本日のギャラリー巡りは、道新→時計台→たぴお→クロスホテル→プラニスホール→JR ART-BOX→大丸→紀伊国屋→札教サテライト→市民→三越→スカイホール→さいとう→ivory→ART SPACE201→富士フイルム→大通の17か所。
■クロスホテル「民野宏之展「1997-2012」」。本の装丁なども手掛けている作家の、静かな作品。しかし、レストランスペースに飾ってある画の方が多くて、どうにも見辛い(見れなかった)。1階エントランスには、こんな作品があった。
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■プラニスホール「棟方志功 幻の肉筆画展」。私は前売り券を600円で購入していたが、当日800円だとどうだろう…。
「ふすま絵墨書 乾坤無妙」:乾坤無妙の4文字をそれぞれふすまに描いたもの。中空に浮かぶウルトラサインのようだ。下半分は黒に紫、黄、オレンジ、青を組み合わせたグジャグジャが描いてある。
「ふすま絵(旧亭) 岩に花」:薄墨と緑色で苔むす岩を描き、青と赤の小さな花を添えた作品。色彩のバランスと余白を見るべきだ。
「ふすま絵(旧亭)」:線が軽やかである。時にシャープ、時に柔らかい。
「達磨西来図」:前身赤装束の達磨。黄色の光輪のようなものが描かれている。何となく道都大学の版画作品に混じっていてもおかしくない感じ。
「阿修羅の柵」:3面で必死に走る少年阿修羅。これは可愛いね。
「大男子萬々歳 金太郎」:ひし形からはみ出そうな肉感。
「追開心経頌」:般若心経の文字を入れた16枚の連作版画。お経のみならず、複数の梟、貝、蝙蝠、葡萄等が配置されているため、リズム感がある。音楽すら流れてくるような呪術的な作品だ。
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■JR ART-BOX「宮田章誉「昭和初期の農村」」。トウキビワラ工芸なのだそうである。現代アートではないのも、良いのでは。
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■大丸「三岸節子・黄太郎作品展」。黄太郎の最も高い作品は400万円くらい。ふーん、なるほど。
■紀伊国屋「泊和幸写真展」。良くこんなの撮影できるなという、驚きの写真展。
「不時着」:宙を飛ぶ鷹の上に、黒い鳥が乗っているように見えるシーン。
「猛突進するキタキツネ」「生命の躍動」:キタキツネ対鷹の戦い。迫力ある。
「なわばり」:2種類の鳥が、空中でホバリングしながらお互いに威嚇しているシーン。
■札幌教育大学サテライト「2011年度 修了・卒業制作展 2期」。
沼倉菜々子「Cutie富士山」:巨大な目玉というか、洞窟というか黒いものがあり、全然キュートじゃないところが良い。
小菅謙「地」:「踏んでも大丈夫です」という説明の添えられた、割れた敷石。少しだけでも震災の事を想う。
大島奈穂「あの日落ちたひかり」:静謐な日本家屋に黒い猫。縁側に日が射している。
今千紘「花色娘」:大胆に塗り分けられた色彩で、女性の顔を描いた作品。
山越美里「Island」:古びた巨大な円柱状のタンク。いくつものタンクが点在している所を島に見立てたのか。
今年の卒業制作展は良い作品が多かったように思う。
■市民ギャラリー「第44回 北海道芸術デザイン専門学校卒業制作展」。
物見綾子「mono-colle」:銅版画による、女性服のファッションショー。これは女性ならではという気がする。
OB展を期待していたのだが、野沢桐子は旧作の出品であった。お願いです、新作を期待しています!
■スカイホール「栗谷川健一生誕100年展」。今見ると、北海道に対する大いなる誤解を生みだしたのではないか、という感じすらしてくる。
1939年「北海道へ」、1951年「夕日と牧舎」、1957年「牧場の鐘」:まるでアメリカ西部である。
1955年「ムックリを鳴らすアイヌ娘」:これもイメージづくりに一役買ってしまったのだろう。
1955年「ポプラ」、1961年「赤いエイレーキ」:この辺は高原牧場や避暑地のイメージだろうか。
1963年「ジャンプ」、1969年「昇る太陽」:この頃から、札幌の都会のイメージが入ってくる。
■クロスホテル「民野宏之展「1997-2012」」。本の装丁なども手掛けている作家の、静かな作品。しかし、レストランスペースに飾ってある画の方が多くて、どうにも見辛い(見れなかった)。1階エントランスには、こんな作品があった。
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■プラニスホール「棟方志功 幻の肉筆画展」。私は前売り券を600円で購入していたが、当日800円だとどうだろう…。
「ふすま絵墨書 乾坤無妙」:乾坤無妙の4文字をそれぞれふすまに描いたもの。中空に浮かぶウルトラサインのようだ。下半分は黒に紫、黄、オレンジ、青を組み合わせたグジャグジャが描いてある。
「ふすま絵(旧亭) 岩に花」:薄墨と緑色で苔むす岩を描き、青と赤の小さな花を添えた作品。色彩のバランスと余白を見るべきだ。
「ふすま絵(旧亭)」:線が軽やかである。時にシャープ、時に柔らかい。
「達磨西来図」:前身赤装束の達磨。黄色の光輪のようなものが描かれている。何となく道都大学の版画作品に混じっていてもおかしくない感じ。
「阿修羅の柵」:3面で必死に走る少年阿修羅。これは可愛いね。
「大男子萬々歳 金太郎」:ひし形からはみ出そうな肉感。
「追開心経頌」:般若心経の文字を入れた16枚の連作版画。お経のみならず、複数の梟、貝、蝙蝠、葡萄等が配置されているため、リズム感がある。音楽すら流れてくるような呪術的な作品だ。
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■JR ART-BOX「宮田章誉「昭和初期の農村」」。トウキビワラ工芸なのだそうである。現代アートではないのも、良いのでは。
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■大丸「三岸節子・黄太郎作品展」。黄太郎の最も高い作品は400万円くらい。ふーん、なるほど。
■紀伊国屋「泊和幸写真展」。良くこんなの撮影できるなという、驚きの写真展。
「不時着」:宙を飛ぶ鷹の上に、黒い鳥が乗っているように見えるシーン。
「猛突進するキタキツネ」「生命の躍動」:キタキツネ対鷹の戦い。迫力ある。
「なわばり」:2種類の鳥が、空中でホバリングしながらお互いに威嚇しているシーン。
■札幌教育大学サテライト「2011年度 修了・卒業制作展 2期」。
沼倉菜々子「Cutie富士山」:巨大な目玉というか、洞窟というか黒いものがあり、全然キュートじゃないところが良い。
小菅謙「地」:「踏んでも大丈夫です」という説明の添えられた、割れた敷石。少しだけでも震災の事を想う。
大島奈穂「あの日落ちたひかり」:静謐な日本家屋に黒い猫。縁側に日が射している。
今千紘「花色娘」:大胆に塗り分けられた色彩で、女性の顔を描いた作品。
山越美里「Island」:古びた巨大な円柱状のタンク。いくつものタンクが点在している所を島に見立てたのか。
今年の卒業制作展は良い作品が多かったように思う。
■市民ギャラリー「第44回 北海道芸術デザイン専門学校卒業制作展」。
物見綾子「mono-colle」:銅版画による、女性服のファッションショー。これは女性ならではという気がする。
OB展を期待していたのだが、野沢桐子は旧作の出品であった。お願いです、新作を期待しています!
■スカイホール「栗谷川健一生誕100年展」。今見ると、北海道に対する大いなる誤解を生みだしたのではないか、という感じすらしてくる。
1939年「北海道へ」、1951年「夕日と牧舎」、1957年「牧場の鐘」:まるでアメリカ西部である。
1955年「ムックリを鳴らすアイヌ娘」:これもイメージづくりに一役買ってしまったのだろう。
1955年「ポプラ」、1961年「赤いエイレーキ」:この辺は高原牧場や避暑地のイメージだろうか。
1963年「ジャンプ」、1969年「昇る太陽」:この頃から、札幌の都会のイメージが入ってくる。