散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

小樽へ(夜の部)

2006年07月16日 21時03分35秒 | 飲み歩き・北海道内
まだ相当明るさの残る中、晩飯は天ぷら屋さん「T」へ。札幌では気軽に入れる天ぷら屋さんがあまり無いのだが、ここは割と入りやすい店だ。

ビールと天ぷら盛り合わせをもらう。お通しは若布(サクサクした本当に若い部分だと思う)とイカをあえたもの。なかなか良い出だしだ。次々に登場する天ぷらは、ホッキ、ホタテ、イカ、海老2、キス、なす、椎茸、れんこん、ピーマン。

天ぷらといえば真っ先に海老が出てくるような気もするが、まずは貝から。ホッキは絶妙の火加減で、あの風味が立ち上ってくる。ホタテは相当な大きさのものを、丸1個。真ん中に包丁が入っているが、鮮度のよさを出すためか、かなりレアな感じである。

そして、海老。値段はそれ程高くない盛り合わせなのだが、これだけの海老が出るなら満足である。中はほど良く火が通り、海老のエキスが活性化して口にあふれる感じだ。野菜では椎茸の香が良く出ており旨かった。

途中で日本酒冷やを頼んで、蝦蛄、春菊を追加。蝦蛄はやはり海老と違う風味(何だろう、タコでもないし、やっぱり蝦蛄というしかないか)、春菊は苦味がふわっと来てさっぱり。狙い通りだ。店主から「サービスです」という姫竹を食べて終了。姫竹はとうもろこしのような香がした。

そこそこの量を食べたので、まだ少し明るさの残る中、ぐるりと散歩をしながらバー「A」へ。小樽に来た時にはほぼいつも寄っている店である。

1杯目はジンバック+ビタース。腹ごなしに表面にビタースを浮かべてもらった。香と苦味で胸がすっとする(ちなみに、油で胸焼けがしているわけではない。単に小食なだけである)。

2杯目はメニューから聞いたことの無いキャロルというのを注文。ブランデー+スイートベルモットだそうである。なるほど、マンハッタンに近いレシピであるが、ブランデーの風味の分、上質な感じがする。

3杯目はスッキリとモッキンバード。ミントリキュールを控えてもらったので、くどい甘味がない。4杯目はブランデー+シャルトリューズヴェール+ビタースのシャンゼリゼをドライ+強力化したカクテル。

今日は調子が良いせいか、まだ飲めそうだったがこの辺で帰ることにしよう。バスを乗り過ごすと大変である。このバーの客層なのだが、本日はかなり年配の夫婦が多かった。夫婦でバーに来てそれぞれにカクテルを飲むというのも、なかなか良い大人の遊びであるなあ。

小樽へ(昼の部)

2006年07月16日 16時41分02秒 | 飲み歩き・北海道内
雨はどうやら降らない様子なので、小樽に行ってみた。途中、小樽市内に入ると道沿いに提灯がぶら下がっており、住吉神社のお祭りがあるらしい。後で寄ってみることにしよう。

まずは昼食。駅前すぐの蕎麦屋さん「Y」へ。割と良く来る感じの良い店であるが、三連休の中日とあって人が多い。店頭で5分ほど待ってから店内へ。私の後にも一組待っている人がいたが、申し訳ない。ちょっと一杯。



板わさと塩辛と冷酒を注文。ここの板わさにはとびっ子(飛び魚卵)が乗っているのがちょっとした喜びだったのだが、今回は乗ってないなあ。変えたのだろうか? ちょこっと飲んで、せいろをもらう。食べ終わって店を出ると、待ち行列はさらに伸びていた。



それから市立小樽美術館の「海のある風景 山のある風景展」へ。



北海道立近代美術館の常設展「水辺の物語」にも似たテーマだな。気になるものは、以下。

林竹治郎「積丹風景」:この人の画といえば「朝の祈り」がすぐ思い浮かぶ。良い作品ではあるが辛気臭いなあとおもっていたが、この「積丹風景」は雄大な風景画。
小川原脩「波濤B」:重く冷たい波しぶき。
宮川魏「みち潮」:微妙な色合いの海・波濤・雲の色が良い。
木嶋良治「凍る海」:シャープで寒さに身が引き締まる思い。
大本靖「マッカリの山」:山のスケール感が凄い。ふもとの街と道が効果大。

一原有徳の山シリーズもあったりして、落ち着いた良い展覧会であった。入場者数はまずまず。続いて、市立小樽文学館へ。今日始めて気がついたのだが、美術館と文学館の共通券が500円であるのだ(多分、200円お得?)。一原氏の版画が印刷されたなかなか良い感じの券である。

文学館に入り、まずはコーヒーで一服。本日の企画展は「小樽・文学館物語」である。色々な人が考える「文学館の展示」をそれぞれケース半個分で見せている。

私は人後に落ちないほどの読書家であると思うが、その私にとっても「文学館」というのはかなりツライ場所である。だって基本的に面白くないんだもん。本の表紙を並べておかれても、作家の略歴を紹介されても、自筆原稿を見せられても全然面白くない。しかし、北海道立文学館の常設展示も2回(しかも写真か画の展覧会がある時だけ)しか見たことが無い私に、それよりはるかに多く足を運ばせる小樽文学館というのは不思議な場所だ。結構、色々な層の方が来場しているのも面白い。

本日は19時からジャズ演奏会もあるようだが、その頃の私は酔ってそれどころではなくなっているだろう。16時に外にでて、歩いて住吉神社へ。子供の頃、「お祭り」と言えばそれは心弾むものであった。と言いながら、中学生の頃には私はお祭りのお小遣いをもらうと、既に本しか買わなくなっていたのであるが。

小樽は年齢層が高齢化にシフトしているのだろうと思わせる街であるが、やっぱり子供はいるもんだ。買い食いも楽しかろう。出店としては、かた抜き、綿アメ、お面を見かけないのが不思議であったが、いまだに紐を引っ張ると景品が当たる(と言うか、当たらないのだが)くじや、チョコバナナ、あんずあめなどがある。この業界も新たな視点で見直せば画期的な出店ができそうだが、既存勢力のしがらみが色々あるのかな。と、どうでも良い感想を持ってしまった。







写っているのは全て知らない人(念のため)。

小樽グラフィティ

2006年07月16日 16時29分47秒 | 写真館
住宅街の合間に「マージャンクラブ バカポン」。そういえば、最近は麻雀をする人を見かけないね。



スナック「ん」。良く見ると2軒あるのか?



肖像画の店。モナリザを見る限り、信頼感は薄い。



かっぱ塾。私、ほとんど泳げないんだよなあ。



「わかもと」入り東京ケーキ。わかもとって何?



「フランス生まれ」…た、確かに。



私がいつも飲みに行くのはここ。やっぱり。



スナック「ちぴぴ」。とても電話に出づらいのでは。



居酒屋「ちんちくりん」。「珍竹林」という当て字は良く見るが。