散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

帯広グラフィティ

2006年07月02日 22時37分56秒 | 写真館
帯広の駅前にはいくつか彫刻がある。



帯広美術館への道。歩道の幅が8メートル位あるのかなあ。その真ん中に花壇があるほど広い。



土地が余っている。そして長いベンチ。



すてきなクラシック建築「児童会館」。



児童会館につながった建物。天文台なの?



食堂「たんきち」グラフィティ









駅の軽食・喫茶「めだちやさん」? ステキな名前だ。



帯広駅にて。食堂のショウケースが好き。ナポリタン食べたいなあ。


帯広の旅

2006年07月02日 20時27分45秒 | 旅日記
再びちょっとした事情で帯広に行った。諸々のことを済ませてから、我儘モードに入る。帯広駅から近いバー「R」へ。前回来たときに、時間が無く慌しく帰ったので、再訪問である。

今日はちょっと暑かった。1杯目は爽やかにジンフィズ。香がスーッと立ち上ってくる。すかさず二杯目はマティーニ。前回とはジンの酒類を変えてブードルスにした。ブードルスを使うせいか、かなりのロングステアで作ってくれたマティーニはすっと飲みやすい。後で話を聞いたところ、多少、毛利マティーニ(ロングステアで有名)のことは、意識しているそうである。

つまみに、生ハム。そえられた真っ白な山ワサビがピリッと味を引き締め、ハムのコクがする(ちなみに胡椒だけの方が、ハムの味は分かる)。三杯目にシャルトリューズを入れたカクテルを注文することにした。



ジン+マラスキーノ+シャルトリューズ+カシス+レモンのカクテル。カシスはDomaine Sathenayのものだということで、濃厚で普段飲むものとはちょっと違う。相当個性的なシャルトリューズ・ヴェールでも引き分けに持ち込むのがやっとである。

最後にマスターに「サイドカーはお好きですか」と聞いてみると、好きだと言うことなので、ぜひにと注文。私は結構サイドカーも好きで、サイドカーがお好きなバーテンダー銀座「K」のF氏や、札幌の「Y」のY氏に作っていただいているのだが、ここのサイドカーも相当美味しい。強さと飲みやすさが両立した傑作に満足した。

今日は最初にバーに来たので、これから食事ということになる。帯広は割りと不案内なので、バーテンダー氏に「S」という居酒屋を紹介いただき、予約の電話までかけて頂いた。少々迷いながら、その店へ。



非常に混んでいる店であるようだが、カウンターに着席。この店のお通しは約15品の中からいくつ選んでも良いというスタイルで、ホッキ刺しを注文。まずはビールをぐいっと飲む。その他に長芋唐揚げ、馬刺し、牛スジ煮込み、そら豆焼き、ゲソワタ焼き。

長芋はホックリ揚げる事もできるそうだが、浅めのサックリ揚げにしてもらった。馬刺しは残念ながら冷凍もの(とは言え、生は滅多に無い)だが、少し放置しておくと非常に質の良い脂身がすっと口でとけるようである。牛スジ煮込みはスジはもちろんの事ながら、スープにゼラチン質がたっぷり溶け込んでおり、これは良い。





昼食が多かったので、それほど大量に食べられるわけではない。日本酒(千福、一の蔵)に切り替え、そら豆。よく話には聞くが、さやごと焼いたそらまめは初めてである。ホクホクの青い味わい。最後に、竹中直人似のマスターらしき人が「ちょっと時間かかるけど、日本酒に良いのがある」と出してくれたのがゲソワタ焼きであった。「ちょっと秘密の隠し味が…」と言うことであったが、もういい加減飲んでいる私には分からんわい(いや、シラフでも分からないが)。

他にも鯛カブトやキンキ雑炊など、興味深いメニューがあったなあ。また来よう。

翌日は前回来ることの出来なかった「バルビゾンから印象派展」。



有名どころはミレー、モネ、ルノワール、シスレー、ゴッホなど。一言感想は、以下。

○コンスタン・デュティユー「樹下の道」:くねった枝ぶりでフォンテーヌブローの森らしさがある。
○ジュール・デュプレ「ベリー地方の農家」:絵付師出身と言うことで、画にも小さく人や鳥が描かれており、かわいらしい雰囲気。
○シャルル=エミール・ジャック「蹄鉄場」:室内の炎と、室外の光の加減が良い。
○ギュスターヴ・クールベ「もの思い」:暗い背景に黒髪の美女が浮かぶ色気のある作品。今回のイチオシ。
○フィンセント・ファン・ゴッホ「ホーへフェーンの農場」:珍しくゴッホらしくない。
○アンリ=ウジェーヌ・ル・シダネル「あずまやに下がる提灯」:何だか日本の夕刻を思わせるような画。
○アルフレッド・ド・クニフ「春の水辺」:大きな作品で川と樹と空が気持ちよくかかれ、北海道を思わせる景色。帯広美術館所蔵らしい。

ミレーはまあまあだったが、ルノワールは基本的に好きではなく、シスレーの画もさえない作品だったように思う。それ以外の知らない人の作品が収穫だな。バルビゾンの写真が10点展示されていたのだが、まさにバルビゾン派の画のような風景なのであった。

コレクションギャラリーでは池田良二の「凍土の時」「海霧の空間」が目を引く。写真製版+銅版と言うことだったが暗い背景に暗い室内。もの凄く気になる。



さて後は、新しくなった帯広市図書館を眺め、知人に勧められた食堂「T」へ。私のクラシック食堂好きを知る人からの推薦だが、昭和29年創業の建物がまず気に入った。中に入ると、狭い店内に5人も座れるだろうか(2階もあるみたいだが)。



色々と気になるメニューはあるのだが、帯広とくれば豚丼である。さてこの店の豚丼だが、豚肉は薄切りでかなりしっかりと焼いてある。タレは甘めだが、最初から胡椒がかかっており、ピリッとした味付けだ。何だか親戚の家に来た時に、昼食に豚丼を出されたような感じの家庭料理風である。次に帯広に来た時もぜひよってみたくなるような店であった。



以上で帰宅。