散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20071208ギャラリー巡り

2007年12月08日 16時31分22秒 | ART
年末の気配が多少してきたが、札幌の積雪はほぼゼロ。歩きやすい。本日は、市民ギャラリー→札幌市写真ライブラリー→ユリイカ→アートスペース201→さいとう→三越→NHK→道新プラザ→時計台→道新→たぴお→大同→フジフィルムフォトサロン→東急→紀伊国屋→コンチネンタルの16箇所。

■札幌市写真ライブラリー「札幌学院大学総合芸術研究会写真部学外展」。筆記用具を忘れたため作者の名前を失念した。江別市大麻の写真が面白かった。私は時々江別駅、野幌には行くが大麻に行ったことがない。寂れっぷり(住人の方すみません)を見てみたい。

■アートスペース201「中村友三作品展」。木のボードを彫刻刀か何かで削り、彩色した作品。削り跡のリズミカルさが面白い。色彩の雰囲気も素敵だ。

■さいとう「三猿展」。三者三様。柚原一仁の作品は不定形な抽象版画で色が好き。松本直也の作品はコミックタッチでパンチがある。私の好みとしては一点だけ静かな「FOG」がよかった。犬養康太の「お父さんがいる家といない家」、タイトルから想像するように、いる家といない家がはっきり区別されている訳ではない。どちらかというと、いようがいまいが世の中はこともなしという感じか。

「IZUMIKU展」。染色作品に興味がもてない私だが(特にパターンを繰り返すものに興味がもてない)、三上いずみの「夜鳴鳥の夜」には、そこを訪問してみたくなる世界観がある。舘内美久の作品はファンシーな感じ(苦手だ)もするのだが、「雨森」「あめふらしの森」などウェットな世界がしっかりと感じられる。

■NHK「風景写真とボトルシップ・風景画展」。ボトルシップのシップよりボトルが気になるのは私だけだろうか。クラシック建物の細密画もあったが、楽しんでやっている雰囲気が伝わってくる。

■道新プラザ「書画の国際展」。小笠原寛友の「カガミ鯛」「遊心(ヘラブナ)」「真鯛」「イシモチ鰈」など、美しく彩色した魚拓風の作品に目を引かれる。

■時計台ギャラリー「第1回北海道現代具象展」。私は小樽でも見てきたのだが、やはり素晴らしい作品が多い。佐久間公憲の「9月」、3人の子どもへの陽のあたり方が微妙に違う所が意味深だ。3階G室の奥がまた面白い。中央に矢元政行の「奇想都市」、両サイドに佐藤武の「雨あがり」。特に宗教的なモチーフではないが、荘厳な感じさえする。

■たぴお「のざわゆきお風刺漫画展」。正直、今日はたぴおに行くのは気が進まなかった。たぴおのオーナーTさんの死を、現実のものだと認識することになるからだ。私は作品を作る人ではないので、あまりTさんとの関わりはない。ギャラリーに行った時に「君は何をやるの」と言われて、「すいません、見るだけです」と(多分)ガッカリさせてしまった事くらいだろうか。

それでも時々ギャラリー巡りの途中ですれ違うと、Tさんは「お若いの、回ってるな」とでもセリフを付けたくなるような雰囲気で、こちらに挨拶をしてくれた。独特の風貌であるから、もう少しお歳なのかと思っていたが、そんな歳ではなかったのだなあ。寂しくなるなあ。

■大同ギャラリー「北海道版画協会作品展」。菅間慧一「ロマネスクの教会-Ⅰ(スペイン)」。確かに教会の建物が存在すると言う実在感にあふれている。「MOSAIC SELL5」「同6」(作者の名前を失念しました)は小さなセル状の版画を1枚の紙に配置したもの。5と6では赤系と青系で色を変えており、また所々細胞が歯抜け状に抜けているのも良い感じだ。宮井保郎「MDX-Ⅰ」。例えるならば霜柱を精密に写したかのような作品。これ好きだなあ。

■東急「世界の版画入札オークション会」。そんなに紹介しても、絶対買わないから。見て判るでしょ。

■コンチネンタルギャラリー「三人展」。齊藤由以奈の「淵」が面白い。何もない大地がいきなり水辺に向けて落ち込んでいる世界。どんな世界なのか非常に気になる。もう少し”淵”への落差が深いほうがよかったような気もするのだが。

効果マイナスだった

2007年12月08日 16時29分40秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
ギャラリーもまわり、本も買い込み、さあもう一つということで、夕方からちょっと飲むことにした。こういう時、札幌はいい飲み屋がなかなかない。札幌駅近くの商店街にある居酒屋「Y」に入ってみた。この時間帯、飲み物が半額らしい。

入った瞬間、軽い後悔。アルコールが入っているのかどうかは判らないが、おばちゃんグループの声デカイなあ。となりの席は煙草臭いし、向いの姉ちゃんも声がよく通るなあ。

ビール、ホルモン煮込みを注文。



まあ、食べ物はそんなに悪くはない。次はウィスキーソーダ割り。隣も帰ったし、まあ我慢できないこともないか。3杯目は米焼酎の中から、米全麹というのを注文した。

しばらくして店員さんが「すいません、切らしてます」とのこと。まあ、メニュー全銘柄揃えておくのも大変な話だ。大人しく同じ米焼酎の山田錦に変更した。で、グラスを持ってきた時に店員さんは「すいません、米全麹がありました」だと。

私は何でもいいから頼んでる訳じゃねえんだよ。メニューをちゃんと見て、気持ちをすっかり切り替えて山田錦を飲もうと思っているわけだ。それを「ありました」じゃねえだろ! この場合、「米全麹もありましたが、どちらにいたしましょう」と聞くべきだろうが。

すっかりおかんむりで、酔いは内にこもる。つまらない通しにいい値段はするし、なってないよなあ。絶対来ないよ、もう。東京の気のきいた立ち飲み見たいな店、昼間っから開いてないかなあ。安かろう悪かろうじゃないんだよなあ。

ストレス買い

2007年12月08日 12時14分57秒 | 食べ歩き
ストレスがたまった時に買い物で発散するという人は、私以外にもいるだろう。ボーナスが出たため、鷲づかみで本を買う。と言っても1万円弱、11冊だ。

昼食はすすきの近くの蕎麦屋「A」。季節の天ぷらそばがあったので、きのこ天ざるにしてみた。ところがしばらくすると常連らしいおばちゃんが来て、「牡蠣天ざる」を注文するではないか。メニューには牡蠣の天ぷらそばは「温かいもの」の所にしか書いていないのだ。冷たい蕎麦でもできるのかあ…。材料同じだし、それはそうだよな。

まあ、しょうがない。私はかなり通っている店でも、メニューにないものを特別に頼んでみると言うことはまずしない。常連ぽくて何だか嫌味な気がするのだ。などと心の中でグダグダ考えつつ、きのこ天ざるも旨かった。天ぷらも悪くないが、今時期のせいか、蕎麦がしゃきっとしている。次回、牡蠣天ぷらを行こう。






20071208最近読んだ本

2007年12月08日 01時17分43秒 | 読書
「探偵ガリレオ」「予知夢」東野圭吾
ドラマ化記念で久々に読み返す。あまりひねくれすぎていない所が良いのだろう。

「鬼平犯科帳10」池波正太郎
再読。

「クリスタルの再会 グインサーガ118」栗本薫
グインとリンダが久々の再会。しかしその前に別れていったカメロンの部下ブランがいいね。こういう義に生きる人はカッコいいのだ。再会の予感もありそう。

以下、図書館の6冊。
「書店繁盛記」田口久美子
書店の敵は万引、クレーマー、取次(敵じゃないか)、出版社(これも敵じゃないが)、ネット書店、新古書店といろいろあるのだ。もちろん、全部敵じゃないし、書店の旧態依然たるところもあるのだが。

「利き酒入門」重金敦之
再読だった。

「ナポレオンは殺された」桐生操
ナポレオン毒殺説ってどういう扱いなんだっけ。どこまで真に受けようかと思ったが、論証としては全く不十分だと思う。自説にそった記述しかないので、小説のようであった。

「考古の巨星」向谷進
在野の研究者末永雅雄の生涯を書いた本。高松塚古墳の発掘に関わっていたりする凄い人なのだ。とはいえ、内容的には学会の政治抗争と人間模様も多い。

「図説伊達正宗」仙台市博物館
いいもの持ってるな仙台市博物館。ちょっと行ってみたくなる。

「日野原重明」
エッセイやら寄稿やらで読みにくいが、凄いオッサンではある。