散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

北の魚

2005年12月29日 22時46分02秒 | 飲み歩き・琴似界隈
年内の仕事が終了し、ゆっくり飲みにでる。
琴似の寿司屋「Y」へ。

吹雪に会い、冷え切ったため、最初から燗酒を注文。通しは松前漬け。
つまみに白身刺身を注文。
鯛、平目、平目のエンガワがでる。
最近、東京で旨い刺身を食べる機会が多かったのだが、やはり北海道の魚も旨い。
鯛は歯ごたえよりも味わい、平目は歯ごたえが良い。
さらにエンガワはいっそうの歯ざわりと脂がある。
「ちょっとこれも旨いよ」と出してくれたマグロは、いかにも大トロというもの
ではないが、赤身に見えてしっとりした脂がのっている。

酒を冷酒に切り替えて、牡蠣フライと酢の物を注文。
寿司屋で牡蠣フライとは贅沢だが、熱々のところにソース(醤油もいける)を
かけて一口。冷めないうちに、2個3個。
酢の物はしめ鯖、カニ、赤貝、ホヤ、タコなどのミックス。
ホヤの微妙な味わいを楽しむ。

さて、握りに切り替えて、しめ鯖、イカ、ウニ。
続いて実にふっくらとした穴子、ミソと卵が別途軍艦巻きになるボタンエビ。
安上がりな私は、しめ鯖と穴子が一番の好物である。
最後に鉄火巻きを食べ、のりの味噌汁(これがまた絶妙)で終了。

まだ雪がちらつく中を2軒目、バー「D」へ。
一杯目はシャトー・シュデュイロー1995。
蜂蜜のような甘さの貴腐ワインである。
私にはちょっと甘すぎな所もあり、2杯目はドント・エクスプレインという
カンパリの入ったカクテルを注文。ジンとバーボンも入っており、結構強い。
3杯目はアクアビット+シャルトリューズヴェール。
すなわちアクアビット版グリーンアラスカということであろう。
こりゃまた強い。

私には珍しく生ハム(スペインのハムが足一本ディスプレイされているのだ)
を注文し、最後にド・カステルフォール1965。
上質なアルマニャックをゆっくり飲み、今年の居酒屋・バー巡りも終了である。

20051229最近読んだ本

2005年12月29日 12時04分25秒 | 読書
年末用に買った本はあらかた読んでしまった(後1冊)。
念のために買っておいた宮部みゆきの「模倣犯」に手をつけてしまった。
これでは年明けまで持たない。

「沙樓綺譚」浅田次朗
登場人物が次々に自分の体験談を語るのだが、結構面白い話もある。
ただし「ミステリー」という売りかたはどうだろう。

「奈良の寺」奈良文化財研究所
割と最近出版された作品で、勉強になる。
今度は唐招提寺金堂が復元されたら行こうかな。

「昆虫探偵」鳥飼否宇
昆虫による昆虫世界の探偵小説。動機もトリックも昆虫世界の論理に依存する
ため人間には分からない。素直に話を読むべし。

「スッキリ」上大岡トメ
人生をスッキリさせるコツを書いてあるわけだが、こういう本を読む人もいるの
だなあ。考えてみるとビジネス書にもこういう秘訣本は多いな。

「パスカルへの道」ASAHIネット編 筒井康隆他選
パソコン通信上で短編小説を集め賞を選考したもの。
新人賞に輝いた川上弘美って、あの川上弘美だよな。
読んだ瞬間、他の作品とは際立った美しさを感じた。