散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

100年

2006年07月04日 21時32分34秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は天気もよく、まだ日の高い中を琴似のバー「D」へ。

一杯目はのどの渇きをうるおすジントニック。
早い時間ながら先客が一人いるのだが、この人が随分いろいろな酒に詳しい。後で聞くと、シェリーバーに勤めていたこともあるそうで、今回はスペインの酒のフェアで札幌に来たらしい。東京にはシェリーやラムはもちろんの事ながら、ウォッカ(意外と聞いたことが無い)さらにはアブサンの専門店があるそうだ。東京って恐ろしい(人口が多いだけか)。

二杯目は、胸もときめくテセロンLot29。原酒を70年~100年熟成させたブランデーである。さすがにこの年数のものは飲んだことがない。味は、ブドウ果実の味わいが枯れそうになりつつもまだ十分に残り、樽熟成の程よい渋みが溶け込んでいる感じがする。これはロマンあふれるとしか言いようがないな。ボトルの約30%が1906年のブランデーなのだそうだ。

この後の三杯目はいったいどうしたものだか思いつかない。相談の結果、ベルギービールのドゥシャス・デ・ブルゴーニュと、方向転換を図ることにした。これはフルーツ(ベリー系?)の酸味と甘味が感じられ、ビールがワインに歩み寄った感のある味である。なるほど、これならブランデーの味とぶつからない訳か。

最後に、フォースクエアー・スパイスドラムを注文。まず香りが爽やかなのが珍しい。口に含むとさっぱりとした風味と最後にじわっとしたスパイシーさが残る。これはスパイスというよりハーブ&スパイスだな。

以上を堪能し、珍しく近くのラーメン屋「N」へ。
スープと麺は大変好み通り。具が冷たいのがちょっと気になった。少しの間スープにつけておけば良いわけだが。

20060704最近読んだ本

2006年07月04日 12時42分32秒 | 読書
「ごくらくちんみ」杉浦日向子
うまそうな1品を取り上げたショートストーリー。あわせて描かれる人生に時々ぎくりとさせられるところを含めて傑作と見るかどうかは人による。

「時計を忘れて森へ行こう」光原百合
論理性が高いとはいえないと思うが、日常の謎系の推理小説。

図書館の1冊
「地名の由来から知る日本の歴史」武光誠
色々な理由(地形、城主、命名・・・)に加え、縁起を担いで字がつけ変わる。判りやすいものもあれば、複雑な理由で変化した地名もあるものだ。ちなみに私の苗字も地名として存在しているのだが、そう言う意味だとは知らなかった。

旅先(帯広)で5冊。
「殺人の門」東野圭吾
いつ殺人の門をくぐるのか、ずーっと陰鬱な雰囲気が続くが、まさかそこで!

「ロンド 上下」柄沢齊
結構有名な版画家らしい人の推理小説で、絵画における死を実際に再現しようとする殺人犯が登場。論理性よりも情念が勝って感じられる作品。

「グラス万華鏡」稲田春夫
東京の有名なバーBAR5517のオーナーが書いた本。この類は結構ためになる。

「せんべろ探偵が行く」中島らも、小堀純
せんべろ=千円でべろべろになるまで飲める店のことである。さすが中島らも(合掌)と言えよう。
話は変わるが、札幌ではそう言う店は中々無いのである。すすきのの立ち飲みが日本酒コップ1杯200円なので、おつまみ1品とコップ4杯で千円。これなら結構酔うな。函館の駅前に古いバーがあるのだが、この店で一番安いもの(ウィスキーっぽいリキュール)が100円なのである。あれを10杯飲んだら、確実にべろべろになると思う。