魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

アカゴチ

2017年01月01日 11時57分56秒 | 魚紹介

 

 

あけましておめでとうございます。平成29年がはじまりました。本年もよろしくお願いいたします。

さや姉勝利!おめでとうございます(あまり好きではないけれど)。7位、10位、12位にも感動。しかし6位の名前は聞いたことがない。いつもの選挙(有料)は難波は守銭に忙しいのと、栄は財布のヒモが緩いこともわかった。こじはる、レモンちゃんことみおりん、しーちゃんに入れていただいた皆様、ありがとうございました。

ことし一発目の魚は昨年の終わりにやってきた魚。スズキ目・カサゴ亜目・アカゴチ科のアカゴチ。日本産アカゴチ科の魚は本種のみ。または本種とバラハイゴチを含む2種のみ。なお、バラハイゴチは魚類検索第三版ではヒメキチジ科に入れられている。

アカゴチとよく似たウバゴチ、バラハイゴチとの区別の方法は臀鰭を見れば容易。アカゴチには臀鰭棘がなく、軟条数は13~15である。ウバゴチには臀鰭棘があり、3棘5軟条。バラハイゴチは臀鰭が10~11軟条であること。これらの特徴によりほかの種との区別は容易だ。残念ながらここで挙げた3種の中で入手したことがあるのはアカゴチだけなので、ここでご紹介することはできない。このほかアカゴチ科とされるものに、ハイゴチというものもいる。魚類検索の付記ではホカケトラギス科ではないかとされているが、現在はFishbaseにタイプ標本の写真が掲載されている。それをみればあきらかにホカケトラギスではなかろうか、と思うのだが。

アカゴチの分布域は駿河湾以南の太平洋岸、富山湾、島根県~九州までの日本海岸、東シナ海。海外では済州島、台湾、中国沿岸。なおFishbaseに掲載されているものは台湾とオーストラリア産のものだが、台湾産のものは臀鰭の軟条数が少ないことから、ウバゴチではないかと思われる。一方オーストラリア産として掲載されているものは別種もしくは未記載種の可能性があるらしい。やや深海性で水深100~200mの海底に生息する。魚類検索ではウバゴチはやや浅海にすみ水深は60~100m。バラハイゴチは逆にアカゴチより深場を好み水深300~800mに生息する。

漁法は基本的に底曳網。西日本で水深150mあたりをひく、イボダイやアマダイ類、マトウダイ、あるいはアカムツ狙いの底曳網漁業ではごくふつうに見られた。上の写真のものは沖合底曳網漁業で採集されたもの。採集直後で、鰓蓋付近の緑色の光沢がきれい。今回は三重県の尾鷲で採集されたもので、やはり底曳網漁業だという。

今回は京都のシーフーズ大谷さんより。クサカリツボダイを頼んだ際におまけで入れて頂いたものであった。ありがとうございました。コチの仲間で刺身でも食べられないことはないと思うが、この仲間の唐揚げはかなり美味しい。


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