散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

閉店138

2012年02月19日 13時41分04秒 | 写真館

琴似の裏通りにある居酒屋が閉店していた。といっても、あまり通りがかることがない所なので、この店がオープンしていたのを見たことはない。冬になると除雪の有無で、店が閉店していることが分かるのだ。

ガツンとタイの味

2012年02月19日 12時24分02秒 | 食べ歩き
本日は古本屋を経由してから、久しぶりになるタイ料理の店「S」へ。今日はランチの中から、鶏のホットバジル炒めかけご飯というのを注文。

最初にタイ風サラダ。これが結構辛いドレッシングで前菜としての効果は大きい。続いて、メインとスープが到着。



野菜と挽肉、バジルを炒めたものがご飯にかかっているのだが、結構な辛さである。見た目はパラパラなのだが、わずかに水分のある具とパラッとしたタイ米をまぜると、辛さも相まって一気にかき込みたくなる味なのだ。

スープは辛くて酸っぱいスープ。方向性の違う辛さで、またもや攻め込まれる感じだ。



久しぶりだったが、刺激的な味に満足。最後にグレープフルーツジュースを飲んで、心を落ち着けた。次回は本日品切れだった、カオマンガイをぜひ食べたい。


味、おぼえていますか

2012年02月18日 23時03分55秒 | 飲み歩き・琴似界隈
今日は二十四軒のビストロ「PE」で、今年初めてのワイン会である。

最初はシャンパン2連発での乾杯。滅多に飲まないシャンパンであるが、続けて飲むと性格の違いが分かる。そして、ここに更に前菜を投入すると、一層味わいが楽しめる。



恒例のチーズフォンデュを食べ、次は茶碗蒸し。何故かいつもと違う展開だ。



次は餃子。これも非常に珍しい。しかもナイフとフォークで食べる。



最後はイカ墨のスパゲッティの旨みで締める。茸も好アシスト。



で、肝心のワインの件。一応紙に感想を書きながら飲むのだが、ほぼ全員、途中で書く場所(番号)を間違えていたことが判明。この頃にはすっかり酔っ払いになっていたので、皆「ま、いいか」で片付ける、締まらない結果になってしまった。

一応、一番印象的だったのは、赤の合間に登場するタイミングが良かった、JAZZという白ワイン。味もパッションフルーツ味で、なかなか気のきいた味わいであった。

自分の持ってきたのは、デル・スール・レゼルバ・シャルドネ。本当はもう少し高いのを買おうかと思ったのだが、棚の表示を見間違えてしまったのだ。ま、それなりな感じ。



もう一つはエスティーロ21・グランレゼルバ。「ひなびた味、プルーン」とメモには残っているが、多分もう味は分かっていないような…。



それから最後に、ちょっと高めのワインを開けてしまった。これがねえ、また味がどうだったのやら(←ヒドイ)。やはり渋みが凝縮されている感じはする。嫌な感じではなくて、味の密度が濃い感じ。という位にしておこう。

食前の1杯

2012年02月18日 18時55分45秒 | 飲み歩き・琴似界隈
琴似に移動して、久々のバー「D」へ。今日はこの後、会食があるので、景気付けの一杯だ。

まずは今月の新入荷から、マッカラン・1990・シングルカスク・21年(G&M)。



いきなりこんなものをという感じだが、お値段は控えめ。そしてどぎつくないマッカランの味は、やはり上質である。

2杯目はアップルカー。作り方を聞いたら「普通です」とマスターが言っていたが、甘味と酸味のバランスが非常に良い。キュラソーが前面に出過ぎるとくどく感じられ、酸味が勝ちすぎると別のカクテルになってしまうのだが、その間のベストポジションに落ち着いた感じだ。

今日は2杯で終了にしておき、寒い中を山の手方向に移動する。

20120218ギャラリー巡り

2012年02月18日 17時38分30秒 | ART
本日は西区民センター→レタラ→ミヤシタ→近美→市民→創→三越→スカイホール→さいとう→ivory→ARTスペース201→道新→時計台→紀伊国屋→札教サテライト→富士フイルム→CAI02の17か所。

■北海道立近代美術館「創立60周年記念北海道銀行コレクション」。2回目。
菊池精二「裸婦」:非常に肉感的な女性裸体。女性強し!
伊藤廉「花」:赤と緑の地に黄緑色の花を描いた、ちょっとサイケな作品。
木田金次郎「りんご」:赤と緑の色彩が、りんごのフレッシュさを表現している。

木田金次郎「河畔の漁村」:岩内大火の前の作品は貴重である。淡い色でふわっとした風景画。
増田誠「モンパルナスの夜」:こういう顔の人、日本にはいないなあ。パリの雰囲気をよく表現している。

■ギャラリー創「きっかけはヒツジでした。」展。
カワシマトモエの、小さな木の羊の裏側に人物を描き、壁に張った鏡を使って見せるという作品は記憶がある。調べてみると、帯広の今はなき弘文堂画廊で見たのである。ちょっとした不思議世界出現である。

■スカイホール「懐かしの文具展」。もちろんシャープペンシルや消しゴムで懐かしいものがあるのだが、私の記憶から蘇ってきたのは、野菜エンピツ。一体なぜあのようなものが売り出されたのか…。

■ivory「米澤拓也個展 Day Tripper」。私はあれを「ハエ」だと思っていたのだが、「アブ」なのだそうだ。7種の色に塗り分けられた上に、小さなアブが1匹描かれている、奇妙な連作が目を引く。

ちょっと照明が暗めの奥の部屋に入ると、不思議な街並みが描かれた大作が展示されていた。昔の作品はちょっと甘目すぎるなと思っていたが、そこからは一歩進んだ感じ。

■時計台ギャラリー「北海道教育大学退職記念 梅津薫展」。
「蒼叢の黄昏」:植物の触手がうなるかのような、ダイナミックな作品。
「蒼叢」:こちらは海底で潮の流れに揺らぐかのような植物。このシリーズはどれも良かった。

■札幌教育大学サテライト「2011年度 修了・卒業制作展」。
高橋あおば:タイトルの無い小品の方が、細かい模様が生きてくるような気がした。
桂下いずみ「あさひの炎」:コンチネンタルギャラリーで見た人か。滲んだ色彩で描いたものは、私には雑踏のように見える。作品としては十分成立しているので、なかなかの力量だと思う。

大湊敬太「宵闇の頃に」:金属で作った、2メートルほどのアジア仏教的モチーフ。表面に入れたバーナーの跡が効果的。これだけバカでかいものを見ると、笑いがこみあげてくる。
山本和来「ねこねこファミリー~冬の日常~」:猫にはあまり興味が持てないのだが、陶器でこたつの上のトランプまで見事に表現されている。一見の価値あり。

■富士フイルムフォトサロン「福島修一写真展「North existing」」。あまりにも何気ない北海道の風景写真。それだけに住んでいた者にとっては、心に迫るものがある。札幌の中心部、北区、定山渓、(多分)夕張等。特にすっかり廃れてしまった集合住宅は、自分もそういう所に住んでいただけに、しみるねえ…。

ザ・サッポロラーメン

2012年02月18日 11時44分46秒 | 食べ歩き
本日はギャラリー巡りの都合上、西28丁目付近で昼食時間となった。行く前から思い浮かべていたのは…、創業昭和47年という、老舗という程ではないが長く続いている店、らーめん「A」である。

定食メニューも充実しているのだが、今日はオーソドックスに醤油ラーメン(550円)を注文。カウンターの丼を見ていると、意外と外見がスマートだったので、量は少なめなのかなと思ったら大間違いだった。



写真では隠れてしまって見えないが、チャーシューの向こうにはネギ、もやし、玉ねぎ、茎わかめなどの具材がたっぷりである。メニューには、さらに野菜ラーメンというのがあるのだが、食欲に自信の無い人は回避した方が良いだろう。

麺はやや細めの縮れ麺。スープは醤油勝ちの印象もあるが、野菜の甘味か、野菜を炒める際にわずかに忍ばせてあるひき肉のためか後味に旨みが感じられる(科学の味も使っているとは思う)。野菜の炒め具合もかなり良く、これは昔ながらの札幌ラーメンを今に伝えるものだと思う。

恐らく人気の店なのだろう、次から次へと来店客が切れないのであった。12時前だったので、うっかり4人掛けテーブルに座ってしまったのが、非常に気まずかった。次回は何か定食を試してみたい。


週末の一息

2012年02月17日 18時58分24秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日はお客さんのボウリング大会ということで、さっさと事務所を追いだされた。これ幸いと、すすきのの手前のバー「C」へ。久々の訪問になるような気がする。

1杯目はウィスキーソーダ。2杯目はテキーラギムレットでさっぱり。

今度、出版されるらしい札幌版ミシュランにはバーも掲載されるという話なのだが、マスターとどの店がトップなのか予想をする。両者一致してしまったので、多分、間違いないだろう。

最後にサイドカーを飲む。いさぎの良い味。

恒例カキの会

2012年02月16日 21時00分14秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今年も恒例のカキの会が無事開催された。あちこちのカキの産地では、震災余波もあるようだが…。

まずは通しのアサリ。飲み物は最初から白ワインで行こう。



トップはやはり生カキ。それからワインに合わせるカキチーズ。



続いて、焼きカキと酒蒸し。写真で見ると区別が全くつかないが、酒蒸しは酒の風味がしており、食べても、ひと味加わっている感じ。カキそのものの焼きカキとどちらを取るかは、好みが分かれるところだろう。





続いて、加熱系。まずはカキフライから。ちょっとだけソースをつけて、一口で行くのが一番だ。



次はカキステーキ。薄いコロモを付けて味を封じ込めている。味付けそのものは十分なのであるが、ある人が「ここに1滴醤油があれば…」とポツリ。確かにそれはあるかも…。



続いてカキベーコン。カキを「美味い美味い」と食べていた私が、「ベーコンって味がある」と思わせられた一品。ちょっと肉っ気が欲しくなったようである。



この他写真はないが、カキルイベ、カキ焼きそば、カキグラタン等を食べて(ちなみに分けているので、極少量ずつである)、締めはこの店名物のセイロそば。このそばがまた、シャキッとして美味いのだ。



そこそこいい値段のする店だが、本日もほぼ満席。活気もある所にはある。昨日やりすぎたせいもあり、今日はこれにて帰宅。


仕事飲み

2012年02月16日 00時37分05秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
1軒目は居酒屋「O」。

食べたものは、各種刺身、ちりめんキャベツ、タチポン、生にしん焼き(山わさび)、穴子天ぷら、にしん切込み。
飲んだものは、ビール、ハイボール、焼酎お湯割り。

2軒目はスナック。

ウィスキー水割りを飲む。なぜかカラオケで英語曲の雰囲気になってしまったため、「他の人に歌わせるわけにはいかん」と「天国への階段」を歌ってしまった。いい大人が、何と言う選曲か。

帰宅すると24時過ぎで、グッタリ。

バレンタインデーモッキリ

2012年02月14日 17時50分50秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
本日は仕事ではない会議まで、時間が40分程あいてしまった。ということで、会議場近くの「第3Mセンター」へ。結構な人数の客がいたので、入口近くに座ろうとしたところ、おばちゃんが「こっち来なさい」という感じで手招きしてくれた。

飲み物は最近恒例のハイボール。煮サンマを注文。なんてことはない食べ物のような気はするが、あっさりしていて美味い。



ハイボールをもう1杯と、シュウマイを注文。



意外と時間がなくなり、グッとハイボールを飲みほして終了。

20120213最近読んだ本

2012年02月13日 21時07分09秒 | 読書
■「彼女らは雪の迷宮に」芦部拓
案内状により山荘に呼び出された6人の女性。ホストは姿を現さず、どこからともなく食事などが用意される。やがて女性たちは1人ずつ姿を消していくのだが…。大きな仕掛けが現実離れしている気もするが、良くできている。

■「グインサーガワールド4」天狼プロダクション
このシリーズは4巻で終了らしい。それはそうだろう。

■「昭和酒場を歩く」藤木TDC
酒場紹介というよりは、飲み屋街紹介である。何とか分かるのは、有楽町、新橋、神田くらいである。

以下、図書館の6冊。
■「誠の話」椎名誠、和田誠

■「不惑の手習い」島田雅彦

■「日曜日の捜しもの」白石公子

■「俺ひとり」白川道
ここにタイトルを書いたからと言って、お勧めしたい訳でもないし、感銘を受けた訳でもないことを、これほど書いておきたくなる本も珍しい。

■「三日やったらやめられない」篠田節子
再読。

■「マネージャーのジレンマ」上村敏彦
なるほど。

珍しい真コチ

2012年02月12日 14時33分44秒 | 食べ歩き
本日は寒い中、二十四軒のビストロ「PE」へ。ランチの本日の魚料理がちょっと珍しい食材だったので、前菜と魚料理をセレクト。まずは前菜から。

写真手前から、山わさびのキッシュ、カスベのテリーヌ、田舎風パテ、長芋のスフレの組み合わせ。

山わさびのキッシュは、シャリっとする山わさびの風味がたっぷり。熱を入れているのでさすがに辛さはないものの、爽やかな風味が感じられる。今後、定番になりそうな、なかなか評判の一品だとか。テリーヌはプリプリしたゼラチンに、かすべの味がストレートに伝わる味。長芋のスフレはフワッと焼き上がっており、歯ごたえのバリエーションが楽しめる。



続いて期待の主菜。シェフには食べたことが無いと言ってしまったが、実は岡山で刺身を食べたことのある、真コチが本日の食材である。しかし今回はムニエルにして焦がしバターソースでたべるということなので、それとはかなり違った味わいになるだろう。



早速食べてみると、淡白な味わいであるが、身の密度が高い感じ。この淡白にしてしっかりした身には、シンプルな焦がしバターのソースがあう。ソースにも魚の出し汁が入っているということで、そこが親和性を生んでいるのだろう。底に敷いてあるマッシュポテトも滑らかで、付け合わせに良い。

デザートは紅茶風味のタルト・オ・ショコラ、パッションフルーツのフィンヤティーヌ、ヴァニラアイス、マシュマロ。タルトは少し温めてもらったので、まずは単独で味わってから、その上にバニラアイスクリームを載せてみた。今日のアイスがバニラなのは、そうやって食べなさいという示唆であろう。



今日は珍しい魚を食べられて非常に満足。こうなるとホウボウとかヤガラとか、太刀魚なんかも食べてみたくなったりして。魚の値段がいくらくらいなのか、知らないけれども…

来週のワイン会のために、ワインを預けておく。



猛吹雪の中、床屋さんへ。髪を切ってもらった後、札幌市内の美術談義をする。その後、図書館に立ち寄ってから帰宅。

20120212最近読んだ本

2012年02月12日 09時54分34秒 | 読書
■「紳士ならざる者の心理学」柄刀一
あえて、とてつもなく難しいダイイングメッセージを作り、犯人との心理合戦に挑む男。現実的にはあり得ないが、非常に推理小説的な謎がちりばめられた短編集。

■「めしばな刑事タチバナ 4」坂戸佐兵衛、旅井とり
今回も”めしばな”は絶好調。レトルトカレー、納豆丼、天丼、スタミナ丼、トマトカレー、アイスと語り倒す。私が一番好きなアイスは、みぞれである。

■「パラダイスの幻影 ペリーローダン418」フランシス、ヴルチェク
ハルト人のけだもの化事件は何とか終結(何だったの?)。コンセプト問題も方向性は見えてきた。ついにラール人を排除することはできるのか?

以下、タイラーシリーズ完結まで。
■「謀略トライアングル」
■「冷たい三角関数」
■「炎のトリコロール」
■「奇跡のトリニティー」
■「三羽烏登場」
■「三つの王冠」
■「試練の三番勝負!」
■「サード・ビッグバン」
■「輝け! トライスター」
再読。ふーっ。

今日は図書館へ行こう。

祝日の一杯

2012年02月11日 16時15分50秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
15時を過ぎ、札幌駅近くのパブへ。ハッピーアワーのメニューから、ジンバックを選択。



しかし、どうもあまりそそられるメニューがないね。ウィスキーがそこら辺でも売っているような、あまりにもありきたりのメニューだ。安い値段でももう少し面白い銘柄もあるような気がするのだが。

日中は少ない人数で、6人客が来たとたんにてんやわんやになっていたので、すぐ移動。

続いて、かつて違う立ち飲み屋が入っていた場所で営業する、大衆酒場「S」へ。



寒かったので燗酒を注文し、立ち飲み王道つまみポテトサラダとハムカツを行ってみる。



このポテトサラダ、実はタイ風って名前についているのだ。その一工夫は無用な気もするのだが、味はそんなにおかしなものではない。普通に美味しいと思う。

ハムカツは厚めのハムを揚げたもので、これも水準クリア。半分を醤油で、残りの半分をソースで食べるのだが、惜しむらくは、辛子が欲しかったというところだ(言えば出てくるのか?)。



今週はちょっとやりすぎているので、今日はこの位にしておこうか。

20120211ギャラリー巡り

2012年02月11日 14時59分15秒 | ART
本日は市民→創→4プラ→スカイホール→さいとう→三越→道新→マリア→時計台→STV→たぴお→大同→大丸→紀伊国屋の14か所。

■市民ギャラリー「第5回道展U21」。全体的にはそつのない感じ。
千葉美香「なんくるないさー」:浅瀬に体を横たえる女性。水のたゆたう様を細かく表現した、私好みの作品。
本田優衣「物質的なものは実態をもたない」:白地に、メッシュを入れた岩のような物体をドーンと描いている。
濱里楓「この色をあなたへ」:色鉛筆をアップで写真的に描いた作品。

白川句留実「故郷」:朝の光だろうか、ぼんやりと浮かぶ風景を描いた叙情派。
石川真衣「青い猫」:棚に座る猫の人形を、グイッと近づいたアングルで描いた作品。
小元郁佳「道」:残雪の道の横には、堤防のような壁。全体的に地味な所がリアリティを感じさせる。

佐藤知歩「I'm here」:リンゴの木だけだったらあまりにも平凡な所、リンゴの実が変化したような鳥が一羽止まっている。それだけでグッとシュールな味わいが出ている作品。
花田麻里「autono Me」:腰かけた大人の女性。視線にも風格がある。
村田睦「新川の月」:田舎すぎず、都会でもない風景。青の色が非常に良い。

田中慶次「FLOW」:落ち着いた石畳の街に、スケートボートの軌跡がカラフルにうねっている。
佐藤瑞起「耽溺」:女性を描いた作品で、カラフルな背景と共に上手くまとめている。人物が横倒しになっていたが、この配置で良いの?
瀬川花凜(←瀬は右側の部分が、刀の下に貝と書く字)「人魚」:円形キャンバスに上半身だけの人魚(?)が描かれている。何となく象徴的な感じ。

嶋田梨菜「空澄みの」:新聞紙を張り付けたトルソーに、青空の写真をドレスのように張り付けた立体。色彩が目を引く。
小原かの子「大切をキズクモノ」:小さなネコキャラのようなものを大量に配置。色彩がそれぞれ違っていて、技術的観点ではないが、これはこれで面白い。

■ギャラリー創「飽和」。因幡都頼と河合春香の2人展。
因幡都頼「小さいおっさん」:小さいおっさんがプラグを持って歩く、不思議な味わい。
同「11月」「12月」「1月」:変なキャラクターが描かれていて、それぞれの月を表すものは皆無なので笑ってしまった。描いた時期なのか?
同「メデューサ」:女の首にヘビの髪。上記のような変な味わいの作品と、怖いイメージをストレートに描いた作品がある。
同「本音と建前」:女子高生の髪の毛が、途中から巨大な蠍の尾に変形している。
河合春香「潜在する秘密とリビドー」:色は明るいのだが、建物が崩壊するかのようなイメージ。

パッと見ると2人の作品は対象的にも見えるが、暗い方向へと向かう力は呼応しているような気もする。

■スカイホール「第102回北海高等学校美術部どんぐり会展」は別項で。

■時計台ギャラリー「道都大学美術学部デザイン学科卒業制作展」。
本庄世奈「理解」:油彩とCGで背景は違えども、同じポーズの女性を描いた作品。正直に言うと、CGはコピーできるせいか、素材をあちこちからもって来られるせいか、どうも希少性に欠ける感じがして軽く流してしまう。しかし、今回の2作品を並べてみると、CGの方が世界がよりリアルに感じられた。あくまでも技法の違いだけであることを、この展示で示しているのかも知れない。

小川彬子「独り歩きの○○」:魚に足を生やしたものを版画にしているが、落ち着いた最小限の色彩が良い。

■STV北2条ビル「国松希根太展」。
「CREVASSE」。手前の大きな塊から、飛んで小さくシャープな形が配置されている。



「GLACIER」。先端が火口のように見え、どちらかというと火山をイメージしてしまった。



「HORIZON」。地平線が2つ。これは何を意味するのか…