オキナワトゲオトンボ Rhipidolestes okinawanus Asahina, 1951は、トゲオトンボ科(Family Rhipidolestidae)トゲオトンボ属(Genus Rhipidolestes)のトンボ。トゲオとは「棘尾」の意味で、オスの腹部第9節背面にトゲ状の小さな突起があることに因んでいる。
昨年は、沖縄本島に分布する同属のヤンバルトゲオトンボ Rhipidolestes shozoi Ishida, 2005 を撮影しているが、2005年までは、オキナワトゲオトンボとヤンバルトゲオトンボは、同一種のリュウキュウトゲオトンボとされていた。しかしながら、トゲオトンボ属の分類整理及び種の細分化がなされ、またDNAを使った分子系統解析が行われ、沖縄本島北部の山原(やんばる)だけに分布すえう種をヤンバルトゲオトンボとし、名護市の平南川、源河大川、大浦川以西、および渡嘉敷島に分布する個体群をオキナワトゲオトンボとしている。
本種は、樹林に囲まれた河川源流域に生息し、オスの翅には先端には、ヤンバルトゲオトンボにはないノシメトンボと同様な明瞭な褐色斑がある。今回の沖縄遠征では、名護市の林道沿いで山の斜面から水がしみ出している場所で見つけることができた。残念ながら1頭のみであったが、初見初掲載のトンボで、ブログ記事「昆虫リストと撮影機材」「蜻蛉目」で114種類目の撮影となった。
以下の掲載写真は、横位置は1920×1280ピクセルで投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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