魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヤミテンジクダイ

2016年09月28日 19時39分59秒 | 魚介類飼育(海水)

一日開いてしまいましたが、この間のBBoxアクアリウム(八潮店)訪問で購入した魚その2。八潮店のぶろぐを覗いてみたら「ネンブツダイ」が入ってきたと書いてあった。

以前記事にしたが、ネンブツダイはフィリピンにも分布している。しかし観賞魚ルートではネンブツダイは見たことがない。ごくごくまれに近海産の個体が流通する程度である。念のためお店に電話してみたら、電話に出ていただいた方から「赤いですよ」とのこと。「赤いネンブツダイによく似た魚」・・・。なんだろうと思い、実際に見てみたら、こんな魚でした^^

ヤミテンジクダイという魚。テンジクダイ科の中のコミナトテンジクダイ属にふくまれるものである。この仲間は最近分子分類学の発展に伴い細分化されたものである。コミナトテンジクダイ属は世界で40種ほどが知られているが、日本には少なくとも10種が分布している。この属のものは体が赤みを帯びているものが多く、成魚のサイズが小さな種は半透明な体をしているのが特徴的である。ヤミテンジクダイは第1背鰭の棘条数が6であること、第1背鰭の第1棘がごく小さいこと、そして最も重要なこととして体側や頭部に目立つ黒い線があるのが特徴。

分布域は広く、インド―西太平洋に達する。日本では千葉県小湊以南の太平洋岸、伊豆諸島、沖縄諸島、慶良間諸島に見られる。日中は岩孔にひそみ、夜間は岩孔から出て遊泳する。水槽では昼間でも遊泳しているが、隠れ家をおいてあげるとそこに隠れるようになった。昼間姿を見られないのは残念だが、こういう魚は隠れ家がないとストレスを感じてしまう。

現在は前回のブログでもご紹介したイエローラインドカーディナルフィッシュと、7月に購入したシールズカーディナルフィッシュとこの種の合計3種のテンジクダイ科の魚を飼育している。イエローラインドカーディナルフィッシュとシールズカーディナルフィッシュはよく追いかけたり追いかけられたりしているが、本種はほかの2種とは属がちがうためかあまり争わない。上の写真はイエローラインドカーディナルフィッシュとシールズカーディナルフィッシュの争い。お互いに自らの大きさを誇示している。

餌は最初のうちはコペポーダやホワイトシュリンプからスタートし、だいたいは配合飼料までいける。今回購入した個体もすでにメガバイトを食っている。

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