タラ目チゴダラ科の深海魚、チゴダラPhysiculus japonicus Hilgendorfの紹介です。
チゴダラの仲間は日本から18種類が知られていますが、水産資源上重要な魚種は少なく、このチゴダラや浅い海に見られるエゾイソアイナメくらいのものです。
本種はエゾイソアイナメのシノニム(異名同種)として扱われることがありますが、眼の大きさと吻長の比などで区別します。
本種は150~650mの深さに多く見られる深海性の種です。本種は悪食な種であり、甲殻類や魚類などを大量に捕食します。
底曳網や深海釣りではよく見られるもので、重要な食用魚です。北方ではエゾイソアイナメはドンコと呼ばれて親しまれます。