本日の札幌は夏日だ。資料館→コンチネンタル→道新→時計台→たぴお→道銀→市民→ARTスペース→趣味の郷→さいとう→スカイホール→三越→大通→CAI02の14か所。
■札幌市資料館「藤女子大学写真部新人展 ダーリンは一眼レフ」。櫻井菜乃葉のクラシックな階段の吹き抜けを撮った作品が良かった。
■コンチネンタルギャラリー「道美協工芸部展」。珍しくお猪口を買ってみた。これで500円なら安いよ。
→写真は微妙な色合いが出てないな。
■時計台ギャラリー「一線北海道三人展」。やはり田仲茂基のふくろうの作品が良い。「悠久の翼B」ではふくろうの目が赤く、背景の暗い部分の深みが作品を際立たせていると思う。
「工藤悦子個展 悠久の華」。華というか生命というか細胞体というか。さらに作品が進化しているように見える。
「羽山雅愉パステル・油彩小品展」。光を描いた作品より、線だけでシャープに描いた作品の方が好みである。
■市民ギャラリー「第65回全道展」。全体的には驚きのない感じ。展示案内の紙は非常にメモを取りにくいので、以下は一言印象。
會田千夏:ポートレートシリーズが結実した作品といえよう。この画を見ると、何かと対峙せざるを得ない。
梅津美香:動植物のパーツを合わせたような形だ。
加藤達哉:泉の前の奇妙な男女。静かな雰囲気。やっぱり男の顔の黒いしみは不要だったような…
近藤隆志:目の覚めるような白壁のイメージ。
齊藤敬子:ポップで良い意味でずぶとい画だ。
坂井伸一:はじけるサボテンを閉じ込めるかのような。
佐藤艶子:茶色の壁の前を小鳥とその影が通り過ぎていく。
高橋風子:雨の降る中しゃがみこむ女の姿。
平松佳和:モノトーンの女性、背中に映えていた翼は、背後の壁に凍りついたようだ。いろいろなものを考えさせる作品。
宮地明人:この人もどこに行ってしまうのかなあ。狂おしい目の女性。
宮本翠:波のイメージをリズム良く描いたように見える。
森弘志:あえてフランス古典風景画のような作品。
輪島進一:もがき苦しんだ作品のように見える。チャレンジか、失敗か。
浅川良美:フンコロガシとその向こうに見える青い空。面白い視点。
大高操:シンプルにガラスの硬質な感じを表現。
北川佳枝:私はこの人の作品が好きなようで、どこと言って説明のしようがない地味さなのだが、名前をあげるのも4回目となる。今回も地味だが気になる。
中嶋詩子:シュールなほどの花。これはいい。
川上勉:思いっきり棺としか言いようがない死のイメージ。
川名義美:バス停の前にたたずむ二人。バス停が朽ちていくように見える。
■三越「東京藝大同窓三人展」。日根野裕美の作品は、若い人の日本画らしい。
■CAI02「安藤文絵 個展 The water clock」。ベッドの上に輸血パックが大量につられ、そこから赤い液体が滴っている。ちょっと直視できない感じだが、生と死の表現であろう。
「高橋 俊司個展「ステープラーワーク#2010/6」」。ハガキ半分サイズの状態で見ると、なんということはない写真だが(色と光を注意していると思うが)、これを連続してステープラーで止めていくと、マジカルというかタロットカードのようというか、鱗のようにも見えてくるのだ。来週、完成に近づいた姿をもう一度見に行かなくては。