百長のために4ラウンドでKOされなければいけないのに……ということでステイサムも客も別の意味でハラハラ。

オープニングはダイヤモンドの強奪シーン。犯人のマフィアをベニチオ・デル・トロが演じていて、彼はブラピと顔のつくりがいっしょなので笑える。ユダヤ教のラビの扮装でダイヤ商の店に侵入するやり口など、うまいなあと思う。

全体の流れがタランティーノの「レザボア・ドッグス」そのもの。もっとも、あちらは強奪そのものをまったく描かないというアクロバットをやっていましたが。

再見しても爽快感は変わらなかった。みごとな作品。そしてこの調子ですすんでいれば今ごろ大監督になっていただろうに……

音楽はストラングラーズ、10ccの「ドレッドロック・ホリデイ」(日本のタイトルは「トロピカル・ラブ」でしたw。どうしてこんなグループ名になったかは、スナックラジオにおいてリリー・フランキーが解説していてさすが)、そして、まさかのちに結婚することになるとは思わなかったであろうマドンナの「ラッキー・スター」が使われています。

「リボルバー」篇につづく

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うまい店ピンポイント 2023年年始篇 米沢屋

2023-01-10 | 食・レシピ

川柳篇はこちら

「伍長、パスタが食べたいんでしたよね」

「まさか市役所と産業会館にカフェが待っているとは」

「で、結局は焼きそばの米沢屋すか」

「そうす」

「それはあとがけソースのシャレですか」

「大盛りイカタマゴっす」

……ってことで次は絶対にパスタっす。

ところがそうはいかないのでした。緊急事態発生篇につづく

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ガイ・リッチー三昧2「ロックンローラ」RocknRolla(2008 WB)

2023-01-10 | 洋画

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のストーリーにほとんどふれないでしまったけれど、だいじょうぶ。だってこの「ロックンローラ」と構造がまったくいっしょだから。

・チンピラたちが悪ボスの奸計にはまり、その指令に従わざるをえなくなる

・まわりまわってチンピラたちの動きは、そのボスにとって都合の悪いものになっていく

・ボス激怒

・非常に癖の強いヒットマン登場

・それぞれの思惑がからまり合って状況は混迷

・意味のないシーンの意味のない登場人物の意味のない行動と思われていたものがきっかけとなって状況激変

・思わずにやりと笑いたくなる形でエンディング

明らかにクエンティン・タランティーノの影響下にある演出法だし、宮藤官九郎との共通点も多い。タランティーノとクドカン好きなわたしがガイ・リッチーを好きになれないはずがない。

ジェラルド・バトラートム・ハーディマーク・ストロングタンディ・ニュートンなど、出演陣はすっかり豪華になっています。

 またしても音楽はかっこよくて、クラッシュやルー・リードの曲などが使われています。さてお次はいよいよ「スナッチ」を特集。

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どうする家康 第1回「どうする桶狭間」

2023-01-09 | 大河ドラマ

「鎌倉殿の13人」の、あの最終回からこちらに来るというのはハードル高いですよね。自分は鎌倉を守るためにこれだけ苦労したのに、義時の最期は哀しいものだった。そのすぐ(でもないけれど)にご陽気な家康で視聴者のご機嫌をうかがわなくてはならない脚本の古沢良太さんの苦労もうかがえる。

でも、やったるでという戦略は理解できる。鎌倉殿の13人の最終回に松本潤が吾妻鏡を読んでいる徳川家康を登場させたように、この第1回では、武者姿の家康に

「源頼朝公が天から降りてきたような」

などというサービスまで。

三谷幸喜と古沢良太といえば、観客にサービスしようという……もっとはっきり言えば客を手玉にとってやろうという脚本家の双璧。期待できます。

タイトルバックの相違からして驚かされる。重厚で、悲愴なお話だった鎌倉殿の13人と違うということを十分に意識したのであろう明るい演出。スタッフが、鎌倉殿の13人のタイトルバックを見て、これとは真逆に行こうぜと決意したのがうかがえる。

そしてストーリーも、まだ十代だった家康を強調するためか、背広にリュック姿の刑事弁護士以上の松潤のテンションの高さ。だいじょうぶか……

でもわたしたちは知っている。ラブコメでいっしょになった有村架純とその子の運命がその後どうだったか。桶狭間を第1回で終わらせちゃうの?

さあ、この1年、わたしたちは誰もが知っている人物の誰もが知っている人生につきあうことになる。どう古沢さんが裏切ってくれるか。今年もこの大河を見続けることにします。あ、今年も「どうする家康」を「ど」で単語登録しました。

第2回「兎と狼」につづく

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ガイ・リッチー三昧1 「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」Lock, Stock and Two Smoking Barrels (1998 ユニバーサル=SONY)

2023-01-07 | 洋画

「キャッシュトラック」があまりに面白かったので、久しぶりにガイ・リッチーに注目。

彼のキャリアを見ると、メジャーデビュー作がこの「ロック~」で、なんといきなりその年のイギリスでの興行成績 1 位になっている。

以降、コンスタントにキャリアを積み上げて……とはいかないのが面白いところ。誰にでも浮き沈みはあります。

さて、さっそくその「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」をレンタル。いきなり意味不明なタイトル。

調べてみたら、これは銃の部品を用いたイディオム

 Lock,stock,and smoking Barrel

で、「照準をロックし、弾を込め、弾倉からは煙が出ている」

ということで、要するによくわかんないけど「これで全部」ということなのだそうだ。英語圏の人たちは本当にこんな言い回しするのかいな。

で、バレルが複数形にアレンジしてあるのがこの映画のラストを象徴している。なるほど。

もしもあなたがガイ・リッチー監督作品を初めて見るというなら、こんな説明は無用だ。彼の作品の特徴は

・圧倒的な速さの場面転換

・わけのわからないシーンの連続が、最後には伏線としてすべて回収される

……という快感を味わえばいいわけだし。イギリスでの大ヒットは口コミで面白さが知られたからだろう。

借金まみれになってしまったドジな四人組のひとりがジェイソン・ステイサム。「キャッシュトラック」同様に彼の語りがいい感じ。特別出演的にスティングが登場したのには笑った。

ダスティ・スプリングフィールドの「スプーキー」などのサントラもいかす。

「ロックンローラ」篇につづく

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うまい店ピンポイント2023年年始篇 川柳

2023-01-06 | 食・レシピ

馬場篇はこちら

「なーんだ伍長、今日もラーメンじゃないですか。」

「いやオレやたらにパスタが食いたいの。前世はイタリア人だったし」

「焼肉食べたいときは韓国人だって言ってましたよね」

「でもつい川柳に」

「前世も日本人だからでしょ」

……待てよ。酒田でパスタ食べるって考えたときに、じゃあどこを選択するの?

いろいろと考えたけど、やっぱりめんどくさいのでした。むかしのわたしからは考えられないけれど、量が多いのは嫌なの。何様?

いやー川柳はあいかわらずお年寄りが多くて笑える。そのなかでは若い方なのに、ちょっとこのワンタンメンは多いなと思ったのでした。生物として弱ってます。おいしいんだけどね。

とかいいながら次は大盛り篇

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うまい店ピンポイント 2023年年始篇 馬場

2023-01-05 | 食・レシピ

2022年年末居抜き篇はこちら

「今年のラーメン初めは馬場」

「伍長、いよいよ始まりましたね」

「うーん、今年はもうちょっと違うジャンルにも挑もうかと」

「この裏切り者」

……Facebookって、その日の過去の自分の記事を紹介してくれるじゃないですか。

我ながらあきれる。

同じような店に同じように通っているの。ラーメン以外だと牛丼ぐらい?

おしゃれなカフェとかでランチするのもいいじゃん。ってことで次の店は……

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アバターを復習する

2023-01-04 | 洋画

新作が公開されているので、まずは一作目を復習。

初めて見た時の感想でほぼすべてを言い尽くしている。異世界の造型は素晴らしいし金もかかったろうが、実は少し退屈でもある。それが一転して途中から面白くなるのは、米軍、特に海兵隊の野卑で猥雑なセリフや動きのおかげだ。

美しい植物を機械油にまみれた重機が踏み倒していく……これほど図式的なストーリーもないものだが、「エイリアン2」「ターミネーター2」のキャメロンらしさが横溢していてむしろすばらしい。

そしてこの映画において最もすごいアイデアは、アバターたちが微妙に大きい、ということ。それだけで画面が弾む。パワードスーツを着た(殺戮者である)隊長との激突も、それだけで納得させてくれたのだし。ジェームス・キャメロン自身の巨体コンプレックスが確実に影響している。

去年の後半は一度も映画館に行けなかった。学校という業界にいるからコロナを理由にしているけれども、映画館で感染ってほんとにするのかな。

正月の新聞では、新作の宣伝で押井守吉田修一というとんでもない二人が絶讃している。だけれども興行成績はふるわないようだ。世界でいちばん稼いだ作品の続篇なのに?世界でいちばん金をかけた作品なのに?

ふ、いよいよおれの出番?

何様なんだろうわたし(笑)行くぞ映画館へ。3Dメガネはまだクルマのグローブボックスに入ってるかな。あ、クルマ自体を買い替えたんだった。

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今月の名言2022年12月号PART4 アクリル板

2023-01-03 | ニュース

Whisper Not

人気者篇はこちら

「業界の先行きが不透明で、求人を出しても集まらない。運転代行はタクシーのようにアクリル板がなく、感染リスクを恐れる人もいる」

ある代行業者の嘆き。80人いた社員が半分になったのだと。

アクリル板のことは気づかなかった。運転手もそうだが、客もちょっと敬遠しているのかも。だいたい、運転代行の利用者もコロナ禍で激減しただろう。みんな、家飲みが定着しただろうし。そんな風潮に異を唱えるのは不良学校事務職員ぐらいか。先週も代行使いました。ポイントたまってきました。

本日の1曲はウィントン・ケリー。基本的にジャズというのはラッパと太鼓とベースとピアノ。わたしは特にピアノが好きかも。

2023年1月号「追悼北上次郎」につづく。おまけに鮎川誠まで。ううううう。

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謹賀新年2023

2023-01-02 | 日記・エッセイ・コラム

雪囲い篇はこちら

「うわ。伍長今年も門松ですか」

「男結びがどうしてもうまくいかなくて苦労したー」

「また年末に男結び動画をチェックですかね」

「とりあえず、今年もよろしく」

いったいどうやれば男結びをきちんとできるんだろう。妻も動画を見て

「こうよ。こうすればいいのよ……あら」

割れ鍋に綴じ蓋夫婦の2023年に期待して。

 

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