深海魚特集 記念すべき1回目の登場は「ヤギミシマUranoscopus tosae (Jordan and Hubbs)」
(スズキ目ミシマオコゼ科)です。
ミシマオコゼ科 ミシマオコゼ属は日本からは5種類が記録されており、四国沿岸から記録があるのは
ミシマオコゼUranoscopus japonicus Houttuyn、
キビレミシマUranoscopus chinensis Guichenot、
メガネウオUranoscopus bicinctus Temminck and Schlegel、本種です。
本種はその中でも、一様に茶褐色で斑紋や暗色帯を有しないことでほかの種と比べられます。
ヤギミシマは「深海魚」といっても水深150mくらいの場所で多く漁獲されます。マスコミの間では通常200m以深を「深海」とよぶのですが・・・
トロール船で水揚げされるのは本種が多く、ミシマオコゼとキビレミシマも揚がります。逆にメガネウオは浅い場所に多いようで、トロールからの荷物にも有りませんでした。
近年「食のブーム」?のようなものがおこり、このミシマオコゼの類も市場でよく取引されるというお話を聞きます。その中でも本種を含むミシマオコゼ属のものが、味がよいといいます。特に白色斑のあるミシマオコゼは結構あがっているようです。
では、本種は美味いのでしょうか。それは、次回をお楽しみに!
でもミシマオコゼなんかは、私の父からは、「こんなものは金を出してまで買うものではない」と言われていましたが、。