散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

和洋折衷

2012年02月28日 20時21分06秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は久々に琴似の居酒屋「D」へ。通しは卵焼き。



酒は宮城県の日高見というのを選んでもらい、本日の刺身メニューからかんぱちと真鱈昆布締を注文。



かんぱちは薄めに切ってあるが、さっくりした歯触りが良い。表面も滑らかでいい脂がのっている。真鱈の方は、昆布で締めてあるためネットリした歯触り。水っぽさがなくなっている。

続いてマスター本日のお勧めから、真鱈バター焼き。10kg超の真鱈を仕入れたらしい。ホワイトソースが添えられていて、これは鱈の頭を煮て、牛乳、野菜、小麦粉少量、ニンニク等を合わせたもの。鱈の頭のゼラチンでネットリとしてくるらしい。酒は飛露喜の無ろ過原酒を合わせる。少し発泡している感じか。



これはソースがポイントなのかなと思っていたが、まずは何もつけずに食べた鱈のバター焼きが美味すぎる。普段食べている鱈から想像する、ややぼやけた味とは大違いなのだ。思わずこれだけを食べ進みそうになり、慌ててホワイトソースも合わせてみる。マスターの話から濃厚なのかなと思っていたが、ちょうど身と合わせて良い具合の濃さである。こちらもソースだけで食べ進めそうだ。

続いてはカウンターにいた男性一人客の熱狂的なお勧めにより、ローストビーフを注文。こちらも肉を2重3重にくるんでボイルしてから、表面を焼きあげたというマスター苦心の作。



まずは実に肉が滑らかである。赤身なのだがパサパサした感じが全くない。そしてソースとの相性が実にいい。マスターもっとソースくれないかな…。これにはクレメンティンという柑橘類のジャムが入っているらしく、香りもあって、良い甘さが出ている。



ここでは根知男山のオーソドックスでかっちりした味が合う。

一通り飲み食いしたところで、フィニッシュに向けての洋酒選択。ロイヤルサルートの21年(1980年代ボトルだったか)を飲む。味は剛毅にして華やかという感じ。ちょっとだけ現行品も飲ませてもらったのだが、言っちゃ悪いが「セルロイド」みたいな感じである。



調子に乗って、同じくロイヤルサルートの21年(多分、1970年代ボトル。写真なし)。こちらはオールラウンドに濃厚なモルトの味が効いている。今日はまた会心の飲みであった。

すっかりやられて、この辺で御機嫌の帰宅。