本日のギャラリー巡りはJR-ART BOX→はやし→エッセ→大丸→T38→レタラ→ポルト→なぜか小樽美術館→小樽市民ギャラリー→NEW STARの10か所。
■JR-ART BOX「在台灣的日誌”kituru”」。オープンスペースにある展示場所なので、これまで何度か作品写真を掲示してきたが、今回はのぞき穴方式とあって、こんな感じ。作家は藤木正則。
コンコースでやっていた「鉄拳のパラパラマンガの世界展」。なかなかだと聞いてはいたが、かなりドラマティックなものであった。映像コーナーで涙をこらえるのに精いっぱい…(オジサン、涙もろくなってきたんだよね)。
■ギャラリーエッセ「gozo roppu-2回目展-」。
「わたし」:バスタブに服を着たまま入る大きな女性。ギラギラしていないが、欲望があふれてそうなのか。
「わたしはいつでも思いだせる」:モネ的小品15点を展示。思いだせたとしても、必ずや記憶はぼんやりしているのだ。
「彼に告ぐ。」:消火栓かストーブのように見えるものにキスマーク。冷静なものを煽りたいのか、熱情あふれるところにキスか。
※20211208 作家と想像される方から名前を削除してほしいという申し出があり(コメント欄)、削除しました。
■T38 JRタワー展望台へ初めて行ってみた。年末の抽選会で只券があたり、来週の週末前にその期限が来てしまうのである。まずはエレベーターに乗ると、札幌と京都、パリの地図を重ねたものが貼ってあった(もう一台のエレベーターには東京とニューヨークのものがあった)寺島賢幸の「Superinposed Sapporo Map」という作品らしい。
まずは北方面。
続いて南方面。テレビ塔が下に見える。
続いて東方面。
そして西方面。線路が途中で大きく北に曲がっているのが分かる。
しかし、景色にはそんなに興味がないのだ。気になっていたのは美術作品である。
久保木彦「軌道と貨車」。第一回都市と鉄道展(聞いたことない)の出品作だとか。反射して良く見えないが…
吉川聡子「流レ行ク」。これはJRタワーにピッタリだ。
五十嵐威暢「山河風光」。壁に貼ってあるテラコッタ作品。作品と気がつかない人がほとんどだろう。
ここのトイレは思いっきり外が見えることで有名だが、ガラス窓に北大の寮歌「都ぞ弥生」の歌詞が貼ってあることに気がつく人も少ないのかも。でも、作詞者・作曲者の名前が一部はがれている…
最後に、出口のあたりで気がついた、システム・シーツー「ランドウェーブ」。
世界の建物せいくらべ。ドバイのブルジュ・ハリーファって、どんな感じなのだろう。
■ギャラリーレタラ「朝地伸介日本画展」。
「けはい」:ほとんどは抽象画で、一点だけ石壁にあけられた窓を描いたような作品があった。
「そこにあるけしき」:横9メートルを超える10枚の組作品。一部に木の洞(洞窟か?)のようなものはあるが、全体としていわゆる景色には見えない。
「はざまにすむもの」:ふわふわと浮かぶ赤い物体。生命体なのか?
■ポルトギャラリー「Timeless2:時の回廊」。
末次弘明「BABYLON」:紺と黒の地に、それぞれもう少し薄い色を流した2作品。配色を楽しむ。
林亨「心浮かべて」:青系の色彩に種子のような形のものを浮かべた連作。心が落ち着く作品である。
奥の方に北翔大学創始者の胸像があった。作は坂胆道である。
ここで突然小樽へ移動。
■市立小樽美術館「群像表現への招待~加藤一豊展/新収蔵品展」。
「ナース達」:制作のためのデッサンやエスキースも何点か展示されており、非常にまじめに取り組んだ人だとわかる。作風は小磯良平っぽくもある。
「Y氏の部屋」:岡田三郎助と山下新太郎に師事した人なのだが、山下の息子が画を修復しているところを描いた作品。壁に多く絵画作品がかかっているが、いずれもオーソドックスな絵画であるところが、この人らしい。
「岩木寿氏像」:人物の後ろに大きく中村善策の作品も描かれている。
新収蔵品展では、桐谷逸夫「ハーバーライト(小樽・中央通)」が目に付いた。今は無き軽食喫茶・ゲーム・パチンコのネオンが小樽のもう少し賑やかだったころを思わせる。画の中に「ENZEL」の文字もあった。
ここで予想外の事態になり、悩んだ結果札幌に戻る。