深海性の魚であるカゴマトウダイCyttopsis rosea (Lowe)です。
日本産のマトウダイ目魚類は12種類が報告されており、そのうちトロール漁業では深さによっても異なりますがだいたい5~6種類が確認できます。
その中には重要食用魚であるマトウダイ(通称モンダイ)も含まれますが、あとは小型種で、漁獲されても普通は棄てられてしまいます。
このカゴマトウダイもそんな魚種です。本種はマトウダイ科に含まれ、マトウダイと同様、伸縮性に富む口の形状ですが、色彩は赤っぽく、背鰭棘は長く伸張しません。全長は凡そ20cmと小型種です。利用はされないか、されても練り製品の原料となる程度です。私はまだ食してないので、味についての言及は出来ませんが、来月中には食べてみたいと思います。
深海性のマトウダイ目魚類には形状がユニークなものが多く、また近々このブログでも紹介してみたいと思います。